アトピー克服のカギ(スキンケア・7)

今日は、今回のスキンケアの最後じゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめとして、スキンケアを行う際の注意点を述べておきたい。

スキンケアの役割は、これまで述べた通りじゃが、一口にスキンケアといっても、目的(角質層の乾燥を防ぐのか、バリア機能を補うのか、など)と手段(保水、保湿、保護)が異なれば、お肌に与える影響も全く異なってくることになる。

当然、これらが自分の肌状態に適していなければ、スキンケアの目的を達成することはできんし、場合によっては「悪化要因」になることもある。

そこでまず大切なのは、自分の肌状態がどういった状態なのかを正しく判断することじゃな。

乾燥しているだけなのか、感染症にかかっていないのか、体液が流出している場合、体液の色は透明か黄色なのか、赤みや盛り上がりはどうなのか、水泡状のものはできていないか、など自分がどのような目的のスキンケアを行うのが「適している」のかを判断することが必要になる、ということじゃ。

もう一つは、使用する「スキンケアアイテム」を正しく選択することじゃ。
スキンケアのリスクのところで述べたように、残念ながら、どんなにヒトのお肌、汗、皮脂膜に似せて作られたスキンケアアイテムであっても、所詮、「似せた」だけであって、本物にはなりえない。
つまり、多かれ少なかれ「刺激」を受けることにはなると、いうことじゃ。
この刺激の受け方は、配合されておる成分によって、ほとんど影響を与えないものから、赤みや炎症を生じるものまで、個人差も多く、千差万別となる。
いわゆる「自分に合っているスキンケアかどうか」ということじゃ。
自分にあったスキンケアかどうかが分からない場合は、炎症が出ていない比較的丈夫な肌の部位において「簡易パッチテスト」を行ってみても良いじゃろう。
上腕部、背中などに、使用したいスキンケアを少量塗って、24時間の経過を観察、赤みや炎症が現れなければ、悪化要因になるほど「あっていない」ということはないと言えるじゃろう。
ただ、注意して欲しいのは、成分に「グリチルリチン酸」が配合されておった場合じゃ。
グリチルリチン酸は、ブログでも何度が取り上げておるように、ステロイド剤が副腎皮質ホルモンの「糖質代謝ホルモン」に似せて合成された薬剤なのと同様に、副腎皮質ホルモンの「塩類代謝ホルモン」の働きを体内で行ってしまう。
つまり、抗炎症効果を持っておる代わりに、マイナスのリスクも抱えておる、ということじゃ。
もちろん、健常な肌状態であれば、分子量が大きいので体内への侵入は防げるじゃろうが、傷がある状態、乾燥が強く角質層にダメージがある状態で使うと、長期連用による影響のリスクが生じる。
ところが、このグリチルリチン酸は炎症を抑える効果を持っている分、もし成分に「あっていない」場合でも、そのあっていないことによる「炎症」そのものを抑え込んでしまう、という恐れがあるのじゃ。
グリチルリチン酸を配合された化粧品は、低刺激性をうたっておることが多いのじゃが、これはグリチルリチン酸により刺激を受けた肌を修復しているにすぎん、ということじゃな。
スキンケアの目的だけで考えるならば、そのリスクの比重を見た場合には、本末転倒の部分もあるじゃろう。
使用するスキンケアアイテムに「グリチルリチン酸」が配合されていないかは、十分に注意して欲しいと思うの。

そして、最後の注意点は、お肌の状態は日々、変化しておるので、季節要因、環境要因、肌の状態に合わせて、適切なスキンケアを選択して欲しい、ということじゃ。
例えば、湿度が高い夏にちょうど良いスキンケアを乾燥しやすい冬に行うと、乾燥に対応できていない、ということがある。
スキンケアを失敗している例で良くあるのが、状態に合わせたスキンケアができておらん、ということじゃ。
自分の肌状態に合わせて、どのようなスキンケアが良いのかが分かりづらい場合には、遠慮なく相談してもらえればと思う。
肌状態に適していないスキンケアは、逆効果になることもある、ということを忘れないようにして欲しいと思うの。

また、適切なスキンケアを心がけていれば、肌状態の改善と共に、「スキンケアが必要ない」状態になることも「分かる」ことができる。
脱保湿について触れた時に述べたように、スキンケアは自分の体で行うことが最も望ましいことは確かじゃ。
実際、アトピー性皮膚炎を克服してから、その後、スキンケアも一切必要なくなった、という例は数多いからの。

アトピー性皮膚炎にとって、スキンケアは、かなり大きなウェイトを占めておることを理解して、適切なスキンケアに取り組んでもらえれば、と思う。

次回のアトピー克服のカギは、少し先になるとは思うが「治療の考え方」について述べたい。

  
おまけ★★★★南のつぶやき

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