弱酸性の肌と弱アルカリ性の温泉

小田です。

 

 

 

 

 

 
九州は、3月に入って、少しずつ春めいてきました。
ちょうど、今の時期は「筑後吉井おひなさまめぐり」が近所で行われています。

 

●筑後吉井おひなさまめぐり

http://www.9hrc.com/2007/09/photo11.html

 

4月の上旬までですが、今の季節、九州HRCを訪れる方は、ぜひ散歩がてら散策いただけると楽しめると思いますよ。

さて、先日、九州HRCにこられた方から、温泉と肌に関する質問をいただきました。

 
●ヒトの肌は弱酸性ですが、弱アルカリ性の温泉に入浴することは、肌にとって大丈夫なのでしょうか?

 
こういう質問は、ときどきいただきますので、今日は、簡単に説明しておきたいと思います。

まず、九州HRCの温泉は、弱アルカリ性の単純泉です。
ヒトの肌は、基本的に弱酸性に保たれていますので、弱アルカリ性の温泉に入浴することは、「肌環境」という点で見ると、何らかの刺激にはなっていると思います。
でも、ヒトには本来「恒常性」という機能が働いています。

この「恒常性」という機能は、何らか異常な状態に陥った際に、元の状態に戻ろう、つまり常に一定の安定した状態に体を保とうとする働きのことです。
例えば、熱が出ても、一定期間で平熱に戻るのも(特別な場合をのぞき)この恒常性の機能のおかげですし、転んでできた傷がやがて癒えるのも、広義に考えれば恒常性機能の働きによると言えるでしょう。

この恒常性の働きは、ヒトの肌に対しても同様にあります。
つまり、ヒトは肌を最適な環境である弱酸性に保とうとしますので、弱アルカリ性の温泉に入っても、この恒常性機能が働くため、全く問題はありません。
逆に、弱酸性に肌を保つためには、皮脂膜が必要不可欠なのですが、皮脂膜が作られる=汗をかく、ということでもあり、自分の体でスキンケアを行っていることにもなりますから、アトピー性皮膚炎の方にとっては、プラスの働きが大きいと言えるでしょう。

弱酸性の肌にとって、弱酸性の温泉に入ることは、肌環境という点では、弱アルカリ性の温泉に比べると刺激が少ないことは確かですが、肌にとって刺激が少ない=変化をもたらさない、ということでもあるため、「温泉に入る意味合い」そのものが薄くなっている、という面もあります。

もちろん、強酸性や強アルカリ性の温泉は、逆に刺激が強すぎて、成分そのものが肌に対してマイナスとなる「ダメージ」を与えるため、良くありませんが、自らの肌を整えていく、ということを考えると、弱酸性よりも弱アルカリ性の方が適していると言えるでしょう。
一般的に、「美肌の湯」と呼ばれる温泉は、弱アルカリ性の温泉が多いのも、この恒常性機能の働きによるといわれています。

あとぴナビで取り扱っている温泉は、箱根の源泉、吉井の源泉などの源泉や、はこねの湯、しまだの湯などの濃縮温泉ともに、弱アルカリ性の温泉ですので、安心してご利用くださいね。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

基本的に、アトピー性皮膚炎に良い温泉とは、「弱アルカリ性の単純泉」が最も適しておるじゃろう。
逆に、あまり良くない温泉とは、肌にダメージを与える強酸性の温泉や、硫黄成分が強い硫黄泉、強い乾燥をもたらす強アルカリ性の温泉も注意が必要じゃ。
じゃが、強酸性の温泉は感染症という点だけ見れば良い影響を与えられるし、硫黄成分も量が少なければ殺菌作用などプラスの点もある。
このように、温泉を選ぶ際には、万人向け、ということで考えるならば刺激が柔らかく肌に優しい「弱アルカリ性の単純泉」、何か目的を持って利用するならば、その目的に合わせた温泉を「併用」することが良いじゃろうの(感染症に強く対応するならば酸性泉、など)。