妊娠中の注意点(1)

最近は、残暑の名残もなくなり、日中も涼しい日が多くなってきた。

 

 

 

 

 

 
今月のブログでは、各スタッフが何度が取り上げておるが、気温が下がる=湿度が下がる、ということでもあるので、毎年、冬になると乾燥に悩まされやすい方は、早めの乾燥対策、スキンケアを忘れないようにして欲しいと思うの。

さて、妊婦の方のアトピー性皮膚炎に関するご相談をいただくことがある。
「生まれてくる子どもがアトピーにならないよう、妊娠中は卵を食べない方が良いのですか?」といった、子どもに関する質問や、「現在、妊娠6カ月で、最近アトピーがひどくなってきました。妊娠中に、気をつけること、やったほうがいいこと、悪いことを教えてください」といった自身のアトピーに関することなど、いろいろある。

そこで、生まれてくる子どものこと、自身のアトピーのことの二つに分けて、注意点などを述べてみたい。

今日はまず、生まれてくる子どもへの注意点じゃ。

まず、胎児と母体はつながっておることは周知のことじゃが、胎児の成長は母体の状況に関わってくることが多い。
これは、胎児の栄養は胎盤をとおして、母親の血液から与えられている関係もあり、母親の体調が関係しやすいから、と言われておる。
ここで一つ注意が必要なのは、妊娠中の母体の働きは、まず胎児の成長を優先して行われやすい。
つまり、母体自身の維持よりも、胎児に対して栄養など必要なものを届けることが優先される、ということじゃ。
妊娠後期に骨粗しょう症が見られることがある、というのも、骨の形成に必要なカルシウムなどを妊婦自身の骨の形成よりも胎児の骨の形成を優先してしまうから、と言われておる。

アレルギーとは、基本的に誰しもが持つ身体の「働き」ではあるが、アレルギーが出やすい人と現れにくい人がおり、前者がアレルギー体質を持つ、と言われることになるが、その素因自体は遺伝的要因は確かにあるじゃろう。
じゃが、アトピー性皮膚炎や喘息のようなアレルギー疾患の場合、妊娠中の生活そのものが胎児に対してそういった遺伝的要因を強くする、ということは基本的にはない。
なぜなら、胎児が成長していく過程は、先に述べたように母体の維持よりも優先されるから、「胎児がもっとも健康的に成長する」ことが優先され、仮に胎児が健康的に成長できない状況に母体がある場合、母体はそれ以上の「悪い」状態にあることが考えられる。

したがって、生まれてくる子どもに対して気を付けたいのであれば、まずは「母体が最も健康的な生活を送ること」を最優先で考えるようにして欲しいと思う。
睡眠、食事、運動、ストレスの解消といった毎日の生活を、「普通に健康的な生活」を送ることが良いじゃろう。
もちろん、胎児のために良いと言われる行動を取り入れることが悪い、ということではないが、胎児のためによくても母体にとってストレスがかかるような状況ならば、結果的に胎児に対してマイナスの要因を与えることになる恐れがある、ということじゃ。

胎児への質問で多いのは、冒頭に取り上げた「食物アレルギー」があるが、これも、その食事をとって「母体」に影響がある(下痢やアレルギー)のでれば、代用の栄養を考えればよく、まずは「母体」の健康が維持できるように考えることが良いじゃろう。
卵を食べると良い、食べない方が良い、両方の意見があるようじゃが、基本的には「必要に応じて適度な摂取」が良いと思う。

基本は「母体が健康である生活」を心がけること、ということを考えるようにして欲しいと思うの。

明日は、自身のアトピーに対する注意点を述べたいと思う。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

「生まれてくる子どもがアトピーだったら・・・」という不安を抱えるお母様は、自身がアトピー性皮膚炎の経験者だった場合、少なくありませんが、アトピー性皮膚炎が「発症」するかどうかは、生後の生活の方が要因としては大きくなります。
妊娠期間中は、博士が書いていたように、まずはお子さまの健康的な成長、お母様の母体の健康維持を優先して考えるようにして欲しいと思います。