睡眠、休養とアトピー

2月もそろそろ終わりじゃの。

 

 

 

 

 

 

 

 
季節の変わり目に入ってくるので、体調を含めて十分、気をつけて欲しいと思う。

さて、先日、ネイリストの方からメールで「睡眠時間(1日5~6時間)と休養(月6日の休み)をとるようにしているが、それでアトピーは治らないのか?」というご相談があった。

ここでポイントはいくつかある。

まず、睡眠時間は年齢、日頃の疲れ具合、睡眠の質(熟睡できておるかどうか)などに左右されるため、個人差が大きく、一日5~6時間の睡眠で良くないか、というと決してそうではないと言える。

ただ、睡眠が体に与える「影響」で考えると、疲労からの回復、翌日の準備(内分泌機能)の二つがあり、特にアトピー性皮膚炎で考えると、副腎皮質ホルモン、成長ホルモンは「翌日の準備」で深く関わってくる。
睡眠そのものは、「生命維持に必要な睡眠」「健康維持に必要な睡眠」そして「健康改善に必要な睡眠」それぞれによって、必要な時間が異なるが、個人差を考慮にいれなければ、一日5~6時間の睡眠は、「健康維持に必要な睡眠」「健康改善に必要な睡眠」の量のちょうど「境目」ぐらいと言えるじゃろう。
理想をいえば、20代~40代までの女性であれば、一日6~7時間の睡眠は確保したいところじゃ。
そういった点では、睡眠でアトピーの改善を図っていきたいのであれば、あと1時間は睡眠時間を増やしたいところじゃ。

たった1時間、と思うかもしれんが、1カ月では30時間の差になる。
1年間では365時間じゃ。
365時間分、内分泌を高められるような睡眠をとっていたかどうかは、その期間が長ければ長いほど、体には影響を現わしやすくなるじゃろう。

そしてもう一つ気をつけたいポイントは、就寝の時間と起床の時間じゃ。
仮に、1日6時間の睡眠を取っていたとして、23時就寝~5時起床と、2時就寝~8時起床の場合、内分泌的な影響からみると、23時就寝~5時起床の方が良いといわれておる。
このように、どのような時間帯で睡眠を取っているのかもポイントになると言えるじゃろう。

ただもっと根本的な問題が一つあることを忘れて欲しくはない。
 

質問いただいた方は、「睡眠とアトピー」の関係を気にしておるようじゃが、果たして質問いただいた方に、睡眠以外の生活面で負荷を体に与えている要因がないか、ということじゃ。

仮に、極端な栄養の過不足があれば、まずは食事の改善が必要になる。
あるいは、全く運動を行っておらず、代謝が不足しているのであれば、運動を生活の中に取り入れて欲しいし、職場でのストレスを強く感じているのであれば、何らかの方法でストレスの解消も必要じゃろう。
また、皮膚の乾燥が直接的な痒みの要因となっておるのであれば、適切なスキンケアを重視しなければならんこともある。

つまり、アトピー性皮膚炎を改善していくためには、個人ごとに影響(体への負荷)を与えている生活要因の排除、そしてアトピー性皮膚炎の原因となる体の低下した機能(免疫機能、皮膚機能など)を適切に改善していくことが必要じゃ。
もちろん、睡眠はアトピー性皮膚炎に対する生活要因で見ると、最重要課題とも言えるのじゃが、睡眠だけでアトピー性皮膚炎が必ず解決する、ということでないことも理解した上で、取り組んで欲しいと思うの。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎の原因を生む出す要因となった生活は、本人にとってごく当たり前の生活となっていることが多い。
例えば、質問いただいた方の場合だと、ネイリスト、という職業から、ネイル関係で生じる化学物質(除光液など)の影響を受けていることもあるかもしれん。
このように、毎日の生活習慣に組み込まれた要因だからこそ、改善していくためには、改善する、という意識を持って取り組まなければならないことも多い、ということも忘れないで欲しいの。