ステロイド剤は使い方次第?(1)

明けましておめでとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

大田です。
今年、最初のブログです。

さて、先月、会員の方から近況報告と、TVで放映されたアトピー治療のことでお便りをいただきましたので紹介したいと思います。

 
●Tさんからのメール
 
大田さん、ご無沙汰してます。お元気ですか?
長い間連絡が途絶えてしまってすみません。
子どものアトピーは陰を潜め、スクスク育ち、来年は小学生です。
水色のランドセルを注文中です。
私の方は最近、季節の変わり目&疲れからか、顔がムズムズ痒かったのですが、試供品でいただいた「プルルモイスチャーベール」を使ったところ痒みがおさまりました。
あれ、すごい保湿力ですね。張り付く感じです。
腕や首はすっかりキレイです。
しかし、手の平の症状がどうしても退きません(:_;)
でもあきらめず進みます。
2011年はいろいろありましたが家族全員元気です☆
来年はいい年になるといいなぁ~。
話は変わりますが、先日NHKで「アレルギー」を特集した番組がやってました。
酷いアトピーが9日でキレイになったという治療方はやはり「ステロイド」で愕然としてしまいました。
今まで怖くて使ってなかったという女性に「使い方次第です。」とべったり塗布する映像で背筋が寒くなりました。
薬は確かにケースバイケースとは思いますが、「何だかな。。」と悔しくなってしまいます。
 

ステロイド剤は使い方次第、というのは、実はその通りです。
ただ、ここで問題なのは「使い方次第で安全だから」ということで積極使用するのか、「使い方次第で危険だから」ということで、消極的な治療法として考えるのか、ということです。
ステロイド剤の問題の多くは、一部の例外を除き、「長期連用」の結果生じます。
したがって、「長期連用しなければ安全」となりますが、この「長期連用」というのが問題なのです。

これまで、ステロイド剤の副作用、リバウンドに陥った方を大勢見てきましたが、そういった方の「長期連用」とは、毎日たっぷり10年間使い続けた、というわけではありません。
症状が出るたびに、1週間に1回程度、症状の出た部位だけにつけて・・・ということを繰り返して、気が付くと、1週間に1回が2回に、症状の範囲が広くなって、あるいは薬のランクが強いものに変わって、と1年ほど使用して、結局、症状が抑えきれなくなって、止めたところ強いリバウンドに見舞われた、という例も数多くあります。

もちろん、こういったケースでも医者は、ステロイド剤を中断したことで症状が抑えきれずに悪化しただけ、ということになるわけですが、そうなると、密封療法、内服と少しずつ炎症を抑える効果も強い代わりに、マイナスの影響(副作用)も強くなる手段を取り入れる、という実体験をした方は少なくないでしょう。

基本的に、アトピー性皮膚炎の方にとって問題となるステロイド剤、プロトピック軟膏など免疫抑制効果を持つ薬剤の副作用とは、

 
1.免疫抑制作用による感染症の併発
2.アトピー性皮膚炎の原因に対する対応を気付かなくさせる
3.ステロイド剤が効かなくなる

 

という3点にあります。
もちろん、ステロイド剤の使用による毛細血管の拡張、皮膚が薄くなる、内分泌への影響などもありますが、それらは年単位での長期連用により生じるものであり、アトピー性皮膚炎の人が問題としなければならない、長期連用でも比較的短期で現れるマイナスの影響は、この3点にあると言えるでしょう。

詳しくは、長くなるので、明日にしたいと思います。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

こういった免疫抑制作用を持つ薬剤の問題点は、ステロイド剤やプロトピック軟膏に限るわけではない。
ブログでも時々取り上げておるが、化粧品の成分で使用されておる「グリチルリチン酸」「甘草」も、副腎皮質ホルモンの中の塩類代謝ホルモンと類似の働きを持つことで、同じように長期連用による免疫抑制効果から来る副作用を現わすことがある。
特に、化粧品、スキンケアアイテムの場合、それこそ毎日連用することになるため、また、薬剤ほど強い効果がなく、マイナスの影響が現れにくいこともあり、いったん影響が現れた場合、その後、かなり辛い状況に陥ることがあるので(リバウンド症状など)、現在、使用しているスキンケアアイテムに「グリチルリチン酸」「甘草」といった成分が含まれていないかは、チェックして欲しいところじゃ。