汗と汗疹の記事

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 
もう7月も中旬、本格的な夏も近付いてきています。
気温もかなり上昇して、蒸し暑い日が続いていますが、アトピー性皮膚炎の人にとって、気をつけたいのは、今の季節、やはり「汗」でしょう。

今週の月曜日に、朝日新聞に汗と汗疹に関する記事がありましたので、紹介したいと思います。

 
●「あせも」 汗は拭き取り かき壊さないで
(7/9朝日新聞「体とこころの通信簿」より)

夏の代表的な皮膚の病気と言われる「あせも」。大量に汗をかいて、そのまま放っておくと、首や背中などに赤いポツポツができ、多くはかゆみを伴う。軽症の場合、清潔に保てば数日間で消えるが、かき壊すと、ただれたり、膿がたまったりして他の症状を併発する恐れもあり、注意が必要だ。
汗は、エクリン汗腺と呼ばれる細い管から分泌されるが、皮膚の角質層内にたまったままだったり、管が詰まって皮膚の内側に漏れ出たりすると、「汗疹」、いわゆる「あせも」の状態になる。炎症がなければ、かゆみもなく、数日間で消える。ただ、炎症ができると、赤みとかゆみを伴い、湿疹のようになることが多い。
エクリン汗腺の数は生涯変わらず、体表面積に対する汗腺密度の高い乳幼児ほど汗をかきやすく、あせもになりやすい。オムツの中など蒸れやすく、乾きにくい場所によく見られ、かき壊すと細菌感染が加わり、伝染性膿痂疹(とびひ)などに悪化する場合もある。
「あせもをかき壊して、そこに黄色ブドウ球菌などが繁殖すると、とびひになったり、膿がたまる汗腺膿瘍になったりすることがあります」と、神奈川県立こども医療センター(横浜市)皮膚科の馬場直子部長。汗腺膿瘍はひどくなると、熱が出たり、リンパ節が腫れたりすることもあるという。

一方、アトピー性皮膚炎が悪化して、あせも症状がでてくる人も多い。
哲学堂くすのき皮膚科(東京都中野区)の楠俊雄院長は「夏の発汗はアトピー性皮膚炎を悪化させる原因になります。毎年夏に同じ場所にあせもができたり、冬に乾燥してドライスキン(乾燥肌)になりやすかったりする場合は、たとえ、本人に自覚がなくてもアトピー性皮膚炎の疑いがあると言えます」と話す。
いずれの場合にも、汗をかいたらそのままにせず、シャワーを浴びたり、ぬれタオルで拭き取るなどのこまめなケアが大切だ。吸湿性や通気性の良い綿などの衣類を身につけ、エアコンを活用して部屋の温度と湿度を快適に保つこともあせもの予防には効果的という。
かゆみを伴うときはステロイド薬で治療する。とびひになったら、抗生物質を服用し、抗菌作用のある軟膏を塗って、症状の拡大を抑える必要がある。

このほかあせもによく似た症状にカビの一種である汗疹型皮膚カンジダ症やマラセチア毛包炎がある。マラセチア毛包炎は皮膚分泌が盛んな若者に多く、ブツブツが毛穴と一致しているのが特徴だ。
楠さんは「細菌感染の場合は、ステロイド薬を塗ると、余計に悪化します。赤みやかゆみが気になるときは、早めに皮膚科を受診してください」と話す。

 
どうしても、痒みの記事では、医師のコメントとして「痒みにはステロイド」となりますが、その点についてはこれまでのブログでも述べたように慎重な対応が必要かとは思います。
ただ、汗と汗の対策については、特にアトピー性皮膚炎の方の場合、気をつける必要があることは記事の通りと言えるでしょう。

ちなみに、同記事において、チェックリストと診断も載っていましたので、汗が気になる人はチェックしてみてください。

 
◆その皮膚のかゆみ、大丈夫?(同記事のチェックリストより)

①一日中、炎天下で作業している
②屋外でスポーツすることが多い
③湿布や包帯、ギプス、通気の少ない衣類を着けている
④夏だけでなく、冬も皮膚が乾燥してかゆくなる
⑤ひじやひざの裏、首のまわりがかゆくなる
⑥湿疹をかき壊して膿がたまったり、ジュクジュクしたりしている
⑦ステロイド軟膏(なんこう)を塗っても、かゆみが収まらない

【解説】
①~③のいずれかに当てはまる人が汗をかいたままにしていると、あせもになる確率が高くなります。高温多湿の環境があせもを誘発するので、外出先から帰ったら、まずシャワーで汗を流し、皮膚を清潔に保ちましょう。
④、⑤に当てはまる人は、アトピー性皮膚炎の疑いがあります。
⑥、⑦はあせもが悪化して、細菌感染を起こしているおそれがあります。
⑦に当てはまる場合は、あせも以外の病気も考えられますので、早めに皮膚科を受診しましょう。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

今の季節、アトピー性皮膚炎の人にとって、「汗」はお肌を守る大切な要因であり、同時にアトピー性皮膚炎の症状を悪化させることがある因子でもあります。
汗をしっかりかいて、かいた汗を放置しない、ということを基本に対応を取るようにしましょう。