蝶の奇形と放射性物質の関係

月一、ブログを担当している西だ。

 

 

 

 

 

 

  

昨日のブログのつぶやきで、東君が低量性被曝と免疫力の関係について危惧されている、という内容を書いていたが、昆虫の世界では既に、放射性物質による影響は報告が始まっている。

 
●原発事故でチョウに異常 琉球大チーム調査
http://www.47news.jp/47topics/e/233375.php

東京電力福島第1原発事故7 件による放射性物質の影響で、チョウ7 件の一種「ヤマトシジミ」に遺伝的な異常が出たとする調査結果を琉球大の大瀧丈二准教授(分子生理学)らの研究チームがまとめ、10日までに英科学誌電子版に発表した。

ヤマトシジミは人が生活する場所に多く生息する。チームは昨年5月と9月、福島県内のほか茨城、東京など計10カ所で採集した。

5月に集めた成虫144匹から生まれた卵をふ化させて育て、孫の世代まで調べたところ、いわき市や広野町など福島県内のチョウ7 件は、子の世代で死ぬ確率がほかの地域に比べ高かった。線量が高い地域ほどオスの羽のサイズが小さくなっていた。子の世代では全体の約2割で羽の配色パターンや斑点の数などに異常があり、親の世代よりも1・5倍高い発生頻度だった。

9月に採集した成虫約240匹では、子の世代の約5割で異常が見つかった。

事故による放射性物質の影響がほとんどないとみられる沖縄のヤマトシジミに低線量の被ばくをさせた実験では、同様の異常が出た。

大瀧さんは「昆虫は低線量の放射線に強いと言われていたが、ヤマトシジミは弱いことが分かった。事故が周辺の自然に影響を与えているのは間違いない」と話している。

 
この論文に対しては、羽の異常については、ヤマトシジミが北上していく中で元々、一定確率で発生していた、として疑問視する意見もあるようだ(反論するためのデータは見つけられんかったが・・・)。
したがって、これを実証するための追調査はこれから行われるのではないか、と思うので、その後の経過は気にしたいが、気になるのは、最後の文章だ。
「昆虫は低線量の放射線に強いと言われていたが、ヤマトシジミは弱いことが分かった。事故が周辺の自然に影響を与えているのは間違いない」とあるが、はたしてヤマトシジミが弱かっただけ、なのだろうか?
単にヤマトシジミは影響が「現れる速度」が早かった、だけで、他の昆虫にも来年以降、影響がみられる恐れはないのだろうか?
もし、放射線に強いとされる昆虫に、さまざまな異変が見つかった場合、放射線に強いとはいえないヒトの場合、影響の大きさの差はあっても、何らかの「異変」が考えられるかもしれない。
特に、低量性被曝の影響は、チェルノブイリ事故のときの状況から、被曝後、4~5年後以降から影響が現れる、と言われていたたため、まだ2年以上「潜伏」している可能性は否定できないだろう。

最近は、直接のヒトに対する被害報告が現れていないため、人々の記憶からも忘れられつつあるが、小さな影響が積み重なることで大きな影響につながる恐れがあるとするなら、社会レベルでの対応が十分でない以上、個人レベルでの対応には気を留めておいた方がよいかもしれない。

いずれにせよ、こういった昆虫の世界の話にしろ、影響は少しずつ表面化している以上、原発事故の影響については、過去の話ではなく、現在進行形である可能性があることを忘れない方が良いだろう。

 
おまけ★★★★西のつぶやき

感染症の流行もそうだが、免疫系等への弱い影響が継続された場合、これはアトピー性皮膚炎にとっても、何らかの影響が現れないとも限らないだろう。
ただ、その影響は必ずしもアトピー性皮膚炎の症状に対してだけみれば、マイナスではなくプラスに働くこともあるかもしれないのだが・・・
難しい問題だが、各自が忘れないで記憶の片隅に情報として残しておくべきだろう。