仕事が大事?アトピーを治すことが大事?

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

アトピー性皮膚炎を克服していく上では、「生活の改善」というのは避けて通ることができません。
もちろん、個人個人によって、その「改善」すべき生活の中身は異なりますが、大なり小なり、生活を見直すこと、あるいは生活環境を見直すことが、アトピー性皮膚炎克服には重要なポイントと言えるでしょう。
 
先日、Oさんから、次のような質問をいただきました。
 
 
●Oさんからの質問の概略
 
 
20歳前の息子さんがアトピーということで、お母様からの電話相談がありました。
お子様の仕事が重労働で、朝早くから夜遅くまで働き、アトピーがひどくなっていっている、本人は仕事を辞めたいようだけど、このご時世ですので、生活のことを考えるとすぐに止める決断もできない、長期休暇がとれるような職場ではないので、どうすればよいでしょうか?
 
また、夫が協力的ではなく、お母さまだけが協力している状況ですが、やはり家族全員の協力は必要でしょうか?また、家族が協力してもらうためには、どう説得したらよいでしょうか?
 

という質問内容でした。
 
体が大事か、仕事が大事か、難しい二者択一かもしれません。
しかし、一つだけ言えることは、仕事を続ける上では「体」が健康でないと難しい、ということです。
今は、無理をして仕事を続けても、やがてアトピー性皮膚炎の状態が悪くなり、夜も眠れないなど日常生活に支障をきたす状態になれば、その段階で結果的に仕事を断念せざるを得ないこともあり得ます。
 
もちろん、仕事を続けながら、体も治していく、ということができるのが最も理想的ではあるでしょう。
しかし、仕事の内容が、体に大きな負荷を与え続けている場合、そしてその負荷が、もしアトピー性皮膚炎の悪化要因になっているのであれば、それは断ち切ることが必要です。
そして、悪化要因を放置しておいてしまうと、悪化状態が進行することで、今よりも「治すために多くの課題が必要になる」ということも考えられます。
 
仕事ができなければ、お金が入らない、お金が入らなければ生活ができない、という難しい問題も併せ持っているとは思いますが、選択肢に「代替え」を求める必要が出てきた場合、「お金」は代替えができても、「健康」には代替えができないことを考えておく必要があるでしょう。
もちろん、一時的な症状改善を目的として、「ステロイド剤」「プロトピック軟膏」を使用する、という選択肢もあります。
しかし、目的が「今」を過ごすことなのか、あるいは、「将来」を過ごすことなのか、ということです。
昨日の、西さんのブログにあった「一瞬の天国を選ぶか、後の地獄選ぶのか」という問題になることもあり得ます。
 
先のことを考えていきたいのならば、やはり「アトピー性皮膚炎を治すこと」をまず第一に考え、そのために必要な条件を、できる範囲内で最大限、用意することが大切でしょう。
Oさんのケースで言えば、仕事を止めてアトピー性皮膚炎を治すことに専念するために、何が必要なのかを検討し、その必要条件はどうすれば満たせるのかを考えていくことが、まず最初に行うべきことでしょう。
 
また、家族の協力は最大限、あるに越したことはありませんから、まずは、良く話し合うことです。
話し合ってもらちがあかない、ということもあるでしょうが、それは、話し合ったあとで考えてみるべきでしょう。
子どものことを真剣に考えた場合、家族がだめだと思うことも実は、すんなり受け入れられた、というケースも良くあります。
まずは、話し合いをしっかり持つことが大切だ、ということですね。
 
今回のような、家族間の問題、生活の問題とは、なかなか解決しにくいこともありますが、「解決できない」ということもありません。
その道筋は険しくても、解決できる道筋は「探って」いかない限り、その場にとどまっているのでは、道の先(目的地)に到達することはできません。

状況は常に変化すると思いますので、状況を確認しながら、ご相談いただければと思います。
ベストな解決手段が難しくても、その時点における「ベター」な手段は模索できますから。
 

おまけ★★★★博士のつぶやき


 
ステロイド剤は、「麻薬」に例える人がおる。
つまり、使っている間は症状も抑えられ良いが、使用を中断すれば禁断症状(リバウンド)が見られ、その症状を避けるためには、使い続けなければならない、でもいつか破たんがくるのが分かっている・・・という状況じゃな。
ここには矛盾があるように感じるかもしれんが、「最初の段階」を間違えなければ矛盾は生じない。
つまり、「麻薬を使わない」という選択肢もある、ということじゃ。
今回のOさんの質問も、仕事と生活とアトピー性皮膚炎の絡みがあるから、難しい問題ではあるが、何を優先すべきか、何を必要としているのかを、じっくりと考え、一番良いと思われる選択肢を模索して欲しいと思うの。