細胞の接着力とアトピー?

東です。

 

 

 

 

 

 

 
今日は、少々、興味深い記事を見つけましたので紹介します。

 
●細胞の接着力測定に成功 ぜんそくやアトピーの原因解明に期待
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110118/scn11011805000006-n1.htm

人の体内で細胞同士が結びつく接着力を測定する技術開発に奈良先端科学技術大学院大と近畿大の合同研究チームが成功し17日、発表した。細胞間の接着力の測定により、神経系と免疫系の細胞の接着で発症するストレス病のアトピー性皮膚炎やぜんそくなどの原因解明が期待できるといい、近く米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。

両大の研究チームは、組織や臓器を構成する細胞同士の接着の強さに着目。光を10兆分の1秒の時間に集中させた特殊なレーザーを使って、細胞同士を引きはがす操作技術と、レーザー衝撃波の強さから接着力を測定する技術の開発に成功した。

両大は、神経系と免疫系の細胞間接着力の計測にも成功しており、「今回の成果は細胞の接着異常により発症するストレス病やがんの転移解明、再生医療の研究にも役立つのではないか」としている。

 
記事を読む限りにおいては、神経系と免疫系の細胞の接着力が、アトピー性皮膚炎やぜんそくなど、アレルギー疾患の原因に関わっているということでしょうか?
確かに、免疫系は自律神経の影響も受けており、そういった点で何か発見があるのかもしれません。
しかし、免疫系は同時に、内分泌系にも影響を受けているわけですから、多くの側面が考えられる中、一側面だけを取り上げることは、本質を逃す可能性も否定できません。
つまり、他の側面の影響を加味しなければ、A→B、A→Cへの変移が確認できない状況の中、一側面だけでA→B、A→Cの変移を追い続けると、いわゆる例外と判断して、正しい結果に導かれない、ということです。

とはいえ、アトピー性皮膚炎を「ストレス病」と断言するなど、今までの研究にはない側面もありますので、今後の成果に期待したいところですね。

 

おまけ★★★★博士のつぶやき

免疫系の働きは、神経系、そして内分泌系の影響を強く受けておる。
その影響は、何らかの指令によって行われるわけじゃが、その道筋が分かれば、ブロックしたり、道をそらしたりして、何らかの解決法を探ることも可能になるかもしれんの。
できれば、さまざまな側面を考える以上、皮膚科学会とも共同で研究を行ってほしいところじゃ。