病気の違いと対処について

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 
ブログでは、よく「病気」と「症状」の違いについて取り上げていますが、これを混在させて考えてしまうと、「適切な対処」が行ないことがあるからです。
今日は、風邪に対する記事を紹介したいと思います。
全文は長いので、一部を紹介します。
ご覧になりたい方は、リンク先で見てください。

 
●見分けて治す! 「本当のカゼ」と「カゼに似た病気」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111220-00000003-trendy-soci
 
(中略)
 

「カゼ」ってどんな病気?
 
平均すると子供は年に7回程度、大人は年に3回程度カゼをひくといわれていますので「ノドが痛くなって鼻水が出て、セキが出て……」というカゼの症状は一般の方にもおなじみだと思います。しかし、患者さんが「カゼ」だと思って病院を受診する時にはその病気の正体が「本当のカゼ」の場合と「カゼに似た別の病気」の場合があります。このように2つに分類することでこれから解説する「カゼの時には病院に行った方が良いのか」「カゼに抗生物質は効くのか」を理解しやすくなります。

今回話題にするのは「ノドや鼻の症状、咳などが主体のカゼ」です。下痢や腹痛、吐き気などが主体の「お腹のカゼ」については別の機会に扱いたいと思います。また、0歳児から小学生以下の小児では「カゼ」の診断・治療の考え方が成人とは異なりますので今回は成人のカゼについて解説します。

Q1 カゼをひいたときは病院に行った方がいいの?

多くの成人にとっては平日の昼間に病院に受診する時間を作るのはなかなか大変ですし、かといって「カゼ」で時間外や夜間に病院を受診するのもちょっと……ということでカゼをひいたときに病院に行くかどうかは悩ましいところです。

患者さんが「カゼっぽいのですが……」と言って病院を受診したときには医師は患者さんの病気の経過や診察の所見から「本当のカゼ」なのか、あるいは「カゼに似た別の病気」なのかを区別しようと努めます。

「カゼに似た別の病気」の中には適切な治療を行わないとどんどん悪化して入院が必要になるものや、場合によっては命に関わるようなものも含まれています。また、甲状腺の病気や肺がんなどもカゼと紛らわしい症状を示す場合があります。それらの「カゼに似た別の病気」の可能性が低いと判断したときに初めて「本当のカゼ」として治療を行います。

カゼで受診した患者さんの治療は大きく2つに分かれます。「症状を抑える治療」と「原因となっている微生物を退治する治療」です。

ヒトに感染症をきたす微生物は主に「細菌」と「ウイルス」に分類されますが「抗生物質」は「細菌」を退治して感染症を治癒に導く薬で、ウイルスにはまったく効果がありません。「本当のカゼ」はウイルスが原因なのでそれを退治する薬剤はありません。ウイルスを退治してカゼを治すのは患者さん自身の免疫力で、医師ができることは治るまでの間、少しでも過ごしやすくなるように「症状を抑える治療」を行うことだけなのです。

市販薬は「症状を抑える治療」で本当のカゼの症状緩和には役立つが

「本当のカゼ」の場合は「鼻水を抑える薬」「熱を下げて痛みを抑える薬」「セキを抑える薬」などが患者さんの症状に応じて処方されます。複数の症状がある場合は利便性も考慮してこれらの薬剤が配合された薬が処方される場合もあります。治療薬を選ぶにあたっては患者さんの持病や過去にかかった病気を考慮する必要がありますのでこれらについて問診で聞きます。

例えばある種の「熱を下げて痛みを抑える薬」は胃潰瘍・十二指腸潰瘍ができやすくなったり、腎臓を傷めたりする可能性がありますので、これらの持病がある方や過去にかかったことがある方、高齢者など副作用の危険が高い方の場合は相談の上で使用を避ける場合もあります。また現在、別の病気の治療の治療を受けている方の場合は処方されている薬剤と作用が重複して副作用の危険が高まってしまう場合もあります。

定期的な処方を受けている方は薬局で「お薬手帳」をもらうようにして、病院の受診の際には必ず持参してください。

市販のカゼ薬は「症状を抑える治療」に役立つ成分が配合された薬です。もしも「本当のカゼ」であれば市販薬を用いて症状を緩和することが可能です。しかしながら「カゼに似た別の病気」に対する「原因となっている微生物を退治する治療」に用いる薬は病院でしか処方できません。よって、そのような病気の可能性がある場合は病院を受診したほうが良いと思います。
(以下、省略)
 

記事中にあるように、病気の治療と症状の治療は、本来、異なります。
もちろん、治療を受けている患者にとって、得られる「結果」からみると、同一のものに思えるかもしれません。
しかし、「風邪の症状が治った」ということと「風邪という病気が治った」というのは、別物なのです。
同様に、アトピー性皮膚炎の場合も、症状である「痒みの治療」とアトピー性皮膚炎という病気の治療は異なります。
繰り返し痒みが再発しているケースの場合、痒みは薬剤で抑えながら、アトピー性皮膚炎の原因解消が行えておらず、病気そのものが持続、あるいは悪化している、ということが少なくありません。

今、行っている治療による「結果」が何を目的としているのかもしっかり把握するようにしたいものです。

 
おまけ★★★★西のつぶやき

ブログで時々、他のスタッフも書いているが、ステロイド剤の治療を受けている場合、ステロイド剤が「何を治すことを目的としているのか?」というのは、その治療を受ける患者自身が把握しておきたいところだ。
しっかり把握することで、薬剤の長期連用が避けられれば、そのことによるリスクも軽減できる。
注意して欲しい。