アトピー克服のカギ(入浴・1)

今日は、先週の続きで「入浴」について見ていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、入浴を行う場合、アトピー性皮膚炎に対しては、プラスの要因とマイナスの要因の二つを抱えることがある。

プラスの要因としては、

・新陳代謝
・自律神経や内分泌への影響
・汗をかくこと

が挙げられる。

マイナスの要因としては、

・入浴後の皮膚の乾燥

などが挙げられる。

まず最初にプラスの要因から見ていきたい。

 
・新陳代謝
 
これは、運動のところでも述べたが、摂取した化学物質の「排泄」にもつながる。
一定の温度の「お湯」につかることで、血流が良くなり、体の代謝があがる。
したがって、この働きは、普通の水道水の入浴でも得られる効果じゃ。
ただ、マイナス要因のところで述べるが、入浴方法を誤らないように注意が必要じゃ。

 
・自律神経や内分泌への影響
 
水道水での入浴では、得にくいのじゃが、温泉など「含有化学成分を持つ」浴水で入浴した場合、「温熱作用」「物理的作用」そして「含有化学成分の作用」が複合して体に影響を与えることで、「非特異的変調作用」が得られる。
「非特異的変調作用」とは、体はさまざまな刺激で影響を受けると、そういった影響から「元に戻そう」とする「恒常性」と呼ばれる機能が働く。
そういった恒常性機能は、主に自律神経と内分泌の働きによるものじゃ。
したがって、この「非特異的変調作用」により、内分泌や自律神経が活性化されることになる。
温泉医学の書物にはこの自律神経や内分泌系への働きが載っておるのじゃが、「温泉」がさまざまな病に良いとされる最も大きな理由が、この「非特異的変調作用」によるものとされておる。
当然、アトピー性皮膚炎の原因の一つである「免疫機能の異常状態」は、内分泌と自律神経の異常からもたらされておることが多いわけじゃから、こういった非特異的変調作用により、それら内分泌系、自律神経系の働きが活性化されることは、間接的に免疫機能にも影響を与えることができる、ということじゃな。

 
・汗をかくこと
 
入浴して温熱作用を受けると、汗をかくことになる。
これは、上記の新陳代謝への影響、そして自律神経や内分泌系の影響の「元」にもなるが、同時に、汗をかくことで皮膚を守る抗菌物質を作り出したり、自分の体で行うスキンケアである「皮脂膜」も作ることになる。
問題は、マイナス要因のところで述べるが、汗をかく=体温の上昇、という面があるため、体温を下げる働き=皮膚から水分の気化熱で下げる、ということでもあるため、皮膚の水分蒸散量を高める=皮膚を乾燥させる、という点があることじゃな。
 

この他、皮膚の洗浄効果、リラックス効果などもあり、基本的にアトピー性皮膚炎にとって、入浴は毎日の生活習慣であることも含めて考えると、「適切な入浴」を「継続」して行うことは、克服していくためには、かなり有力と言えるじゃろう。

明日は、マイナス面について述べたい。

 
おまけ★★★★小田のつぶやき

九州ホスメック・リカバリーセンターでは、100%の源泉で入浴できますが、一部、持ち帰りの温泉も販売しています(1ケース、20リットル)
ご利用されている方は、自宅の浴槽に数リットル入れるだけで、汗の出方が違う、という声もお聞きしますが、わずかな量であっても「成分」は大切なのかもしれませんね。