花粉症と花粉

東です。

 

 

 

 

 

 

 
先日、花粉のピークは過ぎた、とニュースで見ましたが、今年は、花粉の量が多いため、まだまだ油断はできません。
今日は、花粉症のWebでの記事を紹介します。

 
●花粉症からは逃げられない!?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110403-00000000-rnijugo-ent
 
いよいよ本格的な花粉症の季節が到来。2011年春の花粉飛散量は昨年の6~10倍とも伝えられており、周囲を見ていてもつらそうな人が特に多いような。

そんな現代人の大敵・花粉症の原因となる植物は日本にどれくらいあるのでしょう?

「スギ、マツ、シラカンバなど、花粉症の検査会社に登録されている代表的なものだけでも数十種類ありますし、そもそも花粉がある植物はすべて花粉症をひきおこす可能性があります。ただし桜のように短期間しか花粉を放出しないものは、花粉症をひきおこしにくいと考えられています」

そう語るのは国立成育医療研究センター免疫アレルギー研究部部長の斎藤博久氏。
それでは、生活を送る場所によって花粉症の発症率は変わるものなのでしょうか。

「スギ花粉はスギ林が多い関東や東海を中心に、北海道以外のほとんどの地域に飛散していますので発症率はどこもあまり変わりません。対してシラカンバの花粉はシラカンバの多い北海道に、オオバヤシャブシの花粉は関西の六甲山付近など特定地域に多く飛散しており、それぞれの地域で発症率が上がっています。またカモガヤなどイネ科の植物の花粉が飛散するのは河川敷や水田の周辺。やはりその付近で暮らす人の発症率は上がります」

なるほど。当たり前と言われればそれまでですが、暮らしている地域の植物分布によって、発症しやすい花粉症の種類も変わるというわけ。ちなみに現在暮らしている場所ではなく、子どもの頃に暮らしていた環境とはなにかしらの関係があるんでしょうか?

「どうでしょう。ヨーロッパの畜産農家で育った子どもはシラカンバ花粉症にかかる率が都会育ちの子どもに比べて5分の1というデータはあります。しかし日本人で最も多いスギの花粉症では証明されていません。どちらにしても、このヨーロッパの話は“幼少期に花粉と一緒に牛や馬の糞に含まれる細菌の分泌物を吸い込んだ場合、その後の花粉症の発症率が低くなる”という仮説を裏付けるものです。そのような環境で育っていない人にとっては関係のない話かもしれませんね」

アレルゲン(アレルギーの元となる物質)から離れて生活すれば、普段と変わらない毎日が過ごせるはず。食物アレルギーや金属アレルギーであれば意識的にそれができるけど、なにせ生きるうえで欠かせない空気とのタッグ。花粉症、どう考えてもやっぱり厄介です。
(R25編集部)

 
花粉症の場合、やはり代表的なのは春のスギ花粉でしょう。
その他、秋のブタクサなどもありますが、患者数で最も多いのはスギ花粉です。

ここで注意したいのは、花粉症という疾患を抱えている人の場合、「スギ花粉」が必ずしも、発症の原因となっているわけではないということです。
「スギ花粉」は、花粉症の症状を悪化させる「悪化要因」としての位置づけの方が強く、花粉を避けていれば「花粉症」が治る、というわけではありません。
もっとも、花粉症を抱える人にとってつらいのは「症状」であることに間違いなく、本人のQOL(生活の質)を維持していく観点からは、花粉を避けることは意義があります。
しかし、花粉を避けていれば花粉症が「治る」わけではないことも確かです。

これは、アトピー性皮膚炎の場合も、同様のことが言えます。
アレルゲンが痒みの原因となっている場合、該当するアレルゲンを避けていれば、症状は出ない=アトピー性皮膚炎がない状態、を維持できます。
しかし、もともとのアトピー性皮膚炎が治らない限り、アレルゲンと接触することで、いつでも症状が出ることに変わりはなく、アレルゲンを避けることは、根本的な解決にはなりません。

とはいえ、症状がないことがアトピー性皮膚炎の人にとって、「良いこと」であることも確かですので、アレルゲンを避けながら、同時に、アトピー性皮膚炎の「治療」を行うことが大切だ、ということでしょう。

症状と病気の違いを正しく理解し、それぞれへの正しい対応を行いたいものです。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

「病気」と「症状」については、多くの人はイコールで考えておるようじゃ。
アトピー性皮膚炎の場合も、痒みが治ること=アトピー性皮膚炎が治る、と考えてしまい、そのために、痒みを抑えるステロイド剤やプロトピック軟膏の治療が、アトピー性皮膚炎そのものの治療と勘違いしていることが多い。
確かに、症状を抑えている間に、病気そのものが治癒するケースもあるので、結果論から考えれば、症状を抑えることと病気が治ることは、非常に近い位置にあることも多いが、常にそられがイコールであると考えることは、本来、病気に対して必要なアプローチを行う機会を失うこともあるので、注意が必要じゃろう。