働く女性のアトピー

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 
先日、ニュースで、働く女性のアトピー性皮膚炎に関する悩みレポートが出ていました。

 
●20代、30代働く女性のアトピー性皮膚炎に関する悩みレポート
http://www.asahi.com/business/pressrelease/PRT201102180031.html

 
働くアトピー性皮膚炎有症者女性の90.8%が「無意識に患部を傷つける何らかの行動をとっている」と回答
-20代、30代働く女性のアトピー性皮膚炎に関する悩みレポート-

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アトピー有症者向けケータイサイト「eQOL(イコール)スキンケア」を運営する株式会社ネクスト(本社:東京都港区、代表取締役社長:井上高志、東証第一部:2120)は、20代-30代の働くアトピー性皮膚炎
疾患を持つ女性(以下アトピー性皮膚炎有症者女性)1,000人を対象に、「掻破行動」(※)の観点からオフィスや日常生活におけるアトピー性皮膚炎関連の悩みやストレスに関するアンケートを実施いたしました。
つきましては調査結果をまとめましたので、ご報告いたします。
※「掻破行動」とは、かゆくなくても無意識に掻く、こする、たたく、むしる等のアトピー性皮膚炎有症者が生活の中で習慣化している行為を一連の行動としてとらえ、治療に反映させるための医学的な概念です。

 
<調査概要>
調査地域   :全国47都道府県
調査対象   :現在「アトピー性皮膚炎」の疾患、並びに直近一年間で
        かゆみなどの自覚症状が継続的にある20代、30代の
        有職者女性
調査手法   :インターネット調査
調査時期   :2011年01月07日 (金)~ 2011年01月12日(水)
有効回答数 :1,000人(20代女性277人、30代女性723人)

 
<主な調査結果>
1.回答者全体の90.8%が「無意識に患部を傷つける何らかの行動をとっている」と回答

一般的に「子供の皮膚病」と認識されがちなアトピー性皮膚炎ですが、回答者全体の15.3%が「19歳以上になって発症」と回答しています。
有職者という回答者条件から自覚症状が「重度」の回答者出現割合は比較的少ない調査結果ですが、それでも回答者全体の90.6%が「日常的にかゆくない時でも無意識に患部を傷つける何らかの行動をとっている」と回答しています。

2.働くアトピー性皮膚炎有症者女性共通の悩みは「メイク」、「ファッション」の制約

回答者全体の65.2%が「通勤時・勤務中にアトピー性皮膚炎が原因の不便さを感じている」と回答。社会人としての身だしなみに関わる「メイクが薄い・できないこと」(36.5%)、「ファッションが限られる
こと」(28.2%)などがストレス要因として高く挙げられます。症状の度合いに関わらず「紙や書類を触ること」「空調が気になるが言い出せないこと」も働くアトピー性皮膚炎有症者女性共通の悩みとなっています。

3.アトピー性皮膚炎が原因で恋愛・結婚に関して「自分に自信が持てない」と感じている傾向
  子育て女性のストレスは「子どもがアトピー性皮膚炎にかかることへの不安」に集中

回答者全体の60.5%が「恋愛や結婚に関してアトピー性皮膚炎が原因で不便や引け目を感じている」と回答。症状の重さを問わず、回答理由の半数以上は「自分に自信を持てない」こと(50.2%)に集中しています。
また子どもを持つ回答者については73.3%が「育児に関して不便さや引け目を感じる」と回答。「自分の子どもがアトピー性皮膚炎にかかるのではないかという不安」(85.9%)が子どもを持つ回答者の大きな
不安要因となっています。

4.「アトピー性皮膚炎に関する悩みやストレスを解消できていると思う相談相手」は、「家族」が51.0%、「医師・薬剤師」が22.4%

回答者のQOL(生活の質)に関して自己採点を行ったところ、アトピー性皮膚炎が原因で生じる日常生活や人間関係の自覚ストレスレベルによって、QOL自己採点点数に大きな差異が表れました。 
「ストレスを解消できていると感じる相談相手」はトップが「家族」(51.0%)、次いで「医師・薬剤師」(22.4%)という結果でした。

 
詳細は下記よりご確認いただけます。
http://www.next-group.jp/press/pdf/110218.pdf

  

このアンケートの詳細が、上記のホームページからPDFから見れますので、興味のある方はご覧いただければと思います。
気になったのは「不便さを感じる項目」がいろいろと挙げられていましたが、その中で、

・紙や書類を触ることで症状が悪化する
・職場の空調が気になるが言い出せずに遠慮してしまう

ということが、気になりました。

最初の「紙や書類を触ることで症状が悪化する」というのは、インクや紙に使用されている化学物質などの影響がみられるということでしょう。
次の「職場の空調が気になる」というのは、エアコンによる湿度の低下、あるいは夏場のエアコンによる冷え、そして室内の化学物質も関係しているかもしれません。

今回のアンケートは、いずれも「成人アトピー」が対象ですが、乳幼児のアトピー性皮膚炎と比較して、成人のアトピーの場合、こういった身の回りの化学物質が悪化要因となりやすいケースは多いように感じます。
もちろん、乳幼児でも学校のワックスで症状が悪化した、など生活環境における化学物質の影響はありますが、食物アレルギーなどアレルゲンが悪化要因となることも多いものです。

こういった「社会環境」の悪化状態は、個人レベルでの解決が難しい問題ですが、かといって放置しておくべき問題ではありませんので、できる限りにおいて対処していきたいところです。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

女性にとって「化粧」することは、生活の一部です。
アトピー性皮膚炎の症状が顔に出ていると、この「生活の一部」が阻害されてしまうこともあり、精神的につらい状態になる方もおられます。
一昔前と比べると、アトピー性皮膚炎に対する社会の理解は良くなってきていますが、それでも本人が疎外感を感じたり、ストレスを感じることは少なくありません。
アトピー性皮膚炎の疾患が人口に占める割合が増えてきている現状の中、そういった社会の理解は、「正しい」方向で得られるようになって欲しいと思います。