【Q&A】入浴の効果的な方法について(2)

今日は、昨日の続きじゃ。

 

 

 

 

 

 

 
温泉入浴は、アトピー性皮膚炎を改善していく上でどのような「攻め」の要素があるのじゃろうか?

温泉入浴を行うことで得られる効果は、「物理的な作用」「温熱作用」「含有化学成分の作用」そして「非特異的変調作用」の4つが挙げられる。

まず、物理的な作用とは、水圧や浮力の作用で、これは水道水のお風呂でも得られる効果じゃ。
温熱作用も、温泉入浴の方が効果は高いが、水道水のお風呂でも得ることはできる。
では、水道水のお風呂と温泉との違いは何かと言うと、それが「含有化学成分の作用」そして、これらの三つの作用が複合して体に生じる「非特異的変調作用」が得られるかどうか、ということじゃな。

含有化学成分の作用とは、温泉の持つ成分が皮膚や体に与える作用で、含有化学成分がないと現れない効果、つまり温泉特有の効果じゃ。
アトピー性皮膚炎の痒みを生じる原因の一つには、皮膚機能の異常状態が挙げられるが、皮膚機能の異常状態=角質層の水分保持能力の低下、バリア機能の低下の二つが主じゃから、温泉入浴することで、入浴自体が適切なスキンケアの効果を得られることになる。
まあ、皮膚機能の異常状態に対しては、温泉入浴でなくとも、適切なスキンケアアイテムを使用することでカバーすることはできるじゃろう。

では、温泉の最大の特徴は何かと言うと、含有化学成分の作用と、他の二つの作用が複合的に体に与える影響である「非特異的変調作用」じゃ。

ヒトの体は、何らかの異常状態に陥ると、その異常状態から元の状態に戻そうとする「復元の働き」を持っておる。
疲れれば疲労を回復させようとするし、皮膚が傷付けば修復する。
当たり前のことじゃが、こういった元の状態に戻そうとする体の働きを「恒常性の機能」という。
つまり、常に一定の安定した状態に保とうとする機能のことじゃの。

温泉入浴を行うと、三つの作用が体にある種の「異常状態」を緩やかに引き起こし、そしてその異常状態から体が元に戻そうとする「恒常性機能」が働くことになるわけじゃ。これが「非特異的変調作用」という効果で、水道水の入浴ではほとんど得られない温泉特有の効果じゃ。
また、含有化学成分の作用は温熱効果を高めてくれることで、代謝も挙げられる。

こういった「影響」が体に対して与えられると、恒常性機能が働き、自律神経や内分泌機能が正常化しようと動き出すことになるのじゃ。
温泉入浴の最も特徴的な働きは、この自律神経や内分泌機能に対して、正常化させようとする働きというわけじゃ。

もうお分かりいただけたじゃろう。
なぜアトピー性皮膚炎に温泉入浴なのか、というのは、アトピー性皮膚炎の原因の一つである「免疫機能の異常状態」を引き起こしている「自律神経や内分泌機能の異常状態」を積極的に正す働きがあるからなのじゃ。

では、こういった働きを最も効果的に得るためには、どのような入浴が必要なのじゃろうか?
ようやくTさんのご質問に対する本題にたどり着いたのじゃが、続きは次回じゃ。

 
おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

明日と明後日のブログは、プレゼントの発表、そして恒例のプレゼントということで僕が担当します。
博士の今回のブログの続きは土曜日です。