【Q&A】大人の予防接種について

今日もQ&Aじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 
今日は、11月16日のブログのコメントにお寄せいただいたご質問にお答えしたいと思う。

 

●yukuさんからのご質問

子供に対するワクチン接種が心配されているのですが、大人に対しては問題はないのでしょうか?
離脱症状が改善され、通常の生活ができるようになり、仕事上インフルエンザの予防接種等を考えているのですが、
ワクチンに対して、アレルギーもしくは、その後の体質に影響が出るのか心配です。
何か情報があれば、教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。

 
yukuさん、こんにちは。
ご心配されておられる大人のワクチンの接種、yukuさんの場合はインフルエンザの予防接種についてじゃが、問題がないわけではない。
当然、ワクチンである以上、副作用はつきものじゃし、リスクはある。
じゃが、そのリスクは高いものでないことも確かじゃ。
また直接の副作用以外でも、ワクチンの製造法によっては、その原料に対してのアレルギーが生じることもあるので注意が必要じゃろう

そして最も大きな問題は、「効果とリスクのバランス」という部分じゃろう。
インフルエンザのワクチン接種に限って言えば、ワクチン接種により、インフルエンザの感染が100%防げるわけではない。
インフルエンザの場合、さまざまなタイプがあるし、タイプが違えばワクチンも基本的には効果はない。
さらに、型があっていたとしても、その有効性に対する疑問を提示する論文も発表されておる。
有名なのは「前橋レポート」じゃろう。

前橋市を中心に、ワクチン接種を行った市と行わなかった市で、インフルエンザの発症率を調べたところ、有意差が見られなかった、というレポートじゃ。
もし、有効率に差がない、つまり、ワクチンを接種した場合に発症する率と、接種しなかった場合に発症する率に差がないとするなら、ワクチンを接種した群は、ワクチン接種による副作用のリスク分だけ、リスクが大きくなるとも考えられることになる。

もちろん、さまざまな条件も加わるじゃろうし(体調など)、インフルエンザワクチンが有効性が高いとする意見もあるので、判断は難しいが、ワクチンを摂取すればインフルエンザが「発症しにくくなる」、ということはあり得ても、インフルエンザを「発症しない」というのは少なくとも間違いじゃな。

仕事上、接種が義務化されたような状況にある人(医療従事者、介護の従事者など)もおるじゃろうから、接種の判断は難しいかもしれんが、ワクチンの接種そのものは有効性が約束されたわけでもないし、100%安全性が約束されてもおらんことは承知しておくべきじゃろう。

結論としてワクチン接種を受けるべきかどうかは、本人の判断になるが、気になる場合、最大限接種しなくてもよい状況なら、無理に接種することはないじゃろう。
仕事上、どうしても接種しなければならない場合には、接種後の体調管理に気を配るようにするとよいじゃろう(体調そのものが悪化していると、影響は見られやすくなるため)。

なお、最後に「感染」と「発症」が違うことは知っておいて欲しい。
インフルエンザに感染しても発病するかどうかは、その人の免疫力次第じゃ。
ワクチンは、感染しないようにするのではなく、感染した後の発病を防ぐためのものであることは知っておくべきじゃろう。
つまり、最終的に大切なのは、本人の免疫力次第、ということじゃな。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

予防接種の種類によっては、有効性が高いものもある。
先日の例で取り上げたポリオなども有効性は高い。
感染する前に免疫力をあらかじめつけておくことで、発症しづらくなる、ということじゃな。
逆にいうと、予防接種を受けても、免疫力(抗体)がつかなかったら、意味がない、ということにもなる。
いずれにしても、大切なのは、「予防接種」そのものではなく、予防接種を受けた体の免疫機能ということになることを忘れないようにして欲しいと思う。