【Q&A】なぜ入浴がアトピーに良いの?(4)

昨日までで、「入浴」というキーワードと「代謝」というアトピー性皮膚炎の根本的な原因に関わる要素について述べてきたが、今日からは、具体的になぜ「入浴」がアトピー性皮膚炎に良いのかを述べたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
入浴がアトピー性皮膚炎に良い理由は、次の3つがある。

 

1.代謝を上げる要素
2.自律神経と内分泌機能に影響を与え、免疫機能を正常化させる要素
3.汗など、スキンケアに関わる要素

 

それぞれ、注意点もあるので、具体的に一つずつ、見ていきたい。

 

1.代謝を上げる要素

入浴を行うと、温熱作用などにより、代謝が促進されることは、知られておるじゃろう。
まさしく、この部分じゃ。
代謝の促進を考えるならば、大切なことは「時間」と「温度」じゃ。
一定の代謝量を必要とするため、成人の場合、数分の入浴よりは30分以上、しっかり入りたい。
じゃが、30分以上の入浴は体に対しても、ある程度、負荷を与えることになる。
そこで、なるべく負荷を軽減しながら代謝を促進させるために、体温に近い温度での入浴が大切じゃ。
具体的には、38℃~39℃ぐらいで入浴したい。
冬場で、湯音が冷めやすい時には39℃~40℃、ということもあるが、できるだけ39℃までを一つの基準と考えてほしいところじゃ。
また、温熱効果は、冷えの対策にもなるから、可能ならば、一日2~3回は入浴するようにしたいところじゃ。

子どもの場合は、1日2~3回、1回あたり15分~30分、成人の場合は同じく1日2~3回、1回あたり30分~の入浴が、「攻めの入浴」と言えるじゃろう。

なお、ステロイド剤の中断後、リバウンド状態が見られるときには、どうしても、睡眠がとれないことがある。
入浴で代謝を上げると、一定の体力を消耗することにもなるので、体調がすぐれないときには、適宜、セーブすることも大切じゃ。
それと、代謝を上げる、という観点から考えると、できる限り、毎日継続して行うことも大切じゃ。
週末だけしっかり入浴、というのも、もちろん悪いわけではないが、体に対する影響としては、毎日継続して行うのとでは、雲泥の差がある。
仕事、学校、いろいろな理由で行いづらいことが多いかもしれんが、「健康」は、そのような理由は「考慮」してくれん。
「入浴」を行う時間を作れるかどうかは、自分の行動で決める必要がある、ということじゃな。

あと、入浴時間を無理なく確保していくためには、入浴方法として「半身浴」がお勧めじゃ。
半身浴とは、みぞおちから上の部分を湯面につからないように入浴する方法じゃ。
これは、「心臓より上の部分」を湯面につけない、というのが前提のため、腕なども付けない方が良い。
これは、水圧を受けた際に心臓の負荷が関わるため、心臓より上の部分を水面につけると、そういった負荷を受けることになるからじゃ。

いずれにせよ、「代謝を上げる」という点からみると、高すぎない温度で一定時間の入浴できるように工夫したとこじゃの。
明日は、「2.自律神経と内分泌機能に影響を与え、免疫機能を正常化させる要素」ということについて見ていきたいと思う。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

昨日のブログで最後に博士がおまけで書いていましたが、こと「代謝」という観点でみれば、効率的良いのは入浴よりも運動の方が良いと思われます。
しかし、運動を「行う」ことは、今の私たちの社会生活環境において、ある意味、「特別」な行為として位置づけられていることが否めません。
その点、入浴は、ほとんどの人が「生活習慣」の一部として取り入れています。
毎日、継続して行うことも加味すると、毎日の「入浴」という生活習慣を、健康に役立てることができるのは、とても良いことではないでしょうか?