新型の水虫?

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

 
今年は降雨量が多いようですが、あとぴナビへのご相談も、気温と湿度の上昇と共に、感染症が疑われる事例が増加中です。

本来、トビヒとヘルペス(あるいはカポジ)が多いのですが、今年は白癬菌による感染症も目立っているように感じます。

先日、Webの記事で「新型の水虫」についての記事がありました。

 
●首や顔に?「新型水虫」にご注意
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120619-00000004-rnijugo-ent

水虫の原因が白癬菌(はくせんきん)というカビの一種であることは知られていると思いますが、日本では現在「新型水虫」なるものが感染者を増やしていることもご存知でしょうか。名前だけ聞くと、水虫が突然変異で進化したようにも思えるけれど…。
 
「新型水虫、と言われているのは『トンズランス菌』という白癬菌です。新型、といっても日本には今まで同じ型の菌がいなかったという意味であって、南北アメリカやヨーロッパでは以前から感染被害を出していた菌なんです。2000年頃から日本国内でも感染者が目立ってきました。主に皮膚の接触により感染するため、擦り傷が出来がちで皮膚同士の接触が多い柔道やレスリングなどをやる人の間で集団感染が増えているんですよ。白癬菌には棲む場所の異なるいくつか種類があり、また感染部位によって呼び方が変わります。本来は足につく白癬菌を水虫というのですが、トンズランス菌は足の裏よりも上半身と頭部を好むのが特徴。感染力も強く治りにくいんです」
 
そうご回答いただいたのは、順天堂大学練馬病院の皮膚・アレルギー科の比留間政太郎教授。直接皮膚同士が触れずとも、抜け毛や垢などに半年は菌が生きていて感染する可能性があるというから始末が悪い。いったい、どのような症状が出るのでしょうか?
 
「顔・首・その他上半身の部位に感染した場合、直径1~2cmの円形でカサカサしたピンク色の発疹を作ります。中央部が先に治癒するので、患部が環状に見えることもありますね。また、頭皮に感染した場合、発疹が出来た後ふやけたかさぶたになり、フケが多く見られるといった症状になることが多いです。さらに悪化すると頭皮が盛り上がり、膿が出て脱毛に至ることもあります。実はこの菌の名前は、頭部に脱毛を起こすことに関係し、それはキリスト教の聖職者が頭を剃ることを指す『トンスーラ』という言葉に由来するんですよ」
 
頭皮が膿んで毛が抜ける…それは困ります。感染したらどうすればいいのですか?
 
「市販薬でも直すことは出来ますが、完治の判断は一般の方には難しいでしょう。菌をまだ持っていても、『もう症状は消えた』と薬をやめてしまい、知らないうちに大量に菌を散布してしまうことになることが多いと思います。実は、これもこの菌が従来日本にいた白癬菌と違うやっかいなところ。場合によっては内服薬も必要になりますので、怪しいと思ったら初めから専門医にみていただくことをおすすめします」
 
ただ、皮膚同士の接触で感染するからといって過剰に心配することはないようです。たとえば、満員電車に乗れば他人と肌を擦り合わせてしまうなんて状況は起きてしまいますが、さすがにその程度では感染しないとのことでした。
 
読者の方には柔道など格闘技をやっている人はそうはいないかもしれませんが、折しも中学校授業では武道が義務化され柔道を学ぶ人口が増えるなど、トンズランス菌にとっては感染拡大の“チャンス”が到来しているのがちょっと気になるところ。比留間先生も「まだ日本に入ってきて間もないので感染増加といっても限られた範囲だけれど、これからどうかわからない」といっていました。心当たりのある方は、専門医に相談することをおすすめします。
 

 
水虫というと、足の指の間を思いだす人が多いのではないでしょうか?
でも、元となる白癬菌は、足の指にしか感染しない、というわけではありません。
また、今回の記事にあるトンズランス菌は、上半身の症状も見られるようです。
主な症状は、「直径1~2cmの円形のカサカサしたピンク色の発疹」ということですので、思い当たる人は、一度、受診した方が良いかもしれませんね。

皮膚の感染症は、感染した部位で炎症を引き起こします。
それ自体は、アトピー性皮膚炎の痒みとなる炎症とは違いますが、感染症による炎症も痒みを伴いますから、掻くことで連鎖的な痒みを周囲にもたらし、掻き壊しそのものが増え、アトピー性皮膚炎の症状も悪化していく・・・というケースもありますので、感染症には十分注意しましょう。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎でステロイド剤やプロトピック軟膏など、免疫を抑制する薬剤の治療を行っている人は、今日、南君が取り上げていた感染症には、皮膚の免疫力を低下させている分、より注意が必要じゃろう。
また、感染症には睡眠など、生活習慣も大切な要因じゃから、毎日の生活そのものにも注意を払うようにしたいものじゃ。