睡眠不足がメタボに?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

さて、睡眠と生活習慣病に関連する記事がありましたので紹介したいと思います。

 
●睡眠不足はメタボを招く!? 過食の要因に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120327-00000572-san-soci
 
1日24時間のうち、睡眠時間を減らして日中の活動量を増やすと、肥満を防ぐことができそうだが、実はその逆。米国の研究で睡眠不足はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)を招くことが分かってきた。食事と運動、そして適切な睡眠があって初めて生活のリズムが整うという。睡眠の質や時間とメタボはどのように関係しているのか、“睡眠治療”のスペシャリストである日本大学医学部付属板橋病院睡眠センター長の赤柴恒人教授に聞いた。(大家俊夫)

◆ホルモンの分泌狂う 満腹感得られず過食の要因に

「睡眠不足の人は太りやすいということは、米国の研究論文をはじめ、世界の研究者によって疫学的に証明されている」と赤柴教授は語る。

その研究の一つが米国のシカゴ大学による研究だ。同研究では、4時間の睡眠時間で2日間過ごした後と、10時間の睡眠時間で2日間過ごした後のホルモン量を同じ若者12人で比べたところ、4時間睡眠の場合、満腹感をもたらすホルモンであるレプチンは下がり、食欲を刺激するグレリンは上がるという結果になった。レプチンは脂肪細胞から出るホルモンであるのに対し、グレリンは胃から出るホルモンだ。赤柴教授は「これらのホルモンの分泌が狂うと、満腹感が得られず、食欲が増進され、肥満につながるという負のスパイラルに陥ってしまう。睡眠不足は過食をもたらすことが、科学的に明らかになった」という。

睡眠不足は肥満にとどまらない。メタボの先にある糖尿病につながることもシカゴ大の別の研究で示されている。この研究では、健康な若者11人が参加し、4時間の睡眠時間で6日間過ごした。その結果、11人とも耐糖能障害(ブドウ糖を処理する能力が落ちた状態)、糖尿病の一歩手前の状態になったという。その原因は血糖値(血液中のブドウ糖の量)を下げる働きをするホルモンであるインスリンの効きが悪くなる状態、つまり「インスリン抵抗性」に陥ったことになる。また、睡眠不足による過度の緊張から高血圧症になる可能性もあることも報告されている。

「メタボや糖尿病、高血圧、高脂血症などの治療を医師の指示どおりに行っている人で、数値や体調が思うように改善しない場合に、睡眠不足が思い当たる人は、十分な睡眠時間を確保することで改善する可能性は高い」という。

◆無呼吸症候群の可能性も

肥満が助長されると、睡眠不足よりも怖い、睡眠時無呼吸症候群(SAS)にかかる可能性が高まる。「肥満により、のどが狭くなり、寝ると気道がふさがれてしまうのが原因だ。欧米では9割、日本でも6割の患者が肥満でSASを引き起こしている」

SASは、睡眠時に10秒以上呼吸が止まる状態が1時間に5回以上起こると診断される。1回の無呼吸状態が1分以上になる人もまれではなく、2分くらい止まっている人もいる。

日大医学部睡眠学・呼吸器内科学分野の研究によると、SASの重症度が上がれば上がるほど、メタボを併発している割合は増え、重症のSASの場合は、約4分の3がメタボを併発している。SASという病態そのものがメタボを起こしやすいことが分かってきた。

それでは、理想的な睡眠時間は、どのくらいだろうか。一般的には7時間がベストだとされているが、赤柴教授によると、個人差があるので一概にはいえないという。

「多くの研究では、平均睡眠時間が7時間の人が、最も死亡率が低いという結果になっている。しかし、個々の人に必要な睡眠時間には幅があり、多くの人は6~8時間くらいの間だ。確実に異常といえるのは5時間以下、10時間以上の睡眠で、多すぎても少なすぎてもよくない」(赤柴教授)

ただし、高齢者になると睡眠時間は減り、質も落ちるので、時間を気にしすぎる必要はないという。逆に子供、とくに小学生ぐらいまでは10時間くらい寝るのはごく普通のことで、発育の関係でもいいそうだ。

睡眠が不足すると集中力が欠け、仕事ばかりでなく、生活するのに必要な日常のあらゆる動作に不具合が生じ、生活の質(QOL)が阻害される。そして不眠が続くと、鬱病になりやすくなる。鬱病患者の症状で最も多いのが、睡眠障害だ。睡眠障害は、ベッドやふとんで横になっている時間は十分でも、眠れない、眠った気がしない、眠りが浅い、そのため日中に眠くて仕事がはかどらないなどの問題を抱える状態、つまり質の悪い睡眠になってしまっている。「これらのことに思い当たる場合は、専門医を受診した方がいい」と赤柴教授は話している。(取材協力 タニタ)

 
記事のポイントは二つあると考えます。
まず一つ目は、睡眠不足で内分泌が狂うことでしょう。
記事中に出てくる、レプチン、グレリンともにペプチドホルモンですが(アトピー性皮膚炎に関わる副腎皮質ホルモンは、ステロイドホルモン)、グレリンは下垂体に働きかけ成長ホルモンの分泌を促す作用もあり、アトピー性皮膚炎と無関係とも言えない部分があります。

もう一つが、記事の最後にある「理想的な睡眠時間」の記述でしょう。
記事では、理想は成人で7時間、小学ぐらいまでは10時間とありますが、アトピー性皮膚炎の人の睡眠状況と回復度合いを見ていると、同様の状況がみられるように感じます。

睡眠の必要量自体は個人差も大きいわけですが、いずれにせよ、「睡眠」という「生活習慣」が、内分泌機能などを通して体に影響を与えることを知っておくようにしましょう。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

アトピー性皮膚炎にとって、「過食」はマイナス点の方が多いように感じます。
特に、最近の日本人の食生活の中では、脂質を摂取しやすい食環境になっているため、過食になることで、脂質の摂取量も増加する恐れがあります。
また、精神的な影響(うつ病)も、記事では指摘していますが、こういった心身両面への影響があることを考えると、「健康になるための睡眠」というのは、しっかり意識するようにして欲しいと思います。