【Q&A】なぜ、入浴がアトピーに良いの?(4)

今日は、今回のQ&Aの最後じゃ。

 

 

 

 

 

 

アトピー性皮膚炎とは、「痒い病気」ではなく、免疫機能や皮膚機能の異常状態、という病気であること、そして解決のためには、免疫機能や皮膚機能の異常状態を改善する必要があり、そのために、生活と生活環境の改善が必要、そして、毎日の生活習慣として行っている「入浴」を取り入れることが良いことを昨日までで述べた。

今日は、「入浴」について述べたいと思う。

入浴には、物理的作用、温熱作用が主に体に影響を与える効果として上げられる。
さらに、温泉の場合は、含有化学成分の作用が加わり、それら三つの作用が複合して与える非特異的変調作用を体が得ることができる。
それぞれの作用を詳しく書くと、またかなり長くなるので、詳しくは以前のブログを参照いただきたいと思うが、いずれにせよ、これらの作用が体に良い影響を与える入浴(温泉)の効果、ということじゃな。

さらに、入浴を温泉で行うと、医学的な効果として、自律神経や内分泌機能に影響を与えられることも分かっておる。
また、温熱効果をしっかり受けて血流を良くすることで、代謝も高められることになる。
さらに、汗をしっかりかくことで、皮膚の機能異常の部分に関わる「保水」という部分にも良い影響を与えられる。

そういったことをトータルして考えて、免疫機能の異常の改善、皮膚機能の異常の改善、ということで入浴、特に温泉入浴をあとぴナビでは勧めておるわけじゃ。

ただ、注意して欲しいのは、入浴で得られる効果は「限定した範囲」のものに過ぎない、ということじゃ。
例えば、睡眠不足が著しい人が入浴を行っても、入浴は睡眠の代わりにはならん。逆に、睡眠不足で体力がない状態で入浴を反復継続して行うと、マイナスの効果も考えられる。
食事もそうじゃ。
入浴することで、栄養素が補給できるわけではない。

つまり、アトピー性皮膚炎を克服していくためには、睡眠、食事、運動、そしてストレスの解消といった、体に良い影響を与える生活習慣の構築をしっかり行った上で、免疫機能や内分泌機能、そして代謝面を高めるための強化手段として入浴を取り入れる必要がある、ということじゃの。

もう一つの注意点としては、入浴の環境と入浴方法じゃ。

例えば、水道水に含まれる塩素は、皮膚たんぱくに影響与え、皮膚に対する悪影響をもたらすことがわかっておる。
短い時間の入浴であればさほど影響はないじゃろうが、免疫機能や内分泌機能に影響を与えるための入浴は一定時間、複数回数の入浴が毎日必要じゃ。
したがって、入浴するための浴水の環境を良くすることが大切になる。
あとぴナビが「温泉入浴」を勧めておるのは、こういった入浴環境で考えた場合には、成分、水の質、といった点で、温泉が最適じゃからじゃ(但し、温泉は泉質によって、影響が異なるので注意が必要じゃ)
入浴方法も大事じゃの。
数日前のブログでも書いておるが、入浴温度が高いと、皮膚の乾燥を強めるため、アトピー性皮膚炎の人には良くない。
入浴時間や回数が少なければ、体に対するプラスの影響が十分に得られないこともある。

このように、一口に入浴と言っても、アトピー性皮膚炎の人の生活環境を十分に考えた上で、「良い状態」で構築していくことは非常に大切だということじゃな。

なぜ、アトピー性皮膚炎に対して「生活」そして「入浴」が大切なのか、おわかりいただけたじゃろうか?
なお、アトピー性皮膚炎の「原因」、つまり悪い影響を体に与えた原因は、かなり個人差が大きい。
入浴はアトピー性皮膚炎に対して決して万能ではないし、決定打でもない。
最も有効な方法は、その人ごとに異なる、ということじゃな。
ただ、普遍的に多くの人に有効性の高い方法、ということは言えるじゃろう。

Iさんの質問にあった「○○がアトピーに良い」というのは、確かに、何らか特定のアイテムがアトピー性皮膚炎の人に有効なことはあるかもしれん。
ただ、間違って欲しくないのは、そのアイテムが与えられる有効性が非常にピンポイントで有効だった「アトピー性皮膚炎の人」はいるかもしれんが、そのアイテムは「アトピー性皮膚炎全てに対して有効ではない」ということじゃ。
入浴が睡眠不足の代わりにならないように、その人の最も注視しなければならない生活部分は個人差が大きいからの。

Iさんが、「アトピー性皮膚炎を治したい」のか「アトピー性皮膚炎の症状を治したい」のか、目的によって、病気に対するアプローチを重視するのか、症状に対するアプローチを重視するのか異なるとは思うが、いずれにせよ、生活面の負荷を軽減し、逆に体に対して良い影響を与える生活の構築を考えていくことは、少なくとも「体にとって損にはならない」のじゃから、自分の生活の中で、どういった点が不足していて、どこを改善していけば良いのか、見直してみるのも良いじゃろうの。

Iさんのアトピー性皮膚炎がいち早く回復されることをお祈りしておる。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

最後の方でも書いたのじゃが、入浴とは、アトピー性皮膚炎に対して決して万能ではない。
体力を越えた入浴を行ったり、温度を高く入ったりして、入浴の方法を誤ると、マイナスとなることもある。
また、アトピー性皮膚炎を克服していく上での「基本」は、毎日の生活の積み重ねにあることも忘れないで欲しいと思うの。