入浴温度を上げすぎていませんか?

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

 
さて、涼しくなってきて、乾燥に関する相談が増えてきていますが、その中で気になるのが「入浴温度」です。

アトピー性皮膚炎の方の入浴で大切な項目に、しっかり汗をかくこと、ということがありますが、これを意識するあまり、体感上、涼しくなってきたちょうど今頃から、入浴温度を上げる方がおられます。
夏場は38度を保っていたのに、なんとなく温まり方が悪い、汗の出方が遅い、などの理由から40度を越えた温度に設定してしまうケースです。

過去のブログでも何度か述べていますが、入浴温度を上げることは、入浴後の皮膚表面の温度を必要以上にあげてしまいます。
皮膚表面の温度が上がった状態は、当然、生体にとっては好ましくないため、温度を下げようと働きます。

生体が皮膚表面の温度を下げる方法は「気化熱」です。

皮膚から水分を蒸散させることで、表面の熱をとろうとする働きです。
つまり、皮膚から水分を失わせる、という機能が働いてしまう、というわけです。
もちろん、適切なスキンケアを行うことで、この水分蒸散を抑えることはできますが、ちょうど、今ぐらいの季節は、まだ夏のスキンケアをそのまま行っている方も多く、そのため、入浴後のお肌の乾燥が強まることになるわけです。

そこで大切なのは、「入浴温度を上げすぎないこと」です。

アトピー性皮膚炎の方が入浴で得たいものは何かと言うと、血流を良くし自律神経や内分泌機能の正常化を図ること、そして汗をしっかりかくことで、自分の体で行うスキンケア機能(皮脂膜=汗と皮脂が混じったもののため)を回復させること、そして代謝機能を高めることです。
これらの機能は、特に高温で入浴する必要は全くありません。
38度の温度であっても、一定時間入浴することを反復継続することで、それらの機能に十分働きかけることができます。

特に自律神経機能や内分泌機能に働きかけるためには、一定時間の入浴、というのが大切になるのですが、高い温度での入浴を長時間行うことは、皮膚表面の温度を上げやすく、また体力も失いやすくなります。

涼しくなってきた今こそ、入浴温度をもう一度、チェックしてみましょう。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

入浴がアトピー性皮膚炎に良い、ということで自己流で入浴を行っている場合で、最も陥りやすいのが、この「入浴温度の間違い」じゃ。
それまで入浴温度が高かった人が、温度を38度まで下げてもらうだけで、赤みや乾燥が良い方向に変化した、というのは良くある話じゃ。
毎日、反復継続して行うアトピー性皮膚炎の人の入浴は、入浴環境はできるだけ「良い状態」で行って欲しいものじゃ。