アトピー克服のカギ(睡眠・1)

アトピー性皮膚炎は、皮膚に症状が現れるが、疾患そのものの原因は必ずしも皮膚だけにあるわけではない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アトピー性皮膚炎の原因として、現在、考えられているのは、「免疫機能の異常状態」と「皮膚機能の異常状態」の二つが大きな項目となる。

後者の皮膚機能の異常状態は、角質層内における水分保持機能が関わり、どちらかというと皮膚に原因を求めていくことになる。
それに対して前者の免疫機能の異常状態は、体内の免疫活動が関わっており、皮膚よりも体の機能全体に原因を求めていく必要があると言えるじゃろう。

そして、体の機能全体に原因を求めていった場合、考えていかなければならないのは、「生活行動」そして「生活環境」じゃ。
なぜなら、毎日の生活行動の積み重ねが、体を作っていく、といっても過言ではないからじゃ。
もちろん、直接的な要因として、生活以外の行動が関わってくることもある。
じゃが、毎日の積み重ねの分、生活面から受ける影響は大きく、また重大とも言えるじゃろう。

そこで、今日から何日かに分けて、アトピー性皮膚炎を克服していく「カギ」ともいえる生活面について、述べていきたいと思う。
これまでブログでの述べてきた内容も含まれておるが、ある意味、まとめとして読んでもらえれば、と思う。

まず、今日は睡眠からじゃ。

●睡眠

アトピー性皮膚炎を考えていく上で、睡眠は最も重要なパーツを形成していくといってよいじゃろう。
もちろん、アトピー性皮膚炎の原因に直結する面から見ると、後日述べる、運動や入浴など代謝に関わる要因の方が重要なのじゃが、それは発症要因として重要なのであって、いったんアトピー性皮膚炎を発症した場合、それを克服していく上での要因として考えてみると、睡眠が最重要といっても過言ではない。

なぜ、睡眠がそれほど重要なのじゃろうか?

それは、アトピー性皮膚炎の原因として考えられる「免疫機能の異常状態」の「免疫機能」を実質支配しておるのが自律神経と内分泌であり、睡眠は、この自律神経と内分泌に最も影響を与える生活行動だからじゃ。

フランスのナポレオン皇帝は、一日の睡眠時間が3時間だったことで有名じゃが、ヒトが生命維持を行っていく上での睡眠量は、実はそれほど多くはない。
じゃが、一般的な社会人が、毎日深夜3時に就寝、6時に起床の生活を続けていった場合、どうなるじゃろうか?
ほぼ間違いなく、一定期間経過後に、疲労を強く感じるようになり、場合によっては倒れたり寝込むこともあるかもしれん。
つまり、生命を維持していく上で必要な睡眠量と、健康を維持していく上で必要な睡眠量は異なる、ということじゃな。

さらに、今度は毎日1時に就寝、6時に起床していった場合と、毎日23時に就寝、6時に起床した場合、どちらが「健康な生活」と感じるかの?
一般的には後者じゃろう。
もちろん、前者で実際、生活しておるヒトは現実問題、多いはずじゃ。
そして休みの日は多めに睡眠を取ることで、特に支障なく生活を過ごすこともできておるかもしれん。
じゃが、少なくともその量では、健康を「最低限」維持することが可能なだけじゃ。

では、後者の睡眠が何かと言うと、「健康を改善する睡眠」ということじゃ。
そして、アトピー性皮膚炎のヒトは、この「健康を改善する睡眠」が求められるのじゃが、長くなるので続きは明日じゃ。

 
おまけ★★★★大田のつぶやき

博士が今日、書いていた「健康を維持する」「健康を改善する」という生活は、毎日の積み重ねの観点から考えると、かなり大きな要因となります。
一般的な生活習慣病でみても、その改善のために、「睡眠をとる」「運動をする」「食事を改善」するといった指導を受けたとしましょう。
そういった生活は、1日行えば体が改善するものではありません。
毎日、継続して積み重ねることで、やがてその結果が現れてきます。
逆に言えば、普段過ごしている生活の「内容」がどのように体に負荷を与えているのかは、十分に注意していく必要があるでしょう。