アレルギーとガン

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
体が行っている免疫活動は、感染症など外敵に対する免疫活動と、アレルギーなどに対する免疫活動は、それぞれが干渉しあっていることが分かっています。
今日は、興味深い記事を見つけたので紹介します。

 
●アレルギー起こしがん抑制 「もろ刃の剣」細胞作用 富山大グループが発見
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120130/scn12013008550000-n1.htm

肺に多く存在する細胞が、アレルギー発症の原因となるタンパク質の一種を恒常的に生産する一方、がんの転移を抑える働きをすることを富山大大学院医学薬学研究部などの研究グループがマウスによる実験で突き止め、30日までに米免疫学会の医学誌に掲載された。人体にとって「もろ刃の剣」となるこの細胞のメカニズムを解明、調整できれば「アレルギーだけでなく、がん治療につなげることが期待できる」(高津聖志・富山大客員教授)としている。

研究グループはマウスを使って調べた結果、免疫にかかわるリンパ球の一種「T細胞」とは別に、好酸球を活性化させるタンパク質の一種「インターロイキン5(IL5)」をより多く生み出す「原始IL5産生細胞」が肺や腸に存在することを確認。必要に応じてこの細胞の活動を抑える方法が見つかれば、アレルギー治療法の開発にもつながるという。

 
ヘルパーT細胞の活動に影響を与えるサイトカインの一種であるインターロイキンは、アレルギーに関わるヘルパーT細胞Ⅱ型の活動と、感染症などに関わるヘルパーT細胞Ⅰ型の活動に関わってくるタンパク質です。
両者は真逆の働きを行っている、ということではありませんが、それぞれに関連性を持ち、さらに干渉しあいながら活動を行っており、記事にあるような現象は、前から推測されていたようです。

実際、他のアレルギー疾患である膠原病やリウマチの患者に、ガン患者が少ない、という説があるようですが、これも、こういった相互間の影響によるものかもしれません。

いずれにしろ、アトピー性皮膚炎の方にとって有意義な研究になることを祈っています。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

T細胞は数多くの種類があり、どのT細胞がどのT細胞に干渉しうるのかは、まだ全てが解明されたわけではないため、このアレルギーとガン以外のT細胞への影響なども同時に見直し、他に「マイナスの影響」が現れないかはチェックするようにして欲しいですね。

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