食品と放射線と免疫力

月一、ブログを担当している西だ。


今年の最大の出来事は、やはり「東日本大震災」そしてそれに伴う「福島原発事故」だと思うが、今日は、ある先生からいただいた関連する資料について、考えたいと思う。

まず、先日報道された下記の記事は、読んだ人も多いだろう。
●伊達市でも規制値超=コメのセシウム検査で-福島
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011112800946

福島県は28日、伊達市の旧小国村と旧月舘町の農家3戸で今年生産されたコメから国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出されたと発表した。最高値は1050ベクレルだった。既に少量が流通したとみられ、県は農家などに出荷自粛を要請した。
県農林水産部の鈴木義仁部長は「(県産米の)安全性については調査を進め、改めて判断する必要がある」と述べ、県が先月出した「安全宣言」を見直す可能性を示唆した。
福島県では、先に福島市大波地区(旧小国村)で暫定規制値を超えるセシウムが検出されている。政府は同地区のコメの出荷停止を県に指示しており、旧小国村と旧月舘町に対しても同様の措置を取る見通し。3地域はいずれも近接している


安全宣言が出されたはずの、福島県のお米から11月に二度、暫定規制値を越えた放射性セシウムが検出されたのが、ここでの問題は、現在の放射性物質の検査方法だ。
下記のページをご覧いただきたい。
●食品放射能調査 第2回目:冬のお魚調査
http://www.greenpeace.org./japan/monitoring/fss2/
これは、グリーンピースが、独自に市場で流通されている魚を検査した結果だ。
これを見てわかるように、実際に私たちの口に入る食品が、国が言うところの「低レベル」とはいえ、汚染されている可能性があることが見て取れる。
今後、市場で流通している魚だけではなく、米、野菜、肉、牛乳などの食品を、独自に検査する機関は増加してくるだろうから、その時に、こういった放射性物質が検出された場合、「内部被曝」の問題を真剣に考えなければならなくなる可能性がある。

報道を見ると、今月の16日頃に、政府は福島原発の「冷温停止」の宣言を出す予定のようだが、一般の人は「冷温停止」=「安全な状況になった」と勘違いするのではないだろうか?
事故後10日間で「石棺」を行い以降の放射性物質の飛散を防いだチェルノブイリと違い、福島原発はいまだに放射性物質の放出が止まってはいない。
報道によれは、その量は毎時1億ベクレル以上といわれており、1年間で換算すると1兆ベクレルの放射性物質が「放出され続けている」状況が続いているのだ。
もちろん、事故直後の「京ベクレル」から比べればそれでも100,000分の1以下だが、そもそも「京ベクレル」という単位での放出そのものが、極端な異常状況であって、「兆ベクレル」も異常な状況には違いがない。
さらに、熔融した燃料が格納容器になんとかとどまっているという「推測」を行っているが、実際に、視認できたわけではなく、万一、格納容器の外に出ていることが判明すれば、「冷温停止」の定義そのものも、再度、議論される可能性がある。

最近は、抗生物質が効かないマイコプラズマ肺炎が増えているそうだ。
●抗生物質効かない肺炎が流行
(NHKのニュースから。現在、リンク先は切れています)

マイコプラズマという細菌による肺炎が、ことし、子どもを中心に流行していますが、これまで効くとされていた薬が効かない「耐性菌」が多いことが分かり、専門家は、症状が長引いて重症化するおそれがあるとして、注意を呼びかけています。

マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマという細菌が原因で起こる肺炎で、発熱や全身がだるくなるな どの症状が出るとともに、せきが長く続くのが特徴です。国立感染症研究所によりますと、ことしは、全国の450余りの医療機関から報告される患者数が、今月6日までの累計で、1万1919人と、この時期としては過去10年間で最も多くなっています。年齢別では、▽0歳から4歳が37%、▽5歳から9歳が 30%、▽10歳から14歳が15%で、0歳から14歳までの子どもが全体の80%以上を占めています。マイコプラズマは、これまで、「マクロライド系」 の抗生物質が効くとされ、医療現場で最初に選ぶ薬として使われてきました。しかし、北里大学北里生命科学研究所が、ことし、東京や広島など5つの病院の患 者から検出されたマイコプラズマを調べたところ、86%が「マクロライド系」の抗生物質が効かなかったということです。調査した北里大学北里生命科学研究 所の生方公子特任教授は、「マイコプラズマの耐性菌は、ことし急速に広がっている。症状が長引いて重症化するおそれがあるため、医師は、従来使っていた抗生物質が効かなくなっているということに注意して、診療に当たってほしい」と話しています。
他にも手足口病など、感染症が増加していることは、先月のブログでも取り上げたが、この原因の中心にヒトの免疫力の低下が考えられているようだ。
問題は、その免疫力の低下に「放射性物質」が関わっていた場合だ。
あまり安易な推測は良くないのだが、内部被曝は同等の外部被曝の600倍の影響がある、とする意見もあるように、こういった食品からの被曝が今後、長期間続くことを考えると、軽視してよい問題ではないだろう。

チェルノブイリ原発事故の場合、低量性被曝の晩発性の影響は4~5年あとから急激に増加してきた、というデータもある。
低量性の放射性物質の影響は、必ず全員にみられるわけではない。
だが、逆に一定確率で影響が「必ず見られる」ことを考えると(確率が低いにしろ)、これからの数年間の生活を最大限に注意するように、特に放射性物質の影響がみられやすい子どもたちの「食の安全」をどのように確保していくのかは、行政を含めて考えていって欲しいところだ。

おまけ★★★★西のつぶやき

免疫に対する影響は、同じ、免疫が関係するアトピー性皮膚炎も決して無視できないものだろう。
チェルノブイリの事故では、その後、アレルギー性疾患が急激に増加した報告はないが、そもそもアトピー性皮膚炎などの発症率は、20年以上前の時点で、今の日本と比べて高かったわけではない。
仮に、1型の免疫(ウィルスなどに対する免疫)を放射性物質が下げる影響があった場合、1型の免疫が下がると、アレルギーなど2型の免疫が上がりやすい傾向があるため、注意は必要だろう。 http://atlantic-drugs.net/products/viagra.htm