指先の症状について(1)

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 
寒い季節を迎えると、手の指先の症状を訴える人が増える傾向が見受けられます。
今日は、最近あった、指先の症状に関する相談について紹介したいと思います。

 
●ケースA

指先に、蚊に食われたようなぼつぼつした湿疹ができたり、痒くなったりします。運動後、お風呂の後、温かい部屋に入った後に多いのですが、どうしてでしょうか?

 

このケースは、温熱蕁麻疹の一種が原因していることが多いのではないでしょうか?
蕁麻疹は、体内の化学伝達物質であるヒスタミンにより生じますが、一般的には、そば蕁麻疹、さば蕁麻疹など、特定の食物を接種後に、急激に生じるアレルギーをイメージする方が多いと思います。
蕁麻疹は、即時性のアレルギーで、時にはアナフィラキシーショックを起こすこともあり、気をつけなければなりません。
そして、この蕁麻疹は、食物だけではなく、物理的な環境の変化で生じることもあります。
その一つが寒暖の差により生じる、「温熱蕁麻疹」「寒冷蕁麻疹」です。
ヒスタミンとは、体内の神経伝達物質であり、血圧降下、血管透過性亢進、平滑筋収縮、血管拡張、腺分泌促進などのようなヒトの活動に対して大切な働きを行っています。
食物の摂取以外でも、音や光などの外部刺激および情動、空腹、体温上昇といった内部刺激など、さまざまな要因により放出されます。
寒い外から温かい室内に入ったり、入浴や運動など、体温が急激に上昇するようなときに、過剰にヒスタミンが放出されると、蕁麻疹の症状が現れることがあり、これが「温熱蕁麻疹」と呼ばれるものです。
食べ物の摂取による蕁麻疹とは違い、その放出量も体温の上昇期だけに限られるため、アナフィラキシーショックを起こすなど、重篤な症状になることはまれですが、炎症からくる痒みを感じる人はいます。
特に、それまで気温が低く、体熱を維持するために、血管が収縮した状態が続いていたいた末梢部位は、気温の急激な上昇により、血管を拡張することになります。
この血管を拡張するのにヒスタミンが必要なことから、血管が収縮していた指先など、末梢部位に痒みが生じやすいと考えられています。

具体的な対策としては、温度が急激に上昇する前に、指先の血行を「良くしておく」ことが最も手っ取り早い方法でしょう。
外出時には必ず手袋をする、あるいは温かい部屋に入る前、入浴や運動前に、指先をマッサージし、血行をあらかじめ良くしておくことで、気温の急激な上昇に伴う、急激な血管の拡張が防げます。
ただ、過敏な状態の人の場合には、指先のマッサージだけで痒みを生じることがありますので、注意が必要でしょう。

この他にも「指先のひび割れ」に対するご相談も多いのですが、長くなるので続きは明日、書きたいと思います。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

指先は、常に使っている部位と言ってよいじゃろう。
パソコンを打ったり、携帯を使ったり、食事をしたり、本を読んだり、多くのシーンで指先を使うことは多いと言える。
それだけに、指先に症状があると、日常生活の上でも不便さを感じることになるので、原因をしっかりと捉えて対策を行うようにしたいものじゃの。