成人のインフルエンザが増加中

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 
先週の博士のブログでも取り上げていましたが、インフルエンザが今年は流行しそうな状況ですが、一昨日のニュースで成人のインフルエンザが増加している、という記事がありました。

 
●インフル感染6割が成人のなぜ?…患者倍増、大流行の恐れも
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/medical/486991/

国立感染症研究所は21日、16日までの1週間のインフルエンザ感染者が1医療機関あたり12・09人となり、今後4週間以内に大きな流行が発生する「注意報」レベル(10人)を超えたと発表した。成人の感染者が全体の約58%と過半数を占めたのが特徴。厚生労働省は「昨シーズンに新型インフルエンザにかからなかった世代で流行が広がっている」と注意を呼びかけている。

前週の5・06人から2倍以上に急増しており、感染研はこの1週間で約78万人が感染したと推計。直近5週間では新型への感染者が最も多く約63%。季節性のA香港型が約33%だった。

世代別では、16日までの1週間で感染した人は20代が22%と最多で、30代(16%)、5~9歳(13%)の順。昨シーズンは小児や10代に新型インフルの感染者が集中したが、今シーズンは成人でも新型への感染が目立っている。

この傾向について、感染研感染症情報センターの安井良則主任研究官は「昨シーズンの流行の中心だった5~19歳は免疫ができて、今シーズンは感染しにくい可能性がある」と話す。

昨シーズンに成人に流行しなかった理由については、「国民全体がインフル対策を徹底し、最も流行しやすい学校内では広がったが、外の社会まで流行が及ばなかったためではないか」と推測する。

東北大の押谷仁教授(ウイルス学)も「学校閉鎖や抗ウイルス薬の早期投与などが感染の広がりを抑えていた」と昨年の対策を評価。その上で「世界的にみると、新型インフルは40、50代の重症例が非常に多かった。日本でも感染が成人に及べば、多くの被害が出る可能性がある。警戒感が薄れている現状は大変危険だ」と警鐘を鳴らしている。

  

一週間前の博士のブログでは、2人から5人へと倍増、そして今回の記事では、5人から12人へと再び倍増、というように、かなりの勢いで急増しているようです。
その原因として取り上げているのが、昨年、流行がなかった世代に今回流行が増えているのでは?という推測が挙げられています。

本来なら、一昨年に新型インフルエンザが流行した際に、社会全体でマスクが不足したぐらいの興味と個々人の対策(うがい、手荒いなどを含めて)が行われていれば、ここまで流行はしなかったと思われます。

つまり、流行するのは、流行するだけの理由があった、そしてその理由とは私たちの警戒心が薄れたから、というのも関係しているようです。

今年は花粉の飛散量も多い見込みですし、鼻の粘膜の炎症が生じている状態でインフルエンザにかかれば、全体の症状自体も悪化しやすくなることが考えられます。
また、花粉症でアトピー性皮膚炎は悪化しますが、同様のことがインフルエンザに対しても考えられ、炎症部位から他の炎症へと広がる際に、体内の細胞の炎症に関わる免疫の活性化が、アトピー性皮膚炎の症状の悪化につながる恐れがあります。

マスクやうがい、手洗いなどの対策は、万能ではないかもしれません。
しかし、そういった対策が必要である意識を持つことは、人ごみにでかける際の注意を促しますし、食事や睡眠などにも気を配ることになるでしょうから、結果的に、日常生活全体で予防ができる状態を作りやすくするでしょう。

これから5月までの時期は、花粉、インフルエンザ、そして黄砂を忘れないように対策していくようにしましょう。

 
おまけ★★★★西のつぶやき

ヒトは「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という性質を持っている。
これは、アトピー性皮膚炎の治療でも同様のケースがある。
ステロイド剤治療は、一時期、医師が安全だと主張し主流になったが、その後、副作用が問題視され、ステロイド剤の危険性が表面化した。
その後、皮膚科学会などのネガティブキャンペーンにより、再びステロイド剤を安全にするという報道が多くなされ、患者がステロイド剤治療を主体に置くようになった。
そして、約5年ほど経過した今、少しずつ、これまでステロイド剤治療を続けてきた患者が、ステロイド剤治療そのものが効かなくなってきていること、また副作用の影響が少しずつ表面化していることで、再び、ステロイド剤の問題点が出てくるようになった。
特に5年前と違うのは、Webの発達であろう。
今までは、マスコミが医師のいうことを中心に報道してきたが、最近はブログやツィッターなど、個人レベルで情報を発信し、それを他の人に伝えることが可能になっている。
いくら医師側がマスコミを使って、ステロイド剤の安全性に対する報道を強化しようとしても、逆の情報が止められなくなっている状況だ。
もちろん、ステロイド剤そのものが常に危険性のある薬剤である、というわけではないが、問題視されやすい「長期連用」には十分な注意が必要であろう。