【Q&A】アトピーは遺伝するの?(2)

今日は、昨日の続きじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
アレルギーの遺伝の例として、花粉症を取り上げたが、昨日、述べたように、花粉症を引き起こすための遺伝子はほとんどの人が持っておると考えてよいじゃろう。

じゃが、遺伝子を持っておるからといって、必ず症状が現れるわけではない。
では、症状を現わすための「条件」とは一体、何なのじゃろうか?

その「条件」を一言でいうならば、アレルギーを引き起こすための免疫機能を抑えている体の「機能」が働かない状況になることじゃ。

今度は、少しアレルギーの話をしたいと思うのじゃが、「アレルギー反応」とは、これは誰しもが引き起こす「力」を持っておる。
例えば、睡眠不足で目の下にクマができる、これもアレルギー反応じゃ。
あるいは、古い牛乳を飲んだら下痢をする、これもアレルギー反応じゃな。

ところが、睡眠不足でも目の下にクマができない人もおる。あるいは、同じように古い牛乳を飲んでも、下痢をする人と、下痢をしない人がいる。

これは、アレルギーを出すための「力」の強さに差がある、ということじゃ。
強い人が、俗に言う「アレルギー体質」を持っておる、ということじゃな。

じゃが、考えてみて欲しい。
古い牛乳を飲んで下痢をした人と、下痢をしなかった人、どちらが「健康」なのじゃろうか?

牛乳がただ単に古いだけなら、まだしも、もしかすると腐敗していて、その後、お腹をこわすこともあるかもしれん。
そういった、「体に問題ある牛乳」を、いち早く外に出せる力がある人と、体に残したままの人と、どちらが健康と言えるのか・・・・

つまり、アレルギーとは、本来は「生体を守るための反応」なのじゃ。
もちろん、その反応が過剰じゃと、かえって不快な症状を伴うことにもなる。
じゃが、「反応」の役割自体は、「防衛反応」という大切な働きを持っておる、ということじゃな。

目の下のクマも同様じゃ。
目の下にクマができて、それが睡眠不足からきておる、と分かっておれば、睡眠をとろうと努力するじゃろう。
睡眠不足が続いても、体が何の反応も示さなかったら、それが限界を越えれば、倒れることにもなりかねんからの。
これも、ある意味、「防衛反応」と言ってよいじゃろう。

少し話がそれてしまったが、このように、アレルギー体質を持っておること自体は、決して「間違い」ではないし、後述する、花粉症やアトピー性皮膚炎の原因を考えた場合、アレルギー体質であることの方が「大切」であるとも言えることがあるのじゃ。

ここで話を戻して、最初に書いた「条件」とはどのような時に生まれるのかを考えてみたい。

それが、「生活」や「生活環境」といったものなのじゃ。

慢性的な睡眠不足、栄養のバランスが悪い食生活、運動不足、ストレスがたまったまま、こういった生活を続けたら、どうなるじゃろうか?
想像できるじゃろう。
いつかは、体が耐えきれなくなれば、それこそ「生命」そのものに危険な状況が生まれることもあるじゃろう。

糖尿病、高血圧、ガン、血管性の疾患(脳溢血、心筋梗塞など)などを引き起こしているのは、毎日の生活の負荷が、生体に影響を与えたからじゃ。
アレルギー反応を「出せる」人は、こういった負荷が「溜まりきる前に」、アレルギーの症状を体に引き起こすことで、注意を促しておる、とも言えるじゃろう。

昨日の花粉症の「条件」でいえば、花粉症を引き起こすための要因が、その人の生活もしくは生活環境にあることが多い。
例えば、運動不足で、ストレスがたまって、交通量が多いところに引っ越して(排ガスの問題)、朝を食べなくなって・・・・といった生活の変化が続くことで、アレルギーを本来抑えているはずの体の機能が低下し、アレルギー反応が「花粉症」という症状で現れる、ということじゃな。

長くなったので、続きは明日じゃ。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

アトピー性皮膚炎は、その原因に個人差が多いこと、そして病状の多様性から「症候群」と考える医師も多いようです。
これは、生活習慣病全般に言えることですが、生活そのものに個人差がある以上、どこに「原因」があるのかは、その人によって異なっても当然でしょう。
ただ、体を健康に維持してくための生活の面から考えると、その条件は比較的共通しています。
十分な睡眠、バランスの良い食事、毎日の運動、ストレスをためない・・・生活習慣病の予防で良く言われていることですが、今の私たちの社会環境では、意識して行動しないと、これらを維持させれなくなってきている、ともいえます。
私たちが病気を作り、そして自分自身で病気を治せることを忘れないようにしたいところですね。