放射能がアトピーに及ぼすものとは?(3)

今日も昨日の続きじゃ。

 

 

 

 

 

 
今日は、食の影響について見ていきたい。

 
3.食の影響

昨日、書いた計画停電の影響は、実施された場合に、それも対象となるのはおそらく関東地方だけじゃろう。
しかし、今日取り上げる食の影響は、実は全国的に関わる可能性がある。

今回の原発の問題が終息するためには、原発を安全に停止するための原則と言える、「止める」「冷やす」「封じ込める」という3段階のうち、「冷やす」が完全に行えることが大前提と言える。
しかし、残念ながら、1号機~3号機の格納容器は、かなり高確率で破損などの影響を受けており、「冷やす」作業は、相当な困難を受けることになるじゃろう。
循環冷却系の構築を行うまでの諸問題(汚染水の問題、格納容器の破損の問題など)を考えると、自然界に対する放射能の「漏れ」は、かなり長期間にわたり継続する危険性が残っておる。

つまり、東日本地域における放射能の拡散は、現段階では「容認」せざるを得ない状況と言える。
そのため、政府は、水、食物に対する基準値を「暫定基準値」として引きあげたのじゃが、その上げ方に「説明不足」の面があったことは、数日前の西君のブログにあった通りじゃ。
今までが基準値が厳しかった、と政府が言っても、諸外国の数値と比較して、日本よりも基準値が厳しい先進諸国は多いわけだし、WHOの緊急時の値を目指しているとしか思えない暫定基準値を設けながら、一般の人にはいまだ平時の状況でさらに「ただちに健康に影響は与えない」という、逆に考えれば「やがて健康に影響を与えることがあるのでは?」と疑念を抱かせるような説明しか繰り返していない。

政府は、先月、緊急時の原発作業員の放射線の最大被曝量を、250ミリシーベルトに引きあげたのは、皆も知っておるじゃろう。
じゃが、実際に作業を行っている現場では、各下請けの企業が、その250ミリシーベルトという基準値ではなく、作業員の不安がある、という理由から、元の100ミリシーベルトを基準としているところが多いそうじゃ。
中には、100ミリシーベルトからさらに安全域を考え、80ミリシーベルトまでとしておるところもある。
これも250ミリシーベルトにあげた理由を、「ただちに健康に問題はない」を前面に押し出したから、人々に疑心暗鬼を生む余地を残してしまったといえるじゃろう。
「緊急時で、やむを得ないから」という理由を全面的に押し出し、その上で「健康への問題は、最低限のところで守られている」という風に説明すれば、非常時の体制だからやむを得ない、と考えられたはずじゃ。

ここに、さっき述べた「容認」という問題が関わることになる。
安全だから、と言い続けても、その理由が定かでない限り、情報社会の今、人々はそのまま受け取ることはない、ということじゃ。
リスクとメリットを十分「容認」させることが必要になるということじゃな。

少し話が脱線したが、何を言いたいかというと、基準値を「直ちに健康に問題はない」という理由で「食」の暫定基準値を設けても、全ての人々がそれに従うことはない、ということじゃ。
人々の基準値が、今回の原発の作業員の人が選択したように、「暫定基準値」ではなく、元からの基準値となっても不思議ではない。
いわゆる「笛吹けど兵おどらず」という状況じゃな。

前置きが長くなったが、アトピー性皮膚炎に対する直接の放射能の影響については、以前のブログでも書いたように、エビデンスがないため分からない状況じゃ。
ただ、原発の問題の解消に時間がかかり、相応の放射能が出続けた場合、国内で作られる生鮮食料品、海産物等に対する「信頼」が薄れ、さらに風評被害の影響などで、「人々が安全と考える食品」(政府が安全とするのではなく、人々の基準において)の総量が減ることで、保存が効く加工食品の摂取割合が増加することがあるかもしれん。
そうなった場合は、保存が効く加工食品の場合、防腐剤や添加物がどうしても含まれてしまうため、長期間摂取による影響があるかもしれん。

いずれにせよ、食は体を「作る」ための基本ではあるので、昨日の計画停電と同じく、放射能の直接的な影響の有無は別にしても、間接的な影響を考えておいた方がよいじゃろう。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

今回、アトピー性皮膚炎と放射能の直接の関係は不明、ということで書いたのじゃが、生体に対する影響は考えておいた方が良いじゃろう。
特に、心配なのは、ガンマ線を発するヨウ素やセシウムの放射性物質よりも、アルファ線を発するプルトニウムなどの放射性物質じゃ。
ガンマ線は、基本的に「波」じゃから生体をも通過してしまう。
じゃが、アルファ線、そしてベータ線は、粒子のようなものじゃから、紙一枚も通り抜けることができん代わりに、ぶつかったところでとどまる性質がある。
外部被曝よりも体内被曝が心配なのは、このアルファ線を発する放射能の方が深刻と言えよう。
もちろん、摂取した量にもよるのじゃが、生体への影響から考えれば、摂取しないにこしたことはないから、アトピー性皮膚炎というより、生体への影響を考えた対処が必要かもしれんの。