化粧品に、なぜグリチルリチン酸が配合されているのか?

寒い日が続いておるの。

 

 

 

 

 

 

 
天気予報では週末は少し気温も平年並みに戻るようじゃが、まだまだ油断はできん。
インフルエンザも流行しておるようじゃから、十分に注意して欲しい。

さて、最近の化粧品やスキンケアアイテムには、グリチルリチン酸(甘草)が配合されているものが多くなっておる。
過去のブログでも書いたように、グリチルリチン酸は、3種類ある副腎皮質ホルモンの中の「塩類代謝ホルモン」と同様の働きを持つ、つまり抗炎症作用を有しておるため、痒みや炎症に効果があるとされておる。
同じ副腎皮質ホルモンであるステロイド剤(糖質代謝ホルモン)ほどの効果はなく、主作用が強くない=副作用も強くない、ということで、リスクもステロイド剤ほど高くはないが、それでも長期連用していくと、ステロイド剤の長期連用の際にみられるリバウンド症状が現れることがある。

ある意味、リスクがある成分とも言えるのじゃが、なぜ化粧品に配合されているのか、という質問も、よくいただく。

では、なぜ化粧品やスキンケアアイテムに、このリスクがあるグリチルリチン酸が配合されておるのかというと、それは「刺激が少なくなる」からじゃ。

化粧品に配合されている成分は、天然物であっても人の皮脂膜(汗と皮脂が乳化してできる自分の体が行うスキンケア成分)と「同一」ではない。
ということは、多かれ少なかれ、人体にとっては何らかの「刺激」を与えることになる。

もちろん、ほとんどの場合、何らかの反応を示すほどではないのじゃが、体調が悪化した場合、あるいは日焼け後、肌にダメージがある場合などで、今まで使えていたのが使う人の条件が異なることで、刺激を感じることも出てくる。

刺激が出てくると、こういった自分の体調の変化に起因している場合でも、多くの人は「合わなくなった」と感じて、他の商品に移ってしまうことになる。
そこで、そういった条件の変化に関係なく、刺激を減らす方法として用いられるのが、こういった「抗炎症作用」を持った成分を配合することじゃ。

刺激=免疫反応でもあるため、免疫を恒常的に抑えることができれば、刺激を感じにくくさせることができるということじゃな。

そして、アトピー性皮膚炎の人にとってみれば、痒みを引き起こしている炎症作用もある程度緩和してくれるので、痒みにも効果があると感じてくれることになるじゃろう。
そういったところを期待してグリチルリチン酸は配合されておるわけじゃが、当然、刺激の緩和にしろ、痒みの緩和にしろ、「続けていくことによるマイナス点」は抱えることになる。
刺激を緩和させる=「覆い隠す方法」ということじゃから、原因そのものを抱えたままのことが多く常にリスクを抱えたような状態じゃし、痒みを緩和する原理はステロイド剤と全く同じじゃから長期連用のリスクは言うまでもないじゃろう。

特に、敏感肌やトラブル肌を抱えた人の場合は、短期使用は別にして、毎日継続して使用してくスキンケアや化粧品にグリチルリチン酸が配合されている場合、「ノーリスク」の状態ではないことは承知しておいた方が良いじゃろうの。

 
おまけ★★★★中田のつぶやき

こういった刺激を緩和させる目的で配合されている場合、他の成分があまり品質が高くないものが使用されていることもあります。
特に、安価な化粧品に配合されている場合は、他の成分が刺激を与えやすいため、ということで配合されていることが多い、ということです。
炎症を抑える、ということは体の防衛反応を抑えていることでもありますから、決して体にとって望ましい状況ではないことを知っておくようにしましょう。

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