アトピー克服のカギ(睡眠・3)

今日も昨日の続きじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
今日は、睡眠が「自律神経」にどう働きかけるのかを考えてみたい。

ヒトには大きく分けると二つの神経経路を持っておる。
随意神経と不随意神経の二つじゃ。
随意神経とは、文字通り、自分で動かせる神経経路のことで、手を動かす、足を動かす、口をあける、こういった任意で動かすことができる機能に対する神経を指しておる。

これに対して不随意神経とは、任意で動かせない神経のことを指す。
例えば、呼吸をするといった行為も、自分で意識して動かしているのでは、と思うかもしれんが、夜寝ている間を考えると、意識して動かしているのではないことは分かるじゃろう。
心臓を動かすのもそうじゃ。
こういった、自分で意識しなくても働く体の機能は、主に、不随意神経の働きによるものであり、その中には生命維持に直結する働きを行っておるものも多い。
この不随意神経とは、さらに、活発化させる、抑制する、といった二つの働きの上に成り立っておる。
運動して心臓がバクバクいうのも、運動することで必要な酸素量を体全身に多く送り出すために心臓が活発化するよう不随意神経が動いたおかげじゃ。
そして、運動後、しばらくして鼓動が落ち着いてくるのは、もう全身に必要な酸素量が多くなくてよいとなったことで、これも不随意神経が心臓の活動を抑制することで起きる状況なのじゃ。

この活発化させる、抑制させる、という働きを担っているのが、「自律神経」なのじゃ。
自律神経は、さらに交感神経と副交感神経の二つに分かれ、それぞれ「亢進」「抑制」の働きを交互に行っておる。

まさしくヒトの体の生命維持は、この交感神経と副交感神経のバランスの元に成り立っておるといっても過言ではない。
そして交感神経と副交感神経は、それぞれが絶妙なバランスを保って、体のさまざまな働きが正常に行わるのじゃが、どちらかが優位になったりすると、そのバランスが乱れることになる。
交感神経が優位になり過ぎても、逆に副交感神経が優位になり過ぎても、どちらでも良くないと言えるじゃろう。

通常、自律神経のこのバランスは、一日の中でリセットされ、どちらかが継続的に優位に働き過ぎないように管理されておるのじゃが、そこで関わってくるのが「睡眠」なのじゃ。

これは、睡眠の量が関わるとされ、前日のバランスの乱れが大きいほど、多い量が必要とされる。
「疲労困憊で泥のように眠った」という表現がある。
実際に、そういった体験をしたことがあるヒトも多いじゃろう。
疲労困憊の状況とは、肉体的な面であれば、交感神経が過剰な状況が続いたことを示しておる。
こういった交感神経が過剰な状況から回復させるために、多めの睡眠が必要になった、ということが言えるじゃろう。

したがって、睡眠の量が体の自律神経のアンバランス状況を改善する上で十分な量を確保できないでいると、それがさらに継続した場合には、自律神経の機能に何らかの「異常」が積み重ねられる恐れがある。

最初に書いたように、アトピー性皮膚炎に関わる免疫機能は、自律神経の支配も受けておる。
当然、自律神経の乱れは免疫機能にも乱れとなって現れる恐れがある、ということじゃ。
このように、免疫機能を正常化させるためには、自律神経と内分泌機能を正常化、あるいは高める必要があり、そのためには、「睡眠」が毎日の積み重ね、という点を含めて考えると最も重要な役割を担っておる、ということじゃ。

仕事、学業、あるいは痒みのために眠れない、いろいろな理由があって、睡眠が確保できていないケースはあるじゃろう。
じゃが、アトピー性皮膚炎の克服を目指すためには、睡眠の確保は、大きなテーマとして考えて欲しいと思う。

次は、「食事」について見ていきたいと思うが、明日は東君がブログを担当するようなので、続きは土曜日じゃ。

  
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方の場合、痒みが原因で眠られないことがあります。
そのため、眠られないからアトピー性皮膚炎が悪化する、アトピー性皮膚炎が悪化するから余計に寝られない、といった悪循環を生みだします。
難しい問題ですが、ヒトは一定時間以上、起きていることは不可能ですので、夜寝るために「昼は寝ない」というのも一つの方法だと言えるでしょう。
ただし、体力などの兼ね合いには十分な注意が必要です。