【Q&A】春になって状態が悪くなったのは?(2)

今日は、昨日の続きじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
昨日はスキンケアについて触れたが、今日は、生活面について考えてみたい。

体調を維持させるために必要な生活とは、Yさんの場合で考えて具体的に見ると、

1.睡眠を確保する
2.無機質類(ビタミン、ミネラル)がしっかり摂取できる食生活
3.衣類の調整

などが挙げられる。

1の睡眠については、就職したてで、心因的なストレスも加わるじゃろうし、通勤の時間などで、起床の時間などもこれまでと変わってきておるかもしれん。
環境の変化から、十分な量と質の睡眠が取れておらんと、それが「体」の回復につながっておらんことが考えられる。
また、元々、アトピー性皮膚炎の方にとって、痒みに対応する副腎皮質ホルモン、そしてダメージを受けた皮膚の回復を図るために必要な成長ホルモンは、十分な睡眠の量、そしてリズム良い睡眠の質が必要じゃ。
まして、就寝中の痒みを感じておれば、睡眠そのものが痒みで阻害されておることも重なっておるじゃろう。
できれば、今までよりも30分で良いので、早く床につくような工夫が必要かもしれんの。
とにかく、睡眠をしっかりとれるように意識して欲しいと思う。

次に2番目のビタミン、ミネラル類の摂取についてじゃが、体にとって、ビタミン、ミネラルは、車で言うとオイルの働きのような役目を持っておる。
車で考えると、ボディやエンジンなどを作っておるのがタンパク質で、エンジンを動かすガソリンの役目を果たしているのが脂質や糖質などのエネルギー源、そして、エンジンを冷やす冷却水や、潤滑に動かすエンジンオイルの役目を果たしているのがビタミン、ミネラル類じゃ。
タンパク質、脂質、糖質は、三大栄養素として、必須ではあるが、体が環境の変化から元の状態を少しでも維持させるためには、こういったビタミン、ミネラル類の働きは重要になる。
例えば、副腎皮質ホルモンを体が作り出す上では、その「材料」としてビタミンCが必要とされておるように、ストレスなどを受けやすい時期は、多めにそういったビタミン、ミネラルの摂取を図るようにしたいものじゃ。
具体的には、野菜を毎日の食卓に必ず添えるようにすると良いじゃろう。
量を摂取したい場合には、生よりも温野菜の方がカサが減る分、良いかもしれん。
いずれにせよ、こういったビタミン、ミネラルが不足せんように気をつけて欲しいの。
どうしても、食事で摂取することが難しい場合には、サプリメントを使う方法もあるが、できればまずは、食事のバランスから見直すようにしたいものじゃ。

3つ目の衣類の調整じゃが、これは気温の変化に合わせて調整して欲しい。
汗対策、これから始まる黄砂や紫外線対策にもつながるしの。
実は、衣類も立派な「スキンケア」の役割を果たしておる。
例えば、皮膚と衣類の間にできた空気の層が、水分をとどめたり、体温の放出をとどめたりしておる。
逆に、皮膚を露出していることで、水分蒸散量が増え、体温調節も変わってくることになる、ということじゃ。
昨日は3月上旬の気温で、今日は5月中旬の気温になった、ということは、今の季節、当たり前のようにおきやすい。
こういった気温の変化に衣類を調整していかないと、皮膚と体調に小さな影響を与えることになる。
そして、アトピー性皮膚炎の人の場合、こういった小さな影響から痒みが生まれ、そこから掻き壊してお肌の状態を悪くする、ということも考えなければならん。
衣類の調整もしっかり考えて欲しいと思うの。

とりあえず、Yさんの状況から、見直しておいて欲しい、生活の状況について取り上げてみた。
該当する部分、該当しない部分があるかもしれんが、気になるところがあれば、見直してみると良いかもしれんの、

Yさんの状態がいち早く良くなることを祈っておる。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

今回、博士が取り上げた春先の悪化要因に対する生活の見直しについては、今月号のあとぴナビでの特集でも取り上げています。
気になる人は、ぜひご覧ください。

●春にアトピーを悪化させない3つのポイント
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=care&c2=2&c3=34