23年度学校保健統計調査の結果

先日、平成23年度の、学校保健統計調査の結果が速報で発表されておった。

 

 

 

 

 

 

 

 

結果自体は、下記のホームページの「2.年齢別 疾病・異常被患率等」のエクセルデータで確認いただくとよいじゃろう。
 
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001035851&cycode=0
 

簡単にアトピー性皮膚炎の集計結果数値だけを拾ってみると、

●割合(カッコ内は、男と女の割合)

5歳(幼稚園)・・2.87%(3.11%、2.63%)
小学校・・・・・・3.30%(3.64%、2.94%)
中学校・・・・・・2.42%(2.66%、2.16%)
高校・・・・・・・2.06%(2.27%、1.85%)

という状況じゃった。
おおよそ幼稚園~高校の間で、1000人で26人ほどがアトピー性皮膚炎ということじゃろう。
一クラス40名とすると1人がアトピー性皮膚炎、ということで少ない数字ではないじゃろう。

興味深かったのは、男女比じゃ。
いずれの年齢でも、男性の方が、女性より割合が多かった。
一般的に、アレルギー性疾患は、女性ホルモンの影響を受けることで、男性よりも女性の方が多い傾向があるといわれておるが、アトピー性皮膚炎においては、逆の結果が出ておる。
これは、男性自体が一部女性化(内分泌的に)している傾向があるのか、それとも性別的な遺伝子上の有意差が現れているのかは定かではない。
じゃが、一般的に、アトピー性皮膚炎に関わる化学物質の中で、環境ホルモンと呼ばれる物質は、女性化する傾向があり、そういったことも関係しておるのかもしれんの。

もう一つ、今回の学校保健統計調査に関する興味深かった記事がある。

 
●アトピー性皮膚炎、全国平均を上回る 学校保健統計 福井
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111209-00000083-san-l18

県が8日発表した平成23年度学校保健統計調査(文部科学省所管、5~17歳対象)の概要によると、アトピー性皮膚炎の児童生徒の割合が幼稚園から高校までのすべての学校区分で全国平均を上回り、ぜん息は小学校を除いて上回った。原因は不明だが、都道府県によって診断の精度に差が生じている可能性があるという。統一的な診断手法が求められそうだ。
文科省が指定した147施設を調べた。対象人数は健康状態が約5万8千人、発育状態は1施設当たり人数で抽出して約1万2千人。
健康状態調査でアトピー性皮膚炎の児童生徒の割合は、幼稚園6・1%(全国平均2・9%)▽小学校6・8%(3・3%)▽中学校5・4%(2・4%)▽高校6・4%(2・1%)。前年度比で幼稚園が2・1ポイント増えたのが目立った。
ぜん息は幼稚園3・2%(2・8%)▽小学校4・0%(4・3%)▽中学校2・9%(2・8%)▽高校2・7%(1・9%)。前年度比で幼稚園が2ポイント増えた。
全国平均を上回る傾向が続いているが、特異な事情は見当たらないという。

(以下、省略)

 

一般的に、アトピー性皮膚炎は都市部に多い傾向があると言われておるが、今回の記事にある福井県の状況は2~3倍と、かなり大きな差異があったと言えるじゃろう。
記事中にあるように、診断の精度、という問題もあるかもしれんが、そこでここまで差が出てくるのかは疑問じゃ。

いずれにせよ、こういった統計調査から、アトピー性皮膚炎を解決していく上での何らかのヒントが見つかって欲しいところじゃの。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

いずれ、各県ごとの調査結果も比較しながら、何らか特徴がないかは、調べてみるつもりじゃ。
ただ、1学年あたり全国で100万人前後おるわけじゃから、1学年あたり20,000~30,000人のアトピー性皮膚炎の患者がおることになる。
幼稚園~高校で見ると、400,000人ほどになるじゃろうか・・・
決して少ない数字ではないことを忘れてはならんじゃろう。