【Q&A】春先の悪化と対処について

サクラも、先週末の雨で、ほとんどが散ってしまったようじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
これから春先は、今月のあとぴナビの特集でも取り上げたように、アトピー性皮膚炎の方にとって、悪化しやすい時期でもある。
今日は、4月16日のブログに寄せられた、春先の悪化に伴う質問にお答えしたいと思う。

 
●S.Iさんからのご質問

いつも拝見させて頂いております。

今回ご相談させて頂きたいことがあります。約1週間前あたり(花粉や春先?)から一睡もできなくなりました。せそれに伴い、アトピーが全身に広がり真っ赤です。前まで普通の人と変わらない状態でした。寝ようと思うとかゆみや興奮(交感神経が優位)が続き寝れません。風呂にも入り、スキンケアもしています。ステロイドは、3年前辺りからやめています。昨年も同じ状態になりました。社会人2年目です。インストラクター業なので、肌露出があり辛いです。何が原因なのでしょうか?睡眠薬なども使いたくはないです。私は病院は信じていないので、お力添えよろしくお願い致します。

  
S・Iさん、こんにちは。
まず、ポイントじゃが、「昨年も同じ状態になった。社会人2年目」ということ、そして「アトピーが全身に広がり真っ赤」という部分じゃろう。

1.時期的な要因について

昨年も同じ状態になった、ということじゃが、それが今の時期であったなら、さらに、一定期間でその悪化状態が落ち着いてきた、ということならば、一つは今の季節特有の悪化要因が関係しておることが考えられる。
花粉も考えられないことはないが、もし花粉が関係しておるのなら、「約1週間前あたり」と書かれおられたが、花粉の飛散時期から推測すると、先月から症状が悪化しておっても不思議ではないじゃろう。
飛散物が関係しているのなら、花粉よりも黄砂が関係しておるかもしれん。
S・Iさんが、どの地域にお住まいかが分からんが、西日本以西にお住まいなら、黄砂は一応、考えておいた方が良いかもしれん。
そしてもう一つは、ちょうど、1週間前ということであれば、最近の陽気から、気温の上昇に伴う影響も考えられる。
S・Iさんも書かれておる「春先」が、まさしく悪化要因となっておるケースじゃ。
日本は四季があるが、四季に伴う体調への影響、変化とは、やはりきっかけは気温じゃろう。
こういった季節の変化から、体は「身を守るため」、恒常性、という機能を持っておるが、季節の変動の境目にあたり、自律神経や内分泌系に影響が現れやすい場合、それが免疫機能への影響として現れることも考えられる。
いずれにせよ、時期的な要因だった場合、そして、それが昨年、今年とちょうど今の季節に重なっていた場合には、昨年、状態が戻ってきた時期までは、少し辛抱が必要になるかもしれん。

この要因に対する具体的な対策は、まずは「睡眠」が必要になる。
しかし、ちょうど今、まさに睡眠不足、また睡眠導入剤もお使いになりたくない、ということなので、睡眠がとりやすい環境の工夫を行ってみてはどうじゃろうか?
S・Iさんの生活の状況が分からんので、あくまで一般的な話となるが、例えば、就寝前に入浴を行っていた場合、体温が上昇することで寝にくいケースもあるじゃろう。
そういった場合は、入浴から就寝まで最低でも3時間ほどはあけるようにする、また入浴温度は38度以上にならぬよう注意することも大切じゃ。
また、もしS・Iさんが、夜に運動を行っている場合には、同様の理由から(体温の上昇を防ぐ)、状態が落ち着くまで、今しばらくはお休みしてもよいじゃろう。

難しい問題かとは思うが、今しばらくは、睡眠時の工夫を考えてみて欲しいと思う。
  

2.急性の炎症に対して

文面からは、急激に、全身の炎症が現れた状況のように見受けられる。
その要因そのものは、前述した季節的な要因も考えられるじゃろうし、あるいは、何らかのアレルゲンにたまたま接したことをきっかけに連鎖的に反応が現れておることもあるかもしれん。
病院にはいっておらんようじゃから、生活面でチェックするなら、

●食事の内容(脂質が多いものを取り過ぎていないか、無機質の摂取が不足していないか、など)
●ストレスについて(新年度を迎えて新入社員の教育を任されたり、など心因的な負荷が多くなっていないか、など)
●スキンケアについて(紫外線、黄砂対策や、季節的な変化に対応ができているか、など)

などを一度、注意してみて欲しい。
ただ、現在、起きている症状は、どちらかというと急性の炎症のように感じる。
急性の症状は、同時に体の中ではそれを抑えよう(元に戻そう)とする力も強く働きやすい。
そういった体内の「回復力」「復元力」、いわゆる恒常性の機能の一つじゃが、これらが働く状況を妨げないことも注意して欲しいと思うの。

具体的重視するなら、先ほどの睡眠と重複するところは多いが、休息とリズム良い生活じゃ。
それに、もしかすると新年度で付き合いの飲酒の機会が増えているようなことがあるようなら、少なくとも、症状が落ち着くまで、お酒は飲まない方が良いじゃろう。

できれば、急性の症状が、そのまま慢性化しないよう、あるいはさらなる急激な悪化を引き起こさないよう、考えうる「悪化要因」は、可能な範疇で排除するようにして欲しいと思う。

どのようなインストラクター業かは、分からんが、体を動かすことはある程度、行えいているのではないじゃろうか?
職場の環境でいうと、化学物質などに最近さらされる機会が増えている環境にないかは、考えておいて欲しい。

昨年、同様な状況のときに、どれくらいの期間で症状が落ち着いたのかが分からんが、同時期のことで、同じような悪化要因(季節的な要因など)が関係しているなら、少なくともそれらの悪化要因が過ぎれば、一定の状況には戻るはずじゃ。
ただ、そこには、ある程度の「体調維持」ができておることも大切な要因となることを、考えておいてもらえれば、と思う。

それと、最後に一点述べておきたいが、S・Iさんは、病院での治療を望んでおらんように見受ける。もちろん、ステロイド剤の治療そのものが症状に対する治療で、アトピー性皮膚炎という病気の「直接」の治療ではない以上、薬剤の治療を是にと勧めるものでは全くないが、感染症などに万一、かかった場合など、病院での治療がどうしても「必要」な場合もあるし、また「症状を抑える治療」そのものが「必要」なケースもないわけではない。

病院の治療も、状況に応じた「選択肢」の一つであることは、忘れないようにして欲しいと思うの。

S・Iさんの症状がいち早く落ち着くことを祈っておる。

  
おまけ★★★★博士のつぶやき

今日の説明じゃが、S・Iさんの生活面の内容が不明なことが多いので、かなり一般的な内容を推測したものになっておる。
もう少し詳しい内容をご相談になりたければ、フリーダイヤル(0120-866-933)まで、お気軽に相談して欲しい。
難しいことではあるが、今の大きなポイントの一つは、睡眠のように感じるので、睡眠をとるために必要な生活環境の構築のため、今の状況をお伺いできればと思う。