【Q&A】アトピー完治の決め手とは?(2)

今日は昨日の続きで、アトピー性皮膚炎の原因の一つと言える「角質層の水分保持能力の低下」に対する「決め手」を考えていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、基本としては、おそらく推測つくじゃろうが、言うまでもなく「スキンケア」になる。
ヒトは、自分の体で汗と皮脂を出すことで、皮脂膜と言う天然のスキンケアを行っておるのじゃが、アトピー性皮膚炎の人の多くは、「汗をかきづらい」ヒトが多い。

「脱保湿」が良い、とする意見が昔はあったが、自分の体でスキンケアが行えるようになる=汗をしっかりかく、という前提条件が必要じゃ。
汗をかくためのアプローチを行わずに、スキンケアも一切行わずに、ただじっと我慢して耐える、などということは、それこそ偶発的な要因が降りかかってくれるのを待つしかないじゃろう。
「脱保湿」という考え方が決して間違っているわけじゃないが、それが可能なのは、「汗をかける人」ということじゃな。

ということで、まずは自分の肌に必要なスキンケア、それも「適切」なスキンケアを行うことが大切じゃ。
この「適切な」という部分は、かなり重要であるため、個人差が大きく、具体的なスキンケアの方法は、一度、相談いただきたいと思う。

ただ、学生さんの質問を読む限りにおいて、肘や膝裏の部分の炎症のみがしつこく残っている、ということなので、感染症と汗の対処、という二つを考えるのも必要じゃろう。
皮膚の症状として、水泡状の小さなぶつぶつがあれば、ヘルペスの感染症を疑う必要があるし、赤くジュクジュクした炎症が見られる場合は黄色ブドウ球菌の感染症の可能性もある。
また、単に赤くなっているだけならば、汗にかぶれている可能性も考えられる、ということじゃな。

ちなみに、感染症の場合は、洗浄と保湿・保護が大切じゃ。
広範囲に広がっていく傾向が見られたならば、一度、医師に受診することも必要かもしれん。
汗にかぶれている場合は、適切な汗の対処が一番じゃな。

上記以外でも、細かく傷が多い、白く粉を噴いたように乾燥している、という場合もあるが、関節部位の炎症であれば、上記の二つが症例としては多い。

そして、こういった直接的な肌のケアの他に考えてほしいのは、日常生活内における行動じゃ。
昨日も述べたが、ここで大切なのが、「入浴」と「運動」じゃな。
ただ、一概に入浴と言っても、普通の水道水での入浴では、塩素の問題など、マイナスの要因もあるため、浴水の質、というのも良い状態で行いたいところじゃ。
あとぴナビでは、温泉を中心とした入浴を勧めておるが、アトピー性皮膚炎に対しては、免疫機能の面、そしてこの皮膚の水分保持能力の面の二つに関わる要因で、入浴と言う毎日の生活習慣の一部として行える行為じゃからじゃ。

ということで、まとめじゃが、水分保持能力の低下に対する決め手、としては、

 

1.「適切」なスキンケアを行う
2.汗がかける日常生活内の行動を取り入れる

 

という二つが大切ということじゃ。

学生さんの状況に限って言えば、肘と膝の保護、そして汗の対処をしっかり行うようにしてみてはどうじゃろうか?
具体的な保護の方法については、症状にも関わることなので、個別にご相談していただければと思う。

学生さんのより早い回復を祈っておる。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

今回の学生さんの質問に対して、具体性のある解答は、どうしても学生さんの細かな状況(生活面、症状など)が分からないので、難しかったのじゃが、いずれにせよ、解決手段は「生活の中にある」と考えてよいじゃろう。
これは、アトピー性皮膚炎に限ったことではないが、体が引き起こした症状(炎症や痒み)ならば、体がその症状を失くすことができる、ということでもあるのじゃ。
当たり前、と思う方も多いと思うが、そういった状況に持っていくためには、内分泌、自律神経に関わる毎日の生活行動が大きく関わるし、「体に良い日常生活が送れていなかったからアトピー性皮膚炎の症状が現れた」ということでもあるのじゃ。
まずは、自分の今の症状に関わる部分、そしてそれを解決する部分を、日常生活の中で探ってみる、ということじゃな。