甘草(グリチルリチン酸)に注意

今日は体育の日じゃの。

 

 

 

 

 

 

 

 
東北の方では、運動会も屋外で行うことが制限されており、大変な状況じゃ。
じゃが、子どもたちの「リスク」を軽減していく上では、いたしかたない部分もある。
今すぐ健康に被害はない、という言葉を行政側は多用するが、情報が交錯する中、その意味合いが「将来の健康に対して問題がないとはいえない」と理解されているような状況が多々見受けられる。
「正しい情報」、あるいは「正しい情報と認識できる情報」を発信して欲しいところじゃ。

さて、最近、アトピー性皮膚炎の人に良いとされる化粧品が、増えてきておる。
気になるのは、その多くに、「グリチルリチン酸」あるいは「甘草」が配合されておることじゃ。

以前もブログで取り上げたし、あとぴナビの特集でも取り上げたことがあるが、グリチルリチン酸は、体内で作られる副腎皮質ホルモンの一種類と同様の働きを行う。
副腎の皮質部分で作られるホルモンは、糖類代謝ホルモン、塩類代謝ホルモン、そして性ホルモンの3つがあるが、アトピー性皮膚炎の人が薬剤で使用しておる「ステロイド剤」は、この中の糖類代謝ホルモンを合成して作られておる。
そして、同様に、甘草(漢方の成分)から抽出されるグリチルリチン酸は、塩類ホルモンと構造式がほぼ一致しており、体内でも同様の働きを行うことが分かっておる。

その効果は、ステロイド剤と同じく、免疫抑制作用に伴う抗炎症効果じゃ。
もちろん、ステロイド剤ほど強い効果はなく、そのため化粧品の原料としても使用することができるのじゃが、長期連用した場合、一部の人に、ステロイド剤の長期連用時と同様に、中断するとリバウンド症状が現れることがある。

アトピー性皮膚炎の人が、この成分が入った化粧品を使用すると、免疫抑制効果により、ステロイド剤と同じく、炎症から生じる痒みを抑制することができる。
そのため、「アトピー性皮膚炎の人に効く」という触れ込みをされることが多いようじゃが、この痒みを抑制する仕組みはステロイド剤と全く同様であることを、使用する側が知らないことが多い。

ステロイド剤ほどの効果がない=副作用もステロイド剤ほど強くない、ということは言えるのじゃが、それでも長期連用した場合には、影響を受けることがある。
さらに、甘草(グリチルリチン酸)の成分は、ステロイド剤と同じく、単に免疫抑制効果で痒みが緩和されているだけで、アトピー性皮膚炎を治しているわけではない。

あとぴナビでは、甘草、グリチルリチン酸など、免疫抑制効果が強い成分は、使用しないことにしておるが、「アトピー性皮膚炎に良い」という触れ込みで、スキンケアアイテムを利用している場合、一度、成分の中に、この「グリチルリチン酸」や「甘草」が入っていないかを調べてみた方が良いかもしれんの。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

グリチルリチン酸については、あとぴナビで特集していますので、詳しくはそちらをご覧ください。

●知っておきたい甘草・グリチルリチン酸の危険な話
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=75