「ステロイド」とは?

中田です。

 

 

 

 

 

 
化粧品に含まれる成分の表記名は、一般の人が見ると、分かりづらいものが多いようです。
先日も、ある会員の方から質問をいただきました。

 

Q:いつも「あとぴナビ」を愛読させていただいています。11月号を読んで、化粧品を買い求める前に成分表示を確かめるクセがついてしまいました。そのような中で、ある化粧品の成分の中でふと目に留まったのが「フィトステロール」。この成分名の‘ステロ’の文字が気になり調べてみたところ「ステロイドアルコール」のひとつと書かれていました。ここにも(要注意成分が)あったのか!と衝撃を受けました。はたしてこれは大丈夫なのでしょうか。それとも気にしすぎなのでしょうか。
 

確かに、「ステロイド」と「アルコール」という二つのキーワードが結びついていますので、それこそお肌に悪さをするものではなかろうかと勘繰ってしまうのも当然でしょう。そこで「ステロイド」という言葉について今一度簡単に振り返ってみたいと思います。

「ステロイド」とは、天然に存在する化合物(有機化合物)をいいます。
今までに何百もの異なる「ステロイド」が植物、動物、菌類で見つかっています。
すなわち「ステロイド」はほとんどの生物の生体内で生合成されるものです。
例えば細胞膜の構成成分として使われており、生体維持に重要なホルモン類としてその働きも幅広いものがあります。

「ステロール(別名ステロイドアルコール)」は上記の生体内で生合成されたステロイドの特殊型で、植物由来のステロールを「フィトステロール」、動物由来のステロールを「コレステロール」と呼んでいます。
コレステロールの方は有名ですね。

今回のご質問の「フィトステロール」は、食品の成分や添加物としてコレステロールを減少させる作用を持つとされています。
特に大豆油や穀類の胚芽などに多く含まれています。

以上のように「フィトステロール」は生体内で作られるものであり、医薬品として人工的に作られたステロイドの類とは異なります。
あまり神経質にならずにご利用いただければと思います。
これからも気になる成分があれば、どしどしご相談ください。
 

おまけ★★★★博士のつぶやき

生体が作りだすホルモンは、大きく分けると「ステロイドホルモン」と「ペプチドホルモン」に分けられる。
主な違いは、ステロイド骨格を持つホルモンか、タンパク質(アミノ酸)から作られるかの違いじゃ。
例えば、副腎の「皮質」から作られるホルモンはステロイドホルモンじゃし、副腎の「瑞質」で作られるホルモン(アドレナリンなど)はペプチドホルモンじゃ。
単独の言葉だけ捉えると、類似する言葉の意味と同意義に考えてしまいがちじゃから、注意が必要かもしれんの。