【Q&A】アトピーは遺伝するの?(1)

最近、朝、散歩しておると、空気の「色」が秋になってきたのを強く感じるようになったの。
「色」というのも表現がおかしいかもしれんが、朝日の反射具合などで、街の色合いが明らかに違ってきておるうに思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
秋支度、そしてもうすぐ冬支度が必要になってくるじゃろう。
アトピー性皮膚炎の方の場合、こういった季節の変化に合わせた「調整」は大切じゃから、タイミングを逸しないように気をつけて欲しいと思う。

さて、今日は、ブログの読者から「遺伝」に関する質問をいただいたので紹介したいと思う。

 
●Nさんからのご質問

ブログを読んで勉強しています。
博士に質問があります。
私自身、幼少のころからアトピーでしたが、温泉湯治を行って、今はアトピーもほとんど良い状態になりました。
そして、来年、結婚を予定しているのですが、先日、相手の親族の方から、「アトピーのお嫁さんをもらうと、孫もアトピーで苦労するのでは?」と、ちょっとショックなことを言われました。
食事しながらの、軽い気持ちで言ったのかもしれませんが、相手の両親も、もしかしてそう思っているのでは?と考えると、辛い気持になります。
今、私は見た目ではほとんどアトピーと分からない状態まで回復したのですが、やはり子どもがアトピーの可能性は高いのでしょうか?
もし、可能性が高い場合、予防する方法があれば教えて欲しいのですが・・・

  

Nさん、こんにちは。
まず、質問にお答えする前に、その発言をした親族方に「けしからん!!」と怒鳴ってやりたいところじゃの。
もしかすると、軽い冗談の気持ちもあったのかもしれんが、これから結婚し、子をなして家庭を築こうとしている人に対して、言って良い言葉ではない!!

Nさん、全く、心配することはない。

確かに、アトピー性皮膚炎は、遺伝的要素を持っておるのは確かじゃ。
両親がアトピー性皮膚炎の場合、子どももアトピー性皮膚炎の症状が現れる確率は70%を越える、という外国でのデータもある。

じゃが、そこで「遺伝」するのは、アトピー性皮膚炎、という病気が遺伝するのではない。
遺伝するのは、あくまで、アトピー性皮膚炎の症状を現わしやすい「体質」のみが、遺伝するのじゃ。
そして、このアトピー性皮膚炎の症状を現わしやすい遺伝子とは、実は、ほとんどの人が持っておる。
もちろん、アトピー性皮膚炎に関わる遺伝子は、複数あるといわれておるし、関わる遺伝子の数をいくつ持っておるかによって、そういった体質的に「強い」「弱い」といったことはあるかもしれん。

しかし、いずれにせよ、アトピー性皮膚炎が発症する可能性は、ほとんどの人が持っておる、と言ってよいじゃろう。

こういったアレルギー性疾患を引き起こす要因を誰しもが持っておる、ということの良い例が「花粉症」じゃ。

最近、花粉症は年々、増加しておる傾向にある。
そして、花粉症の発症は、「あるとき、突然にはじまる」ことが多い。

昨年まで、なんの症状もなかった人が、今年の春先から突然、鼻水が出始めて・・・というパターンじゃな。
これも、結局のところ、花粉症の症状を「引き起こすため」の遺伝子は、アトピー性皮膚炎の遺伝子と同様に、ほとんどの人が持っておって、「条件」が整うことで、そういった症状が現れてきた、というふうに考えられる。

では、その「条件」とはなんじゃろうか?

長くなるので、続きは明日じゃ。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

遺伝子とは、体の働きを決めておる部分がある。
しかし、その遺伝子は単独で働くものと、複合の遺伝子が関わるものとタイプがいろいろある。
アトピー性皮膚炎の場合、疾患としての遺伝子よりも、アトピー性皮膚炎を出すための生活行動パターンに制限を受ける遺伝子が強いと考えた方が良いのかもしれん。
例えば、睡眠不足だと動きやすい遺伝子、とかじゃの。
じゃが、そう考えると、睡眠不足だと動きやすい遺伝子(アレルギーとして)を持った人は、睡眠不足にならないよう気をつければよいわけじゃ。
アレルギー反応は自ら引き起こしている反応であり、自らがある程度はコントロールできることを知っておいた方がよいじゃろう。