【Q&A】入浴で汗をかけないときは?

ここしばらく寒波の影響がみられておるが、今週は後半にかけてさらに強い寒波の恐れがあるようじゃの。

 

 

 

 

 

 

 
寒い時期の入浴は、どうしても「温まった」という感覚に乏しくなり、入浴の温度を上げがちになるが、高い温度での入浴がアトピー性皮膚炎の方にとって良くないことは、これまで何度も述べてきた通りじゃ。
とはいえ、なかなか温まらないと感じる入浴でも良いのか、疑問に感じる人も多いじゃろう。
今日は、そんな質問をいただいたので、紹介したい。

 

●Dさんからのご質問

博士に質問です。
最近、寒いせいか、入浴しててもなかなか温まりません。
温度は39度にしているのですが、入浴中にも温度が下がっているようで、30分たっても汗が出てきません。
こんな入浴でも良いのでしょうか?
多少は汗が出るよう、温度を上げた方が良いのでしょうか?
教えてください。

 
Dさん、こんにちは。
まず、アトピー性皮膚炎の方が入浴する目的、ということから考えてみると、

1.代謝を上げる
2.汗をかく
3.血流を良くする

といったことが挙げられる。

今の時期、循環式のお風呂でない限り、入浴中にも温度が下がりやすく、長時間入浴しても、なかなか汗が出てこない、ということはある。
だが、汗が出てこないことは、入浴により「得たい効果」の一部ができていないに過ぎない。
他の効果である、代謝を上げる、血流を良くする、という影響は大なり小なり、一定の入浴時間を確保することで得られるものじゃ。
つまり、プラスの幅が小さくなるだけ、ということじゃな。

ところが、入浴温度を高めることは、「汗をかく」という行為は得られても、入浴後の皮膚が乾燥しやすくなったり、体力を失いやすくなったりと、マイナス面が現れてくる可能性がある。
さらに、入浴温度を高めることで生じる汗は、じわっとした汗ではなく、どちらかというと、上昇した皮膚温度を冷ますためのものじゃ。
いわゆる、代謝のための汗、というより、体温調節のための「汗」ということじゃな。
つまり、体が温まったように感じても、それは皮膚表面でのことであって、体の深部温度にまで影響を与えることができていないこともある。

入浴により得たい効果、特に温泉湯治の場合、自律神経や内分泌機能の「正常化」、ということがあるが、これらは血流を良くし代謝が上がれば、ある程度、得られる効果じゃ。
したがって、汗が出にくい状況であっても、さほど心配はいらん、というこじゃな。

じゃが、どうしても気になるのであれば、入浴温度を上げるより、汗をかきやすい方法、あるいは早く温まりやすい方法など、他の方法を併用してみてはどうじゃろうか?

例えば、入浴直前に少し熱めのお湯などを飲んで、それから入浴すると、体感上の温まり方が早くなることがある。
あるいは、軽い運動を行ってから入浴するのも良いかもしれん。

また、入浴とは別に、運動を生活の中に取り入れることも良いことじゃろう。

いずれにせよ、マイナス面はできるだけ受けない、そしてプラス面を少しでも大きくできるような取り組みを行ってみると良いじゃろう。

Dさんも、入浴温度はできるだけ、今の状況を維持しながら、他の方法を併用して取り組んで欲しいと思うの。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

入浴で汗が出てくるかどうかは、気温だけではなく、その時の体調にも左右されます。
一日単位の変化だけではなく、一週間単位で、どのように変化していくのかを見ていくと、意外と、変化していることに気づくこともあります。
焦らずに、取り組んでくださいね。