【Q&A】冬場の運動と痒み

今日も、お寄せいただいた冬場の質問にお答えしたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
●埼玉県、Kさんからのご質問

寒い外で運動など体を動かすと、体が温まり痒くなってしまいます。
そのため好きなジョギングや、ウォーキングができなくなってしまいます。
外で体を思う存分、動かしたいです。どうしたらいいですか?

 
Kさん、こんにちは。
体が温まると、痒みが出てくる、という状況は、アトピー性皮膚炎の人の場合、大別すると二つに分けることができるじゃろう。

まず、一つが「温熱蕁麻疹」というものじゃ。
これは、体が急激に温まるということは、血流が良くなるということでもある。
この際、血管を拡張させるための化学伝達物質が、連鎖的に肥満細胞などを刺激し、蕁麻疹が起きる、というものじゃ。
わかりやすい例でいれば、寒い戸外から温かい室内に入った時、手足の先がじんわり温かくなると、そこにちくちくした痒みを感じることがあると思うが、これも同じような理屈じゃな。
そして同じような温度差の蕁麻疹には「寒冷蕁麻疹」というものがある。
これは、今度は急に寒いところに出た際に(冬の戸外に出た時など)、蕁麻疹が生じるというものじゃが、これも血管が収縮する際の化学伝達物質が関係していると考えられておる。

もう一つの原因も、化学伝達物質に関わることじゃが、これは「運動」という行為そのものによって生じる痒みじゃ。
運動する、という行為自体は、筋肉を動かすという「作業」が行われておるが、筋肉を動かすのも化学伝達物質が関与しておる。
こういった化学伝達物質が痒みにつながることがある、というわけじゃ。

なぜ、体内で作られる体のための化学伝達物質がこういった痒みにつながるかというと、簡単なイメージじゃが、通常、それらの化学伝達物質は体内で、必要なところで使われるだけじゃが、アレルギー体質の人は、その量が多く、必要以外の受容体を刺激することで起こるようじゃ。

そして、対策じゃが、基本的には急激な変化を受け止めれるようにするしかない。
具体的に言うと「慣れ」じゃな。

例えば前者の温度差の影響が強い人であれば、外出前にある程度、入浴などで体を暖めておくことで、外出した後の急激な温度の上昇を妨げることができる。
後者の運動でいえば、運動を継続して行うことで、体の神経伝達機能がスムーズになり、緩やかな変化に移行していく。

いずれにせよ、体が外的な刺激に反応している、ということでもあるから、焦らずに、少しずつ慣らしていくようにするのが良いじゃろう。

寒い時期も、外で運動することは良いことじゃ。
気をつけるとすれば、乾燥対策かの。
スキンケアには気をつけて頑張って欲しい。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

「温暖蕁麻疹」や「寒冷蕁麻疹」という症状は、リバウンド時の方にも良くみられることがあります。
ただ、こういった蕁麻疹の状況がみられるのは、リバウンドをある程度乗り越えてから、回復期以降にみられていますので、代謝が活発になり、体のさまざまな働きが活性化してきたことも関係しているのかもしれません。
博士が書いているように、焦らずに少しずつ続けて様子を見てくださいね。