医師の処方

大田です。

 

 

 

 

 

 

 
今月は、11月12日が「いい皮膚の日」ということもあり、アトピー性皮膚炎の記事も新聞などでちらほら見受けます。
相変わらず、そういった記事のほとんどは、「医師の治療を擁護する」ような内容が多いのですが、先日、ある会員の方からあった相談は、驚く内容でした。

Aさんは、幼少の頃からアトピー性皮膚炎で、ステロイド剤の治療を受けてきましたが、20代になって、ステロイド剤の治療が効かなくなり、皮膚の状況も悪くなったので、ステロイド剤以外の治療を行いたいということで相談いただきました。

そして、ステロイド剤を中断、約1年ほどで、ずいぶん皮膚の症状は改善したのですが、今年の夏の暑さで体調を崩したのか、皮膚症状が悪化、そして11月になって一気に空気の乾燥したことで、感染症にもかかり、近所の皮膚科で診察を受けていました。
その皮膚科の医師には、脱ステを行っていること、ステロイド剤の治療は希望していないことを告げ、それを前提に治療していただけるということで、感染症の薬を塗り薬を2種類、飲み薬を3種類もらいました。

最近は、投薬の際、その薬の働きなどを説明した用紙を一緒に渡すところが増えましたが、診療を受けた病院は院内処方のため、簡単な説明を受けただけだったそうです。
そこでAさんは、どのような薬をもらったのかが分からなかったので、処方された薬の名称を、私の方にメールで送ってこられました。

そして、処方された薬を調べたところ・・・・

なんと、一部の薬剤がステロイド剤だったのです。
それも、塗り薬はもちろん、飲み薬のステロイド剤まで処方されていました。

Aさんの事前の相談に対し、承知して、ステロイド剤を使わない治療を約束したはずなのに、実際にはステロイド剤を処方、それも塗り薬よりもはるかに副作用の影響が出やすい飲み薬のステロイド剤まで処方、さらに、患者には「ステロイド剤ではありません」という説明まで行っていたというのは、信じられないことでした。

また、医師の診断も「カポジの可能性がある」としていたわけですから、カポジ水痘様発疹症にステロイド剤が基本的に禁忌であることは、皮膚科である以上、知っていたはずです。

処方した医師には、おそらく何らかの理由があって、ステロイド剤を必要と考え処方したとは思いますが、少なくとも、患者の希望がステロイド剤を使わないこと、さらにそのことを患者側に承知した旨、伝えていた以上、患者側が「裏切られた」と思っても仕方がないでしょう。

実は、このような患者側の希望にそぐわない投薬というのは、他にも例が多く、インフォームドコンセントが原則のはずの診療体制を揺るがしかねないことで、非常に残念です。

医師の治療を「疑う」ことを前提に受けることは良くありませんが、その治療方針、治療内容が、自分が希望した治療に沿ったものかは、十分に確認するようにしましょう。

  
おまけ★★★★大田のつぶやき

最近は、Webでも簡単に、薬剤の種類や働きを調べることができます。
投薬を受けた際に気になったら、一度、調べてみるようにしましょう。
いくつか、薬剤が検索できるサイトを紹介しておきます。

●医者からもらった薬がわかる
http://www.eminori.com/drug/

●gooヘルスケア
http://health.goo.ne.jp/medicine/index.html