【Q&A】アトピーは薬で治るの?(5)

今日は、今回のQ&Aの最後じゃ。

 

 

 

 

 

 
アトピー性皮膚炎を治していくために考えていかなければならない、アトピー性皮膚炎の原因につながる「生活」について考えたい。

アトピー性皮膚炎を体が必要とした原因が生活の中に潜んでいることは昨日述べた通りじゃが、そういった生活は、なかなか改善しづらいことが多いものじゃ。

生活別にいくつか例をあげてみると、

●運動不足の人
毎日、継続した運動が求められるが、仕事や勉強などで時間が取れない。
症状が顔に出ていて、外に出たくない

●食事に問題がある人
甘いものを食べないとストレスがたまる
朝、起きれないから、1日の食事が一食だったり二食だったりする
野菜が嫌い。肉が好き。

●睡眠不足の人
仕事が忙しい、受験があるから、夜早く寝れない
痒くて夜眠れない
朝遅くまで寝ているので、夜寝れない

こういったように、本人にとっては、なかなか改善できない理由が生じておることが多い。
とはいえ、生活が改善しなければ、アトピー性皮膚炎を「作り出している」原因そのものの解消も行えないことになるから、仮に薬剤で症状を抑えても、薬剤の効果が切れれば、アトピー性皮膚炎そのものは「作り出されている」わけじゃから、再び炎症が生じ、痒みは現れてくることになる。

この他でも、

ストレスがたまっている
タバコを止められない
お酒を飲まないと眠れない
揮発性の化学物質を吸い込む職場にいる

といった、個人ごとに異なる環境、習慣が関与することもある。
アトピー性皮膚炎の根本的な原因の一つには、化学物質の摂取及び代謝が関係しており、あとぴナビでは、こういった生活の改善にプラスして、代謝を促進するための「入浴」という方法を勧めておるが、入浴だけで「生活改善」がまかなえるわけではない。

入浴すれば睡眠不足が解消するか、といえば「否」だし、食事も入浴が補える「生活習慣」ではない。
ただ、アトピー性皮膚炎の初期状態であれば、こういった生活から受ける負荷の状況は軽微であり、気がつかないうちに、自然解消していることも多く、よく、何も特別なことはしてないがステロイド剤を数回使用してアトピー性皮膚炎がそのまま出なくなった、という人の場合、ステロイド剤がアトピー性皮膚炎を治したように感じるかもしれんが、実際には、ステロイド剤で炎症・痒みという症状を抑えている間に、「偶然」生活内の負荷要因が解消されたにすぎん。
逆に長年、アトピー性皮膚炎で悩んでいる方の場合、ステロイド剤などの薬剤で症状を抑えながら、「今まで通りの生活を続けること」で、アトピー性皮膚炎そのものの原因が解消されず、いつまでも薬で症状を抑える状況が続くことで、やがて皮膚にダメージが蓄積し、皮膚の機能異常が積み重なることで、余計に治りづらくしている、というケースは良く目にする。

アトピー背皮膚炎を根本から解決していくためには、自分で意識して生活内に潜む負荷などを見つけ出し、その解消を行うことが第一歩ということじゃ。
それも、できれば「痒み」とは、生活環境が体に負荷をかけているかどうかを知らしめる「サイン」ともいえる側面もあるから、薬物など痒みを抑える「モノ」を使わずに、痒みがなくなる状態まで持っていくことが大切じゃし、そういった方向性を探っていかねば、初期のアトピー性皮膚炎を除いては、根本的に「治す」ことは難しいと言えるじゃろう。

ということで、

2.アトピー性皮膚炎は治ることがない病気なのか?

ということに対する答えとしては、

アトピー性皮膚炎は、自らの行動(生活や生活環境の改善)によって「治す」ことが可能な病気である

ということじゃな。
「病気」と「症状」の違い、そしてアトピー性皮膚炎とはどのような病気なのかを考え、アトピー性皮膚炎は、薬剤で抑えているだけで治る病気ではないことを忘れないようにして欲しいと思う。

Oさんが、早期に回復されることを祈っておる。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

現在の病院での治療の弱点は、症状を抑える治療が重視され、病気を治す治療が主体となっていないことじゃ。
もちろん、生活の改善について医師が指導しても、それ自体は保険診療の対象になりづらい、という今の医療制度の問題もあるかもしれん。
じゃが、いずれにせよ、アトピー性皮膚炎による「苦しみ」は医者が負うべきものではなく、患者の人が「負わされる」ものである以上、アトピー性皮膚炎を克服するために何が必要で、薬剤はアトピー性皮膚炎に対してどのような役割を果たしているのかをしっかり理解して欲しいと思うの。