アトピーを考察する(睡眠・2)

大田です。


今日は、昨日の続きです。
睡眠が、アトピー性皮膚炎にとって、内分泌や自律神経などの観点から、重要であることを昨日は述べました。
今日は、どのよう睡眠をとらなければならないのかについて、考えていきましょう。

まず、睡眠には、「睡眠時間」という「量」だけではなく、「就寝時間、起床時間」「熟睡度」といった「質」も重要になります。
そして、もう一つ大切なのが、「生命維持」に必要な睡眠と、「健康維持」に必要な睡眠は異なる、ということです。

生命維持に必要な睡眠で考えれば、その日に受けた疲労からの回復、そして翌日の行動のための準備、といった活動があればこと足ります。
昔、ナポレオンは3時間の睡眠で過ごしていた、というのは有名な話ですが、実際、それぐらいの睡眠時間で維持できている人もいるでしょう。

しかし、ここに「健康維持」という観点が加わると、自律神経と内分泌の働きをいかに高められるか、ということを考えなければなりません。

先日、取り上げた副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)でいば、このホルモンは主に、午前4時~7時に作られます。
そして、この時間帯に、しっかり生産するためには、起床・就寝の時間はそれぞれ、成人であれば23時~6時前後、小児であれば20時~6時前後といったように、量と質を考えた睡眠をとらなければなりません。
もちろん、もっと少ない時間でも、あるいは深夜3時に寝て朝の10時に起きる、ということでも副腎皮質ホルモンは作られます。
しかし、産生量自体を考えると、時間とリズムを考えた睡眠の方がより高まるわけです。
これは、成長ホルモンも同じことがいえます。

いずれにせよ、アトピー性皮膚炎の原因の一つ、免疫機能に関わる内分泌機能、そして自律神経機能を考えた場合、内分泌と自律神経の働きに直接関与する睡眠は、結果的に免疫機能にも大きく関わることが、アトピー性皮膚炎の診療に携わる医師たちが、診療してく中で睡眠の重要性を感じる理由にもなっているように思います。

痒みで夜が眠れない、といったアトピー性皮膚炎の症状が関わってる場合はまだしも、毎日深夜2時~3時に就寝している、というアトピー性皮膚炎の人は、まずはその生活リズムをしっかりと変化させていくことが大切です。
痒みで夜の睡眠がとれないからステロイド剤を使って、痒みが抑えられかたら夜更かしする、というのはもってのほかです。
夜の睡眠がとれていなければ、また痒みが現れてくる可能性は高くなり、痒みが現れてからステロイド剤で抑えてそして夜更かしする・・・・といのを繰り返していれば、やがて薬物の長期連用に至るリスクは高くなるでしょう。

また、大人と子どもでは食事の量が違うように、睡眠の量も異なります。
最近、小学生以下の子どもが、夜の11時ぐらいまで起きている、というケースをときどき耳にします。
受験がある、ゲームがしたい、テレビが見たい、それぞれに理由はあるかもしれません。
しかし、本人が望む生活が、体が望む生活と必ずしも一致するわけではありません。
大人と同じ時間帯で子どもが生活しているのは、体に対しては「負荷」を与えていることを忘れないようにしましょう。

最後にまとめておきたいと思います。

アトピー性皮膚炎の方が考えたい睡眠は、

・年齢に合わせて必要な睡眠時間を確保する
・できる限り、早寝・早起きをして、夜更かしをしない
・痒みで眠れなくても、夜、眠れるような工夫は続ける

といったことを意識していくように心がけたいものです。
おまけ★★★★博士のつぶやき

リバウンド時などで、昼夜逆転しているアトピー性皮膚炎の方もいる。
こういった場合、体力の問題もあるのじゃが、どこかで夜眠れるような工夫は行った方が良い。
例えば、日中はどんなに眠くても夜まで我慢するなど、じゃ。
痒みが加わることで、難しいところはあるのじゃが、アトピー性皮膚炎が良くなってから昼夜逆転を治す、という考え方の人より、アトピー性皮膚炎を治すために昼夜逆転を治す、といった考え方の人の方が、アトピー性皮膚炎克服には良い傾向が見受けられるしの。 http://cvsonlinepharmacystore.com/products/activ8–energy-booster-.htm