給食の放射性物質検査

西だ。

 

 

 

 

 

 

 

 
福島原発事故から1年以上経過し、ニュースで触れられることもめっきり減った。
少し前に、ずいぶん、騒がれた「瓦礫」の問題も、自然に報道がなくなったが、各地での受け入れがなくなったのではなく、各地に広がっている状況だ。
そういった瓦礫問題が、放射性物質の拡散とどこまで関わってくるのかは、今後の問題だが、今年の最初ころは、いったん終息していた放射性物質に関する問い合わせが、最近、目立って再び増加し始めているように感じる。

先日、Webの記事で給食の放射性物質の検査に関する記事を見つけた。

 
●給食に放射性物質検査 大津市長方針 市民と初の意見交換会
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120519-00000020-kyt-l25
 
大津市の越直美市長は19日、市民との意見交換会「笑顔でさわやかミーティング」を大津市の堅田市民センターで初めて開いた。小学校給食の安全を確保するため、原材料の放射性物質検査を近く始める方針を示した。
意見交換会には堅田学区の民生児童委員や自治会役員、児童・生徒の保護者ら20人が出席し、子育ての悩みなどを語った。
小学校給食の安心安全について2児の母親が「子どもは大人より放射能の影響を受けやすい。給食が不安」と訴えた。これに対し越市長は「放射性物質を心配するお母さんは多い。給食は安全と考えているが、前向きに検査したい」と踏み込んだ。
小学校の給食に関東産の野菜などを使う場合があるため、調理前の原材料を混ぜて粉砕したサンプルを委託調査する計画という。1キロ当たり100ベクレルの基準を超えれば使用しない方向で検討する。

■待機児童 解消策も説明

また越市長は「日本全体の発展のため、子どもができても働き続けられる社会を作りたい」と強調し、待機児童解消に向けた幼稚園との連携強化策や来年度から一部中学校で始める配食サービスなどの概要を説明した。
中学生の子どもを持つパートの渡辺幸夏さん(46)は「お弁当づくりが大変で仕事を辞めようかと思ったこともある」と振り返り、配食サービスを歓迎したうえでアレルギー対策について質問した。越市長は「(アレルギーの子どもは)最初はお弁当を持ってきてもらわなければならないが将来対応したい」とした。
意見交換会は今後も毎月1回程度開く予定で、意見を施策に反映するとしている。

 
今回の福島原発事故の低量性被曝の影響が表面化してくるのは、チェルノブイリ原発事故の経験から、少なくとも5年経過後以降とも言われている。
放射性物質の影響に関する情報は、良い悪いは別にして、ネットから数多くの情報が得られる状況だ。
そういった中、特に影響を受けやすい子どもに対して、さらに外部被曝の600倍の影響とも言われている内部被曝の影響について、潜在的に心配な保護者が多いことは、仕方がないことだろう。

なぜなら、仮に実際、低量性被曝の影響と思われる患者が多数現れても、因果関係がはっきりしない、ということで、その影響を公的に認められることは難しいだろうし、万一、影響が出た段階で「被害を受ける」のは患者自身である以上、不確定要素に対する自己防衛を求めるのは、決して間違いとも言えないからだ。

問題は、健康に関わる低量性被曝の問題に、経済的な問題が関わっていることだ。

仮に経済的問題が、日本を今後支えていく上で重要な問題ならば、低量性被曝により万一、生じた場合の「被害」を、日本全体で許容していかなければならない問題として、議論することも必要だろう。

低量性被曝の影響はない、とする今の論調は、しかしそれに対する心配の声が多い現状の中、決して、「正しく」受け止められているとは思いづらい。
また、起こりうるリスクを回避しようとする消費者の心理は、それは決して間違いではないだろう。
特に、そのリスクに対する責任をとるところがない(エビデンスに基づく実態調査が「完了」するまで認められることがないと思われるため)、と思われる健康問題では尚更だ。

既に原発事故以降1年が経過した。
報道は風化しても、人々の関心は風化していないことを、考えておきたいところだ。

 
おまけ★★★★西のつぶやき

健康問題に関する影響は、ステロイド剤の実態に似ているところを感じる。
ステロイド剤が安全だとする処方する側の意見が、ようやく覆されてきたのは、実際に処方を受けた患者側の声が大きくなってきたからだ。
だが、被害の実態は確認されているにも関わらず、現在でもその「因果関係が証明できない」ということで、今も影響を受ける患者を、言葉が悪いかもしれないが「作り続けている」状況だ。
もちろん、影響を受けずに使える患者もいるわけだが、だからこそ、影響を受けるか受けないかをエビデンスを元に調査して欲しいし、それが「患者のため」になると思うのだが・・・・