乾燥対策(続き)

今日は、昨日の続きで、今の時期に気をつけたいことの一つ目「乾燥対策」について述べたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、乾燥対策といっても、皮膚に対する対策(スキンケア)だけではない。
もちろん、スキンケアは大切な要因じゃが、乾燥とは皮膚だけを指すのではなく「大気」の乾燥も関わるからじゃ。

 
1.乾燥対策

●室内環境に気をつけよう

先日のブログにも書いたが、最近の暖房はエアコンで行う家庭も増えてきておるようじゃが、エアコンによる暖房は、1時間で湿度を半減させてしまうことがある。
特に、気温が低く、ただでさ大気の湿度が低い状態があるのに、それを半減させてしまうと、皮膚の水分蒸散量も上がる要因になってしまう。
そこで、エアコンなど湿度を下げる暖房方法を行っている場合は、下げた分以上の「湿度の供給」を行うように気をつけたい。
洗濯物を干す、お湯を洗面器などに入れて置いておく、などの方法もあるが、一定以上の湿度を保つためには、加湿器などを利用した方が効果的じゃろう。
これから、暖房の手段を新たに選ぶのであれば、肌のことを考えたならば、エアコンなど湿度を下げる手段は避けた方が良い。
また、石油ストーブなど、換気を頻繁に行う必要がある方法も、寒いと換気が行いづらかったり、換気を行うことで乾燥した外気を室内に入れるため、せっかく湿度対策を行っても効果が減ることがあるので注意が必要じゃ。
これから暖房方法を選ぶのであれば、コストの問題が気にならないのであれば、床暖房やセントラルヒーティングなどが良いかもしれんの。

 
●肌のケアを行おう

アトピー性皮膚炎の人にとって、乾燥が良くない、というのは結局のところ、皮膚の水分保持ができないことによる痒みの誘発が行われるからじゃ。
したがって、肌の水分蒸散を低く抑え、角質層の水分保持能力を高めるスキンケアをしっかり行うことで、対策が可能ということも言える。
ここで行うスキンケアで注意したいのは、「角質層の水分は十分にあるか?」「水分蒸散量を上げない工夫は行えているか?」「すでにダメージを受けた肌の場合には、皮膚のバリア機能を高めることができているか?」の三つじゃ。

・角質層の水分は十分にあるか?

一番、基本となるのは「角質層の水分保持」という問題じゃ。
保湿が必要なのは、角質層の水分が蒸発して逃げないように「肌を覆う」ことが一つの目的なのじゃが、そもそも角質層に水分がない状態では、保湿の効果も半減してしまう。
つまり、乾燥した肌に対して最初に行うのは角質層にしっかり水分を与えること、が大切ということじゃ。
スキンケアアイテムで考えると、ローション系、ジェル系、クリーム系(水分を含んだもの)のアイテムが良いじゃろう。
温泉など、良質の「水分」を直接、肌につけるのも良いじゃろう(ただし、硫黄泉など肌に刺激を与える温泉は逆効果になるので、泉質に注意が必要じゃ)。

 
・水分蒸散量を上げない工夫は行えているか?

角質層に水分をしっかり与えても、水分は常に気化しておる。
特に、大気中の乾燥が強い場合はなおさらじゃ。
そこで、角質層に与えた水分を角質層に留めておく「工夫」が必要、ということじゃな。
ここで考えなければならないのは、角質層内の水分保持能力を高めること、角質層の水分蒸散を抑えるカバー(スキンケア)をしっかり行うこと、の二つじゃ。
前者の水分保持能力を高めること、というのは具体的に言うと、もっとも効果的なのはセラミドの補給じゃろう。
セラミドは、レンガ状になった角質層内をつなぎとめる「にかわ」のような働きをもっており、このセラミド成分が、角質層内に水分を留める「角質層内」での役割を果たしておる。
他にもヒアルロン酸など、水分保持能力に関わる成分、というのはあるのじゃが、角質層を構成する必須の成分で考えると、最も大切なのは「セラミド」じゃろう。
なお、角質層の「セラミド」を最も効果的に補うためには、スキンケアよりも摂取の方が良いことが分かっておる。
この場合、「セラミド」そのものを摂取しても、それが角質層内で「セラミド」として利用されることはない。が、体内のセラミドを作り出す力を高めることにはつながる。
詳しくは来月のあとぴナビの「ドクターニュース」で掲載予定なので読んでみて欲しいの。
次に後者の水分蒸散を抑えることは、直接、皮膚に対して行うスキンケアでカバーが可能じゃ。
乾燥が激しい場合には、オイル系のアイテムが有効じゃ。
なお、オイル系アイテムで保湿力が強くなればなるほど、固形の状況になるため、肌に塗布すると、肌表面がテカテカするマイナス点がある。
現在、あとぴナビでは、最も強力とされるワセリンの倍以上の水分蒸散を低下させることができる「ジェル」をモニター中じゃ。
このアイテムは、ジェルなので塗布後に肌がてかることもなく、なじみやすく、さらに薬を使用中の方も併用できるアイテムじゃから、乾燥対策の切り札として期待したいと思っておる。

 
・バリア機能を高める工夫は行えているか?

ダメージを受けた肌の場合、乾燥にプラスしてバリア機能が著しく低下している場合が多い。
このバリア機能の低下が、角質層内の水分保持能力をさらに低下させることにつながることで、肌の乾燥を増長させることがある。
そこで、保水、保湿という直接の乾燥対策の他に、低下したバリア機能を補う、という間接的な乾燥対策も考えた方が良いじゃろう。
疑似皮膚を形成するような成分、あるいは強力な保湿成分(肌を厚くカバーする。ただし、厚ければ厚いほど、肌はてかる傾向がある)が適しておるじゃろう。
 

今の季節、乾燥対策としては、こういったことに気をつけて欲しいと思う。
明日は、「寒さ対策」「飛散対策」について見ていきたい。

 
おまけ★★★★中田のつぶやき

今日、博士のブログにあった水分蒸散を強力に抑える新アイテムは、今月中旬にモニターを公募、応募いただいた方の中から選考して、現在、モニターを順次、開始しています。
ワセリンの場合、強力な保湿力の反面、長期使用による影響も心配なため、使いづらい成分でした。
今回の新成分は、長期連用でも影響が出にくい成分ですので(油など変質する成分ではないため)、モニターの結果が楽しみです。