ストレスにどう対応するか?

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

 
先日、Webでストレスに関する記事を読みました。
内容は、「お酒飲みの人が禁酒すると、禁酒しなかった場合と比べて、死亡率が1.5倍に上昇する」といった内容でした。
記事全体は長いので、一部を紹介します。

 
●【連載:第1回 その「健康常識」は間違っている!】禁酒で早死に!?死亡率1.5倍の事実・・・
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120921-00000301-takaraj-soci
 
判断が難しい、酒の功罪。とくに医師の場合、患者には無条件に禁酒を進めるケースが多い。
だが、酒が原因ではない病気の人に禁酒を強要すると、寿命が短くなるケースもあるという。
専門家に話を聞いた。
 
(中略)
 
■もともとの酒飲みは、禁酒で死亡率が1・5倍に
倉知氏は「酒飲みが禁酒で早死にする」という説を裏付けるデータを提示してくれた。もともと飲まない人、軽度に飲む人、飲酒習慣があったが禁酒した人、という3グループに分けて、その後10年間の死亡率を調べたところ、軽度に飲む人の死亡率を1とした場合、男性でもともと飲まない人の死亡率は1・28倍、禁酒した人は1・46倍。女性の場合は、もともと飲まない人の死亡率は1で同じだが、禁酒をした人は1・47倍になるという。
「禁酒をすると、男女ともに死亡率が約1・5倍に増加するということがいえます。とくに女性で禁酒した人は、心疾患で亡くなる率が2・29倍にも上ります。その理由は、『飲酒で解消されていたストレスがたまってしまい、病気になりやすくなった』。また『適度なお酒は動脈硬化を予防し、脳卒中や心筋梗塞のリスクを減らすのに、禁酒をするとその恩恵を受けられなくなるから』と考えられます。とくに女性で心疾患が多いのは、男性以上にストレス解消という意味合いで飲酒を
 するパターンが多いのではないかと推察されています」(同前)
 
倉知氏によると、実は「酒の飲み過ぎ」よりもストレスのほうがコワい存在であるという。甘く見ていると、胃潰瘍や円形脱毛症などはもとより、感染症やがんなどを引き起こすリスクがあると警鐘を鳴らす。
 
(中略)
 
最後に、驚くべきデータを紹介しておこう。酒に強い、弱いにかかわらず、「飲む量が増えるほど心筋梗塞のリスクが低くなる」という報告がある。飲酒する習慣のある人間が禁酒すると、心筋梗塞のリスクがなんと1・6倍にはね上がるというのだ。アルコールとは、「健康のために上手に利用する」という気持ちで付き合えばよいのかもしれない。
  

確かにお酒は「百薬の長」とも呼ばれるように、メリットもあります。
そういった点において、ストレスの解消、血流を良くすることによる動脈硬化などの予防、といったメリットを、禁酒することでなくしてしまい、その結果、死亡率が上昇する、ということはあるのでしょう。

ただ、ここで気を付けなければならないのは、お酒はデメリットも存在している、ということです。
一番最後の部分に、「飲酒する習慣のある人間が禁酒すると、心筋梗塞のリスクがなんと1・6倍にはね上がるというのだ。」とありますが、この部分だけ読むと、「禁酒した方が良い」と読み取る人もいるでしょう。
でも、飲酒する習慣のある人は、飲酒の量によって、ガンなどによる死亡率が上昇するリスクが生じることが国立がん研究センターの報告で分かっています。

 
●日本人の飲酒と死亡リスク
http://epi.ncc.go.jp/can_prev/evaluation/2604.html

 
このように、その方がおかれた状況によって、一つの行為(今回で言うと飲酒)による影響の現れ方は真逆になることもありうる、ということです。
ストレスは、アトピー性皮膚炎にとっても「大敵」と言えます。
なぜなら、ストレスに対応するための生体の働きは主に、「副腎皮質ホルモン」によるものだからです。
アトピー性皮膚炎の炎症が起きないようコントロールするはずの副腎皮質ホルモンが、生理作用であるストレス対応に使われていれば、免疫抑制の薬理作用の範囲が狭まっても仕方はないでしょう。
しかし、だからといって、「ストレスがたまるから」という理由で、飲酒や甘いものを食べる、アトピー性皮膚炎の方に必要な行動を行わない(運動や入浴など)など、正逆ありうる行動を行ってるのでは本末転倒になることもあります。

今回の飲酒の記事でも確かに「飲酒することでストレスが和らぎ、血流が良くなる」ということはあるでしょう。
でも、ストレスが和らぐ、血流が良くなる、という生体の反応は飲酒でのみ得られる、というもとは違います。
もっと他の方法で代替えすることは可能なはずです。
もちろん、代替えする方法次第では面倒なことも多いかもしれません。
でも、代替えの方法がよりリスクが「低い」のであれば、それを行う期間が長くなればなるほど、どちらが「体にとって良いのか」は明らかでしょう。

面倒な行動は、目を向けない行動でもあるでしょう。
でも、今まで目を向けなかった行動に、解決の糸口がある、ということは実際、多いものです。
十分な睡眠、適度な運動、バランス良い食事・・・言葉で表現することは簡単ですが、これを「毎日実践する」ことは、なかなか難しいことも多いでしょう。
でも、「毎日実践できた」人と、仕事や勉強、アトピー性皮膚炎の症状を理由に「毎日実践できなかった」人では、一定期間後にどのような結果の違いが出てくるかは明確だと思います。

今、できていない行動にもう一度、目を向けることは必要なのかもしれませんね。

  
おまけ★★★★東のつぶやき

ストレスは精神的なものだけではなく、生体にかかるさまざまな負荷をさしますので、肉体的なものも存在します。
例えば、「走る」という運動は、生体にとっては「ストレス」を与えている、と言って良いでしょう。
だからといって、運動が「悪い行動」になると限るわけではなく、ストレスには体に対して良性のものと悪性のものがあると考えた方が良いでしょう。
そして、肉体的なストレスは精神的なストレスで解消され、精神的なストレスは肉体的なストレスにより解消される、という傾向がありますので、それぞれのストレスのかかり具合を見ながら、精神的な負荷(読書など)、肉体的な負荷(運動など)を取り入れるように考えてみると良いでしょう。