【Q&A】リバウンドの症状について(4)

今日は昨日の続きで「2.感染症が悪化した状態」の解消について考えていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

リバウンド状態の原因の一つが「感染症」を元にしておることは、先日述べた通りじゃが、リバウンド状態は「感染症」だけが原因ではない。
元々のアトピー性皮膚炎の悪化状態も関わっておるから、感染症の対策を行っておる最中にも、皮膚のバリア機能を低下させていく状態が避けられんことが多い。

何を言いたいかと言うと、効率的な感染症の対策を行わないと、繰り返し原因が異なる感染症が組み合って現れた場合、元々のバリア機能をアトピー性皮膚炎の悪化状態から低下させてしまうと、その解決には相当な時間を要することがある、ということじゃ。

ステロイド剤を中断した方の場合、どうしてもそれまで長期間「ステロイド剤を医師から使わされてきた」という意識も強く、病院での治療に抵抗があることが多い。
もちろん、感染症も本来は、自らの体で解決は十分に可能であるのじゃが、前に述べたように、掻き壊しなどによるバリア機能の低下状態が継続しておると、この自らの体で解決する、というところに大きな足かせとなってしまうことがある。
こういった場合、一時的な「医療行為」を取り入れることは有効であると言えるじゃろう。
無論、そこで、感染症により生じた炎症そのものに着眼されてしまい、ステロイド剤など炎症を抑える治療を行われてしまうのでは、患者自身が納得出来んと思うし、信頼できる医師に受診することが前提となるが、抗生物質、抗ウィルス剤など、感染症に対して有効な治療を受けることも一つの対策、ということじゃな。

あるいは、「殺菌」作用が強いアイテムの使用なども有効となることがあるじゃろう。
超酸性水やイソジン消毒、あるいは発酵した酢酸のエキス(木酢液、竹酢液など)など、菌やウィルスを殺菌できる手法は「一時的」には有効じゃ。
ここで「一時的」と限定したのは、皮膚の表面を殺菌する手法とは、マイナス点もあるからじゃ。

ヒトの皮膚表面は、決して無菌状況なわけではない。
通常は、腸内と同じく、無害な菌がフローラ(群生)を形成し、有害な菌の繁殖を抑えたり、あるいはそういった菌の排せつ物がスキンケアとしての役割を果たしたりしておる。
ところが、殺菌を中心とした方法は、有害な菌だけではなく、こういった無害な菌までも殺菌してしまう。

当然、無害な菌を殺菌したあと、いわゆる無菌状態のところに、「無害な菌」が増えるのか「有害な菌」が増えるのかは、その時々の状況により異なるじゃろう。
殺菌の方法が一定期間後、有効性が低くなる、というのはこういったことも関係しておると考えられる。

では、どのように対処するのが最も良いのじゃろうか?

具体的には、最初に抗生物質などの薬剤や殺菌できるアイテムで感染症の対策を行い、その後は、スキンケアにより、皮膚の正常な機能を手助けする、ということが良いじゃろう。
そして、リバウンド状態のときには、バリア機能そのものが大きく低下しておる場合が多いので、スキンケアも、クリームやオイルなどにプラスして「覆う」という方法を併用すると良いじゃろう。
具体的には、包帯やリント布などで、患部一帯を多い、外気と遮断、外部からの皮膚への刺激を極力減らす、ということじゃ。

このような対応を心がけてみると良いじゃろう。
明日は最後の「3.体内の機能(自律神経や内分泌機能)の一部が低下した状態」の解消について見ていきたい。

  
おまけ★★★★大田のつぶやき

感染症は自己判断すると、治療法の誤りからかえって症状を悪化させてしまうことがあります。
確定診断は本来、培養検査などの検査を経てしか分かりませんので、できる限り、医師を受診するようにしましょう。
もちろん、医師によっては明らかに感染症であってもステロイド剤を処方することがありますが(炎症を抑えることを優先して)、その場合は、他の医師の意見、あるいは脱ステの経験が多い医師にも相談するようにしてみましょう。