【Q&A】アトピーと花粉症(2)

今日は、昨日の続きじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 
昨日書いたように、アトピー性皮膚炎と花粉症とは、良く似たアレルギーの疾患、というように捉えがちになるが、実は、全く違う疾患である、ということで、アトピー性皮膚炎が治る=花粉症が治る、に必ずつながるわけではない、ということじゃ。
もちろん、体がアトピー性皮膚炎、そして花粉症というアレルギーを引き起こしている原因が同一であれば、アトピー性皮膚炎が治る=花粉症が治る、ということもあるが、昨日、述べたように体が症状を現わす場合、それぞれの病気を同じタイミングで現わす、というより体の異常状態の進行に合わせて症状を現わすことが多く、そういった点で考えると、ちょっとした異常状態で花粉症の方が現れやすい、ということは言えるじゃろう。

ここ10年~20年で、アトピー性皮膚炎、そして花粉症ともに増加しておるが、その数自体は、圧倒的に花粉症の方が多いのも、今の現代社会における代謝不足、化学物質の増加、といった要因により受ける体の機能異常が、まずは花粉症から現わすことが多いから、とも考えられる、ということじゃ。
したがって、昨日は花粉症の人は体の異常状態が進むことがアトピー性皮膚炎が必ず現れる、とは限らない、と書いたが、逆に考えると、アトピー性皮膚炎が現れる人もいる、ということじゃ。
アレルギーは、それを現わす力よりも、抑える力がどのように機能低下しているかが問題となることが多い。
したがって、個人差がとにかく多く、一概に言えない要因も多いのじゃが、いずれにせよ、体が抱えた問題(内分泌機能の低下や自律神経機能の異常など)は、免疫系にさまざまな形で影響をもたらすことがあることを知っておくべきじゃろう。

では、気になるのは、どうすれば花粉症を治すことができるのか?ということじゃ。

その大きなヒントは、昨日のおまけで南君が書いた部分にある。
つまり、花粉症が現れていない季節に、どのように体の機能を正常化、あるいは機能を高めることができたか、ということじゃ。
少し前のブログで、ヨーグルトとインフルエンザのことを西君が書いておったが、あの九州の一地域でヨーグルトを摂取した子どもたちにインフルエンザが少ないことが、ヨーグルトと関係していると仮定したならば、その一番の要因は、数年前から継続して摂取することで腸内環境を正常化させ、それを「維持」できたことにあると考えられる。

花粉症を治すには、どのような状況を体に作り出せば良いのかを考えてみると、花粉に反応するような抗原抗体反応を抑える「力」が強くなれば、症状は見られなくなる。
では、抗原抗体反応を抑える力を強くするためにはどうすれば良いのか、というと、免疫機能に影響を与えている体の各機能を「強化」すれば良い。
内分泌機能の強化、自律神経機能の強化などじゃ。
腸内環境の強化ももちろん一つの要因じゃろう。
そして、内分泌機能の強化や自律神経機能の強化はどうすれば良いのか、というと、たどりつくのは毎日の生活習慣、ということになる。
睡眠、食事、運動、ストレスの解消、これらの毎日の積み重ねが十分にできているかどうかが、そういった体の各機能の「強さ」に影響を与えることになる。

そういった点(体の各機能の強化)で考えるならば、アトピー性皮膚炎も花粉症も、非常に似通っている、といえるのじゃが、いかんせん、最近の花粉は、少し前の東君のブログにあったように「ハイブリッド化」されている、つまり、体にとって「無害」とはいえない状況になっており、ちょっとしたことで(体の機能が少し低下しただけで)、反応を抑える力が弱まれば、花粉症の症状が現れやすい、ということもあるじゃろう。

そこで、大切なポイントは、

1.花粉を防ぐ努力をする(マスクなど)
2.花粉症が現れない季節に、体の機能を高める努力をする

ということが挙げられる。
なお、もう一つ、つるつるさんが書かれていた「病院でお薬を処方された時、ステロイドの入ってないものであれば気にする必要はないのでしょうか?」という部分じゃが、花粉症で処方されるステロイド剤以外の薬剤というと、その多くは抗ヒスタミン剤(あるいは抗アレルギー剤を含んだもの)ということになるじゃろうし、ステロイド剤のようなマイナスの要因は弱いと言えるじゃろう。
花粉症が一過性の季節限定で症状が現れることを考えると、一定時期、そういった症状を薬剤で抑える治療は、決して無意味ではないし、有効な場合の方が多いじゃろう。
ただ、そういった治療で抑えることは、アトピー性皮膚炎の治療と同じで、花粉症の症状は治せても花粉症という病気そのものの治療ではないことを認識しておいて欲しいものじゃ。

つるつるさんが、今年の花粉症を上手く乗り切れることを祈っておる。

 
おまけ★★★★西のつぶやき

花粉症、という体の反応を考えた場合、最近の花粉がハイブリッドされているなら、体にとって影響をもたらす物質を摂取しても体が反応しない、という状況が正しいのかは疑問なところだ。
なぜなら、体にとって異物を摂取して何も反応しない=体に異物の影響が残る、ということでもあるからだ。
少し極端な例になるが、体が痛みを一切、感じなくなると、どれくらい危険か、ということを考えると、体に現れるそういった警告信号の必要性、というのもわかるだろう。
難しい問題にはなるが、もっとも理想的な状況とは、「アレルギー体質をもちながらアレルギー症状が出ない」ということにあるいのは確かだろう。