排ガスと喘息の関係とアトピー

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
アトピー性皮膚炎の原因の一つは、化学物質が関与しているといわれています。
ヒトが摂取する化学物質は、食物に含まれる農薬や、防腐剤や色素などの添加物、水道水に含まれるもの、そして大気中の化学物質があります。
特に、最も大きなものが「呼気」により肺胞から吸収される化学物質で、1日に摂取する化学物質の8割が該当します。

大気中の化学物質は、室内においては、家具や壁紙、家電から排出されるものが多く、戸外においては、排気ガスや工場の排煙などがあります。
そういった点において、アトピー性皮膚炎の増加に、車社会となった私たちの今の生活の中で、排気ガスが何らかの関わりを持っていることが指摘されていますが、先日、この排気ガスがぜんそくの原因となっていることを環境省が認めました。

 
●排気ガス吸うほどぜんそくに
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110525/t10013089361000.html
 

車の排気ガスとぜんそくの発症の関連について、環境省が大都市の幹線道路の周りに住む小学生を対象に行った初めての調査で、排気ガスを吸う量が増えるほどぜんそくになる可能性が高まることが分かりました。

この調査は、関東や関西、それに中京地域にある大都市の、幹線道路10路線が通る地域に住む小学生1万人余りを対象に環境省が初めて行いました。調査では、おととしまでの5年間に、車の排気ガスに含まれる窒素酸化物や元素状の炭素を小学生一人一人がどれほど吸い込んだかを推計するとともに、ぜんそくの症状を尋ねるアンケートを毎年行って関連性を調べました。その結果、全体のおよそ3%に当たる309人が新たにぜんそくを発症し、呼吸器系の病歴などを考慮して検討したところ、排気ガスを吸う量が増えるほどぜんそくになる可能性が高まることが分かりました。環境省はこれまで、排気ガスとぜんそくの因果関係について「科学的知見が十分ではなく、認められない」としていました。環境省では、排気ガスが健康に及ぼす影響について、さらに調査を続けたいとしています。一方、調査結果を受けて会見した全国公害患者の会連合会の大場泉太郎事務局長は「排気ガスとぜんそくの因果関係がはっきりしたと思っている。国は患者に対する医療費の補助や生活保障を行うべきだ」と訴えました。

 

意外と思われる方も多いかもしれませんが、これまで環境省は、記事中にあるように「科学的知見が十分ではなく、認められない」という見解だったのです。
今回は、ぜんそくとの因果関係に対する記事ですが、ぜんそくもアレルギー疾患であり、アトピー性皮膚炎と同じくIgEが関わっているとされています。
いずれにせよ、今回の調査が、ぜんそくだけではなくアレルギー疾患全体に向けて行われ、アトピー性皮膚炎や花粉症などとの関連も、しっかりとつきとめ、因果関係が認められたなら、記事中にあるような「保障」の問題だけではなく、根本的な疾患への対策としてその原因の解消に向けて、何らかの対策を考えて欲しいところです。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

最近は、電気自動車の普及も始まりつつあり、排気ガスの観点からいえば、一定の対策に自然となっていくのかもしれん。
しかし、「自動車」という部分で考えると、大気中への影響としては、こういった排気ガスだけではなく、舗装道路をタイヤが摩耗、削ることで生じる粉じんの問題もある。
大気の対策は、大変、難しい問題を抱えておるのじゃが、対策を考えなければ、解決の糸口も見つからんのじゃから、少しずつ、行政を中心に考えて欲しいところじゃの。