花粉症で集中力が低下?

最近は、花粉症が報道されることが多くなってきたようじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 
特に今年は、例年の倍以上、昨年比では数倍の花粉の飛散が予測されておる。
先日、そういった花粉症に関する記事がでていた。

 
●花粉症で8割が集中力低下 3割は日中に眠気
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0124&f=national_0124_013.shtml

 
花粉症患者の8割(83.1)の人が花粉症状で集中力が低下し、44.4%が寝不足、32.9%が日中も眠くなると眠気に襲われていることがMSDの調べで分かった。営業マンでは車を運転しての業務も多いだけに居眠り運転事故のリスクが高くなってしまう深刻さをはらんでいる。

調査は花粉症で処方薬を服用している10代から50代の患者1030人を対象に昨年12月にMSDがアンケート調査した。

それによると花粉症症状で一番悩まされているのは鼻水で49.5%、次いで鼻づまりの29.9%、くしゃみの14.2%だった。

また、イライラする、落ち着きがなくなるという人も46.2%、憂鬱になるという人は42.2%と5人中2人が精神的影響を訴えていた。

花粉症により影響を受けて困ることとしては83.1%の人が集中力低下を訴え、「仕事や勉強、作業能力が落ちる」とする人が61.9%にのぼった。

  

この記事を読んだヒトは、どのような感想を抱くじゃろうか?
おそらく、「花粉症という疾患が、集中力を低下させる」というように感じるのではないじゃろうか?

今回の記事のポイントは「花粉症で処方薬を服用している10代から50代の患者1030人を対象に」という部分じゃな。
つまり、今回の記事は、「花粉症」が主語ではなく「処方薬の副作用」が主語、ということじゃ。

花粉症の場合、ヒスタミンをブロックすることで、炎症を抑える薬剤が処方されることが多い。
この抗ヒスタミン剤の場合、副作用として眠気が生じることは結構、有名じゃろう。
もちろん、鼻づまりや鼻水、といった症状は、花粉症によるものじゃし、そういった鼻詰まりが集中力を低下させることはあるじゃろう。
そういった点で見れば「花粉症が集中力を低下させる」ということ自体は間違っておらん。
じゃが、今回の記事を一つの研究の報告とみた場合、その結果を正しく読み取るのであれば、処方薬の副作用の部分は避けては通れんはずじゃ。

アトピー性皮膚炎の場合も、アトピー性皮膚炎という疾患そのものによる影響と、その治療で使われるステロイド剤など免疫抑制剤による影響が、混濁して伝わることが結構ある。
情報を伝える側は、情報を伝えられた側ができる限り「正確」に情報を読み取れるように心がけて欲しいところじゃの。

 
おまけ★★★★西のつぶやき

報道を行う側は、必ずしもその報道内容の「専門家」というわけではない。
そのため、情報の発信元の内容を、発信元が「権威」を持っていればいるほど、そのまま鵜呑みにしてしまう傾向がある。
その情報の整合性は、その後、長い年月を経て、実際の臨床現場からの報告で、ようやく証明されるわけだが、その証明を行う当事者である患者は、整合性がなかった場合のリスクもその情報を信じることで生まれることになる。
医師が言うから正しい、という風潮がアトピー性皮膚炎の場合、多い傾向にあるようだが、その情報を発信しているところの「利益」を損なう情報はなかなか出てこないことを、承知して情報を読み取るようにしたいところだ。