秋ダニとアトピーの関係とは?(1)

「秋ダニ」という言葉を知っておるじゃろうか?

 

 

 

 

 

 

 

最近テレビで、ダニの話題が少し増えているように感じる。
一般的な家庭にいるダニの9割は「チリダニ(ヒョウダニ)」と呼ばれる、体長0.3ミリ程度で半透明の、ほとんど肉眼では分からないダニじゃ。

このチリダニは、高温多湿を好むため、夏場に繁殖期のピークを迎え、それが2~3か月の寿命を迎えるちょうど今の時期に、死骸がピークを迎えることになる。
ダニがアレルゲンと認識されるのは、どちらかというと生体ではなく、脱皮の殻、糞、死骸の方じゃ。
それらが乾燥して細かく砕け散ると、大気中に浮遊する。
それを吸い込んだり、皮膚に付着することでアレルゲンと認識され、炎症が生じることになる、というわけじゃ。

このように、秋にダニが関連するアレルギーが出やすいことから「秋ダニ」と呼ばれておるのじゃろう。
先日も朝の情報番組で「秋ダニ」の話題が出ており、枕元にはフケを好むチリダニがたくさんおり、それらが排出する糞、何万個分が浮遊しており良くない、といった内容が出ておった。
見た目はキレイな寝室にそれだけのダニやダニの糞があるのか、と思うと見えない分、ゾッとした人も多いのではないじゃろうか?

じゃが、目に見えない、ということだけで考えれば、例えば細菌などは、場所によっては数億など、すごい数の量がおる場所もある。
人の皮膚も見た目は分からんが、表皮ブドウ球菌で覆われておる、といっても良い状況じゃ。
もちろん表皮ブドウ球菌は、黄色ブドウ球菌と違い人体には無害であり、問題は、それらが人体にどのような影響を与えておるのか、ということじゃろう。

人の気管支は10ミクロンより小さいものは通ってしまうとされておる。
そのため10ミクロン以下に粉砕されたダニの糞や死骸は、気管支に付着し、アレルギーがあれば、そこで炎症が生じることがある。
皮膚の場合、健常な状態であれば10ミクロン程度の大きさでは角質層の中に入り込むほどではないが、掻き壊した状態の場合、角質層の中に侵入を許し、炎症を生じることも考えられる。

ここで注意して欲しいのは、同様の条件だった場合、ダニの死骸は万人に等しく炎症を生じさせておるものではない、ということじゃ。
例えば、「ダニの死骸が悪者」だった場合、家族の一人が喘息やアトピー性皮膚炎を発症した奈良、同じ環境下で暮らす他の家族も同様に喘息やアトピー性皮膚炎が出ても不思議ではない。
じゃが、家族の誰かだけに出る、ということなら、「悪い」のはダニではなく、そういった症状を現わしたその人の身体、もっというなら免疫機能に原因があると考えた方が良いじゃろう。

ここで、分かりやすく表現するために「悪い」という言葉を使ったが、正しくいうならば、アレルギーの疾患が出る方の場合、出ない方よりも「悪い」とは言い切れん場合がある。
なぜなら、そういったアレルギー反応を示す物質が「本当に悪い」ケースもあるからじゃ。
花粉症などが良い例じゃが、花粉が悪い、というより、排気ガスなどが付着、窒素化合物となったため、反応が見られる、といったケースがある。
こういった場合、窒素化合物自体が「化学物質」の変形とでもいうべき状態になっておるわけじゃから、長期間、そういったものを吸い込んでいて身体に無害か、というとそうでないこともある。
つまり花粉症の人は、免疫機能が「敏感」な分、そういった異物に対して反応しやすくなった、しかし反応する異物自体が悪い場合もあり、反応しない人よりも花粉症の人が「健康」と言える部分もある、ということじゃな。(反応しない人はそういった異物を外に出す力が「弱い」ともいえるため)

ここで「ダニで症状が出る」ことにどのような意味があるのかを考えたいが、長くなるので続きは明日じゃ。

  
おまけ★★★★南のつぶやき

「目に見えない」ということは怖いことかもしれません。
でも、「全てが目に見える」状況になった場合、目に見える状況が常に悪いものとは限りません。
もしダニが世の中から完全に除去できたらどうなるのか?
ダニも「食物連鎖」の中に組み込まれていますから、いなくなることによる「弊害」がない、とは言い切れないでしょう。
ダニアレルギーだけで考えれば、ダニにアレルギーを現わす人、現わさない人がいることが解決の糸口と言えるのではないでしょうか?