【Q&A】なぜ入浴がアトピーに良いの?(1)

気温もぐっと下がり、すっかり冬らしい日々になったの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
ちょうど2か月前は、まだ残暑が残っていたとは思えないほどじゃ。
気温が下がると、特に寒い外から帰ったあとは、入浴が気持ちよいと感じる人が多いようじゃが、今日は、入浴とアトピーの関係について質問をいただいたのでお答えしたい。

 
●Eさんからのご質問

博士に質問です。
あとぴナビ情報Webを見ると、アトピーには入浴が良いようですが、どういった理由で入浴がアトピーに効果があるのでしょうか?
また、入浴する際に気をつけることはなんでしょうか?
私はもうかれこれ15年ほど、アトピーで悩んでいますが、10年ほど前にかかっていた病院では、入浴はあまりしないように言われました。
今の先生は、入浴は好きにしてよいけど、入浴後に肌が乾燥したらスキンケアをするよう、言われています。
今は漢方の病院に通っていて、ステロイド剤は中断して数年経ちます。
でも、季節の変わり目と、冬場は毎年状態が悪く、他の方法も試してみたいと思っています。
入浴とアトピーの関係を教えてもらえますでしょうか?
よろしくお願いします。

  

Eさん、こんにちは。
ご質問は「なぜアトピー性皮膚炎に入浴が良いのか?」ということで良いかの。
今まで、何度かブログでも述べてきたのじゃが、おさらいを含めて、まとめてみたいと思う。

まず、なぜアトピー性皮膚炎に入浴が良いのか、ということを説明する前に、簡単にアトピーの原因を説明して、入浴がアトピーの原因にどのようにアプローチできるのか、さらにどのような入浴を行うことが良いのか、の順番で何日かにわけて説明したい。
今日は、まず「入浴」の観点からアトピーの原因について述べたい。

 
●アトピーの原因とは?

 

アトピー性皮膚炎という言葉が、一般の人に知られるようになってから、実はまださほどの年月は経っておらん。
もちろん、アトピー性皮膚炎という疾患自体は、太古から記録が残っているようじゃが、人口に対して数%の割合で見られるようになったのは、平成以降と思って良いじゃろう。
また、世界的な傾向としてみても、先進諸国に多く、発展途上国に少ないことが分かっておる。

同時に、アトピー性皮膚炎は、ウィルスなど外敵によってもたらされている疾患ではなく、自らの体が引き起こしている「アレルギー」を中心として引き起こされている疾患じゃ。
最近では、アレルギー以外の要因も分かっておるが、いずれにせよ、「痒み」を引き起こしているのは自らの体に違いはない。

そこで考えられることは、

 

1.ヒトの進化は、数年単位で生じるものではないこと、さらに昔から疾患自体が存在してきたことを考えると、ヒトの体には元々、アトピー性皮膚炎を引き起こす「力」は備わっていた。

 

2.最近になってアトピー性皮膚炎が増加してきた、ということは、昔になく今の時代にある「何か」が、増加の原因として関わっていると考えられる。

 

ということじゃな。
では、その増加の原因が何か、ということになると、アトピー性皮膚炎が少なかった時代と現在の私たちの社会環境の違い、あるいは、先進諸国と発展途上国の違い、という部分で考えると、その原因は「生活」と「生活環境」の二つということが推測できる。

あとぴナビでは、アトピー性皮膚炎の原因としては、大きく分けて次の二つを考えておる。

 

1.生活の変化

夜型生活の定着(睡眠時間と、睡眠リズムの変化)、保存料や着色料など添加物が食品に含まれることが多い、運動不足、そしてストレスの増大、といったところが大きな生活の変化として挙げられるじゃろう。
特に、運動不足は、昔と比べると相当に減っておる。
その大きな原因は、交通手段の発達じゃ。
江戸時代までさかのぼれば、基本的な庶民の移動手段は「歩く」しかなかった。
今は、車、電車、バスなどだけでなく、自転車など身近に代謝を少なく移動できる手段が整っておる。
そして、この運動不足が「代謝の不足」につながってくることになる。

 
2.生活環境の変化

車や工場から排出される化学物質の影響は、ヒトが一日に摂取する化学物質の8割は呼気からであることを考えると、かなり大きな影響があるじゃろう。
外気だけではなく、室内環境においても、家電製品、家具、壁紙、建材などから、化学物質はいろいろと放出されておる。
もちろん、家具や壁紙、建材については、化学物質を考慮して選択することはできるが、家電製品は排除することは、今の社会生活を営む上では非常に困難じゃ
照明やテレビ、冷蔵庫、エアコン、電子レンジ、コタツ、洗濯機など、ありとあらゆる家電製品は、その形態上、あるいは塗装などの関係から、化学物質を伴うことになる。
その他、芳香剤や殺虫剤(シロアリ駆除なども)など、今の我々の社会生活環境の中から化学物質を完全に排除することは、事実上、不可能じゃ。
 

この二つを考えてみると、ポイントは「化学物質」「代謝の不足」「睡眠」という三つが関わっておることが分かるじゃろう。

 
では、今の我々の生活をどのように変えると、最も良いのじゃろうか?
長くなるので続きは明日じゃ。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

アトピー性皮膚炎だけではなく、アレルギーと化学物質の関係は、以前から問題視されていました。
あとぴナビでも、過去に特集を行っていますので、興味のある方はご覧ください。
●化学物質過敏症とアトピー
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=11
●新築じゃなくてもシックハウス?
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=12